令和3年度第5回未来教室
日 時 | 2021年9月14日(火)13:30~15:20 |
学 校 名 | 町田市立真光寺中学校 |
実施学年 | 2年生 3クラス(95名)クラス単位で2社の話を聞く |
課 程 等 | 総合的な学習の時間 |
実施内容 | 職場『未来教室』講演会 |
「企業の人より職業の話を聞く」(職場体験学習に替えて) | |
協力企業 | 読売新聞東京本社 |
教育ネットワーク事務局 住吉由佳様 | |
三井住友カード株式会社 | |
経営企画部 兼 サスティナビリティ推進室 西室順司様 | |
株式会社ゼンショーホールディングス | |
人事部 人財開発課 辻田功暉様、関 礁平様 |
未来教室「企業の人より職業の話を聞く」を終えて
第2学年担任 角田 絵美
講師 読売新聞東京本社 住吉由佳様
今回の講演会は、「働くということ」を段階を追って学習を進めている生徒にとって、とても流れがスムーズで、かつ内容が的確で良かったと思いました。
まず、はじめは生徒たちにとって興味を惹きつけるフェイクニュースの話から入りました。災害が起こった時に実際に起こった、SNSによってライオンが逃げ出したというフェイクニュースが流れたときの話。SNSを気軽に利用する生徒にとって、とても関心のある内容であったと思います。そのフェイクニュースを流した人は、記録をたどり、逮捕されたとのこと。このニュースから、情報を扱うことの大切さを考え、学ぶことが来ました。
そして、実際に本日の新聞を手にとって、新聞の読み方についてのお話がありました。ページ数の多い、文章の多い新聞をどのように読み進めたらよいか、わからない生徒にとって具体的でとても参考になるお話でした。まず、一面は新聞の顔。みんなの知ってほしいニュースが書かれていること。見出しと要約に目を通すと、社会の動きがわかること。また、ページをペラペラめくって興味のあるところを探して、読んでみるのでもよい。興味のあることに新聞の広告を上げた生徒もいたが、新聞の広告もその時の社会状況を反映していてみんなの興味のあることが選ばれて載っていると説明され、生徒たちも納得していました。
後半は、毎日発行される新聞ができるまでの仕事の流れ。夕方に本社で大会議があり、何が1面に、どこにどんな記事を載せるかの会議が開かれるとのこと。実際の会議の写真の壮大さに驚きました。また、新聞記者になぜなったか、またどういうことをしている仕事なのかについての具体的なお話もありました。新聞記者には、部門が分かれていて、取材記者のほか、文章構成をしたりする文字の達人の役割もあったり、あまり知られていない内容もあって、興味深かったです。
最後に、生徒から、新聞が出来上がるまでにどれくらいの時間がかかるのかという質問が出ました。毎日発行される新聞、確かに、夕方の会議からどれだけ短時間で記事を仕上げるのかの疑問が湧いたのだと思います。記事も色々で、何ヶ月も前から、載せる時期を狙って作っている記事もあれば、ごくわずかで仕上げる記事もあるとのこと。知れば知るほど、興味が湧くお仕事なのだなと思うお話でした。
次の日から、教室を除くと、教室に配布されている新聞を昼休みに読む生徒がいました。それは、今日まで毎日続いています。ネットに興味を持つ年代の生徒たちですが、今回の講演を通じて、新聞から世の中の動きを読む魅力を感じたようです。お忙しい中、このような機会をいただき、ありがとうございました。とても有効な時間となりましたこと感謝申し上げます。
第2学年担任 高井 秀明
講師 三井住友カード株式会社 西室順司様
先日はお忙しい中、来校していただきありがとうございました。
はるか昔の50年くらい前、銀行は、日本の花形産業でひとつで輝いていました。
銀行員になることは、相当優秀でないとだめだろうと容易に想像がつきました。
近年は「半沢直樹のドラマ」があり関心を呼びました。
銀行員になることを諦め、カード会社に入社したとのこと、今の銀行はかっての輝きを失い
収益を上げるのに大変で、銀行員になることをためらう若手が多いのでは思っていました。
銀行員になれなくても銀行と同じような仕事ができるので嬉しいと話されていましたが、これからの社会はキャッシュレスがより高速に進み、変化が激しいく、進化についていくのが難しく銀行員よりもカード会社の方が大変なのでは感じています。
生徒はカードを使用して買い物をしたことがなく、実感がうすく、関心度が低かったように感じたことと思いますがカードの便利な面と怖い面の説明を、分かりやすく説明していただきありがとうございました。
第2学年主任 (主任教諭)平山梨絵子
講師 株式会社ゼンショーホールディングス 辻田功暉様、関 礁平様
若手社員の方がお二人で担当してくださり、生徒たちも興味をもって授業を受けていました。企業目標に「世界から飢餓と貧困を撲滅する」を掲げているとの話から、仕事に誇りをもち、人のために働くことの素晴らしさが、聞き手にストレートに伝わり、感銘を受けた生徒も多くいたようです。「貧困問題に対しての思いがすごく伝わってきて、とてもすてきな会社なんだと思いました。」「話を聞いて、仕事に対する思いについて、深く考えることができた。」「食料自給率を当てるクイズがおもしろかったです。」「世界から飢餓と貧困を撲滅するという考えはすごいと思いました。自分も何かできることをやりたいと思います。」「僕は将来、この仕事に就いてみたいと思いました。」このような感想が生徒から多く上がりました。働くことの意義について、自分の未来と重ねながら色々と考える機会となったようです。企業の最前線で働く人たちの声を直接聞くことができる機会は、中学生にとってとても必要なことだと改めて感じる授業となりました。
生徒の感想文から(抜粋)
《講師 読売新聞東京本社 住吉由佳様》
〇取材記者はすごく忙しくて、大変なんだろうなと思いました。一日のできごとをまとめるのは大変だろうなとも思いました。ただ字で書くだけでなく、濃くしたり大きくしたり写真をのせたり、工夫がすごいと思いました。そうやって読者に分かりやすくしていることがわかり新聞に親しみをもちました。お話を聞いて、すごく工夫していること、記者の仕事の大変さを知りました。
〇新聞は毎日毎日発行されていますが、話を聞いて、それに至るまで本当にたくさんの人々がかかわっていることが分かりました。そして、字数や行数などの制約がある中で、どれが一番というのが決まっていないのはとても大変で、だからこそたくさんの議論を重ねるのだなと思いました。そして、取材した9割は省くということに驚きました。見出しの工夫の話を聞いて、僕も人をひきつける工夫をもっとしたいなと考えました。
《講師 三井住友カード株式会社 西室順司様》
〇親がクレジットカードを使っているのを見て、「なんだか難しそうだなあ・・・」と思っていたので、今回の話が聞けてよかったです。結果的に難しいというイメージはかわりませんが。話を聞いて、働くことで世の中に貢献したいという思う気持ちは素晴らしいし、それに合った仕事があるというのもいいなと思いました。僕もやりがいのあることを本気で探そうと思いました。
〇これから先、社会がどんどん発展していくと、私たちの生活も大きく変化していくということを改めて認識しました。また、いろんな人の話や考えを聞くことや、仕事を通して社会に貢献することが大切だと分かりました。貴重なお話をしていただき、ありがとうございました。
〇話を聞くまではカードがどんなものか知りませんでしたが、今日の講演会で知識が広がりました。そして、カードが人々の生活の利便性だけでなく、緊急の時にも活かされていて、これからもっと普及すれば便利で安心できる世の中になるのだろうなと思いました。また、西室さんのHappyでいるために働くという話にとても共感でき、納得できました。僕も学生として人の役にたちたいと思いました。
《講師 株式会社ゼンショーホールディングス 辻田功暉様、関 礁平様》
〇質問にぴったり正解できて、驚いたけれど嬉しかったです。集中したまま楽しく話を聞けました。店だけではなく作ったり、加工したり、運んだり…。こういうこともしているんだと初めて知り、本当にすごい会社だと思いました。世界のため、笑顔のために活動されていて、とてもかっこいいと思いました。必要のない仕事はないというお話を聞いて、将来仕事に就いたときは自信をもってがんばろうと思いました。貴重なお話、ありがとうございました。
〇私は「飢餓と貧困を撲滅する」という言葉が印象に残りました。すき家という身近な店の食材などのお話だったので、楽しく学ぶことができて良かったです。実際に訪問することはできませんでしたが、色々気になることができました。でも実際は、客にご飯を提供するまでの手順がたくさんあって大変なんだろうなと思いました。でも仕事の楽しさも知れて良かったです。
〇牛丼一杯に色々な人たちの思いが込められていることを知って、仕事の大変さやありがたさを感じながら食べたいなと思いました。日本の外食産業で1位というのはすごいと思いました。目標が世界一になることだと聞きましたが、絶対になれる!!と思いました。私は将来何になりたいのかは決まっていませんが、色々なことを経験して、自分に合う仕事を見つけていきたいなと思いました。今日は、とても楽しかったです。