日  時2023年11月17日(金)13:25~15:00
学  校  名杉並区立松ノ木小学校
実施学年6年生 2クラス(43名)クラス毎に実施
課 程 等総合的な学習の時間
実施内容環境教育
協力企業ヤマト運輸株式会社
  武蔵野主管支店 中野営業所 菊嶋京子様、田中友理子様

「クロネコヤマト環境教育」を受けて

       主幹教諭 堀友泰孝

 先日は、ヤマト運輸株式会社による「環境教育」の学習機会を与えていただき、ありがとうございました。

「環境教育」という言葉は、子供たちにとって敷居が高く、内心、難しい学習になるのではないかと不安を抱えていました。「クロネコヤマト」という会社が、子供たちにとって身近な企業であることから、意欲的にお話を聞く子供たちの姿も見られました。また、授業の冒頭にゲストティーチャ―の方からいただいた、「最近、お家にどんな荷物が届きましたか?」という言葉は、「環境教育」とどうつながっていくのだろうと期待を膨らませている子供たちの表情が見て取れました。

初めに「クロネコヤマト」のロゴマークの由来や、一年間に運ばれる荷物の個数、日本全体で何台位の車が走っているかなど、クイズ形式で子供たちと楽しむ時間が設定されていることで、子供たちは自然と夢中になってお話を聞くことができました。そのクイズの中にもきちんと学習の要素が散りばめられていることに驚きました。子供たちにとって新しい知識の発見があり、参観させていただいた教員にとっても新たな学びがありました。また、「クロネコヤマト」が企業理念として掲げている目標に「温室効果ガスをゼロにする」という取組についても子供たちは多くの視点で考えを広げていました。具体的な活動として考えられている「太陽光発電」「電気自動車の導入」「再配達の削減」「制服素材の工夫」などについては、これまでの環境学習と関連付けて考えることができました。実際の企業がそのような活動に熱心に取り組んでいることを生の言葉で聞いた子供たちは、これからの未来に期待を膨らませていたと思います。

子供たちの感想で一番印象的だったものは、「一人一人では、少しずつでもみんなが取り組むことで大きな成果になる」という言葉です。

子供たちはこの学習を受けて、豊かな生活と環境問題は切り離せないということを実感できたと思います。また、学習のまとめの質疑応答の中で、「働くことの意義」や「仕事をしていく中でのやりがいや達成感」「大変なこと、辛かったこと」などのお話を聞き、子供たちは、未来の自分と重ね合わせながらお話を聞くことができました。企業の取組を聞くことは、「キャリア教育」にもつながっていくのだと改めて実感しました。今回の学習は、子供たちにとって大きな期待と今後の励みになったと思います。

お忙しい中、本校に足をお運び、子供たちの未来に向けてのお話をいただきありがとうございました。今日の学びを、これからの生活に生かしていけるよう支援していきます。