日  時 2019年9月17日(火)13:30~15:20
学  校  名 杉並区立中瀬中学校
実施学年 2年生 4クラス(135名)合同
課 程 等 総合的な学習の時間
授業内容 マナー教室 ~職場体験の事前学習~
協力企業 リーガロイヤルホテル東京
 料飲部 及川忠彦様

     

マナー教室感想文

校長 香西雅斗

及川様には本当に多用な中、マナー指導を引き受けていただきありがとうございました。
我々教員がマナーを指導する場合、形を教え、練習させ、覚えさせるという外面的なやり方に終始しがちですが、今回はしかるべき立ち居振る舞いをする理由や心もちという内面も伝授していただき、生徒だけでなく教員にとっても有意義な学習になったと思います。
また教員が生徒に接する時は、目上の立場からということもあり、ややもすると相手の想いや状況よりも自分の想いや言うべきことを優先してしまう傾向があることも否めません。保護者に対してもそのような態度で接してしまったり、逆に形式だけは丁寧でへりくだった対応をとってしまうことが、不要なトラブルを生んだり、距離が遠くなったりする原因ともなっています。
教員も、人と接し関わる点では、ホテルの方と同じだからこそ、相手を思う接遇の心、あるいは心構え、態度について、及川様より大切なことを学べたのではと思います。
もしご都合がよろしければ、次年度以降のマナーを学ぶ機会に、中学生のため、また私達教員のために、ご指導いただけると幸いです。今回のこと、重ねて御礼申し上げます。

第二学年主任 阪井可奈子

 本日は、中瀬中学校2年生のためにご講義いただき、ありがとうございました。優しく、柔らかい口調とポイントがまとめてある画像での説明は大変わかりやすく、多くのことを学ぶことができました。

 最初にリーガロイヤルホテルの紹介の映像から教室が始まりましたが、まず、一流ホテルであることに改めて感心し、プロの接遇を学ぶ貴重な機会を与えていただいたことに感謝いたしました。大半の生徒が宿泊したことのないであろう、すばらしいホテルで接客を行っている方のお話ということで、生徒達の多くは気持ちを引き締めて聴く姿勢ができたように思います。

 私も「教員」という、人と接する職業ですが、日常的に「接遇」の原則を頭に置いて、保護者や生徒と接しているだろうか、と自らを振り返りました。改めて、社会人として、基本的なことを学ぶことができました。特に第一印象を決める「挨拶」「表情」「身だしなみ」については、今日から意識して仕事に向かおうと思います。

 今回教えていただいた様々な所作は、生徒への指導として、職業体験のみならず、入試の面接、そして、生徒1人1人が主役になる「卒業式」にも生かしたいと思います。皆の視線を集めて壇上に上がり、賞状をいただく一連の動きに生かしたいと思いました。

 集合が遅く、始まりの時間が遅れてしまい、最後の代表生徒による演習ができず申し訳ありませんでした。今後もご指導いただける機会があれば、ぜひよろしくお願いいたします。本日はまことにありがとうございました。

2年A組担任 小柳津 章文

 9月17日(火)、本校2年生のためにご来校いただきありがとうございました。例年、中瀬中学校は10月に職場体験学習を行っており、それに向けてマナー教室も行っています。これまでの講師の方も素晴らしかったですが、今回のリーガロイヤルホテル東京:及川忠彦様は特に素晴らしく、まさに“接客のプロフェッショナル”という印象を強く受けました。

 私たち教員は、“学校”という、ある意味では閉鎖的な環境で生活をしています。子どもたちの知力・体力・徳育を伸ばし、たくましく生きる良き社会人の育成をめざして日々指導を重ねています。

しかし、私たち教員のことを一部では「教員の常識は非常識」と言われることもあります。たしかに、私たちの初任者研修、2・3年次研修、中堅研修などを振り返っても、生活指導や教科指導の話が中心で、今回のような社会一般的なマナー・モラル、サービス、ホスピタリティ、おもてなし等の研修は受けた記憶がありません。そういう意味でも、今回のマナー教室は非常に興味深く、生徒たちだけでなく、私たち教員にとっても非常に勉強になりました。

職場体験本番に向け今回教えていただいたことを生徒たちには①意識してできるように②無意識でできるように③自然にできるようにさせていき、たくましく生きる良き社会人になれるよう、その第一歩を歩ませたいと思います。本日は誠にありがとうございました。

 

2年B組担任 三木 初香

 本日は、ご多忙中にも関わらず、中瀬中2年生のためにご講義いただき、ありがとうございました。

及川様の第一印象が「なんて立ち姿が素敵な方なんだろう!」ということでした。講義の途中で、どうやったら及川様のような姿勢が作られたのかのハウツーを教えて頂きまして、私も早速肩甲骨を引き寄せるようにして立つ意識をするようになりました。

昨年、教え子の20歳のお祝い会に出かける機会がありました。その中の二人の生徒が「希望であったホテル勤務が決まりました。ベルに憧れていて、立派なベルになりたいと思います!」と目をキラキラさせながら話してくれました。彼らは、入社してから、及川様のようなプロフェッショナルな講師の方について、立ち居振る舞いや言葉遣いを学んでいくのだと思います。そのような場面を思い浮かべると、人の成長に所作有り、と感じます。

私は英語の教師で、敬語や日本独特の間の取り方などをあまり重視せずに生きてきたように思っています。今からでも遅くはないと思うので、及川様から教えて頂いたことを実践していきたいと思っている次第です。

生徒に指導するところまでは至らないと思いますが、「あ、あの人の言葉遣いや姿勢っていいな」と思われるような教師になりたいと思っています。

また来年再来年と、中瀬中に来て頂いて、明日からの彼らの人生に役立つお話をして頂けたら幸いです。今回は本当にありがとうございました。 

2年C組担任 柳井 香里

ホテルの方々の仕事、おもてなしの仕事はとても私にはできないと感じました。しかし取り入れられることはたくさんあると思いました。

私はホテルを利用するときに、いつも笑顔で接していただきありがたく、そしてすごいと感じています。しかし、中には横柄なお客様や元気のないお客様もいる中で、「いつも笑顔で接しているのか?そうだとしたら私にはできない」と思っていました。今日の講演ではお客様に合わせて表情を作り、相手に共感すること、相手を安心させ心地よく感じてもらうこと、最終的には幸せを感じてもらえるように接客していること心がけていると聞き、驚きました。それは、笑顔を絶やさず接客しているのだと思っていたからです。相手に合わせた表情をすることで相手を受け入れ、安心させ、相手との距離が縮まります。

私は仕事をしていて自分自身に余裕がないと生徒に共感せず、言いたいことを伝えてしまっていますが、どんなときも生徒に共感し、受け入れることを意識したいと思いました。そうすることで生徒の心を開いて話ができ、「先生に呼び出される=怒られる」という考えがなくなると思いました。私の仕事はお客様ではなく、生徒であり、おもてなしをするわけではありませんが、学校現場の色々な場面で今日聞いたことを生かせると感じました。少しずつ取り入れて行きたいと思います。講演していただきありがとうございました。

 

2年D組単任 中村 正雄

本日は中瀬中2年生のために、御講義くださりありがとうございました。

リーガロイヤルホテル東京の、紹介DVDを見たときの生徒たちの食い入るような表情が忘れられません。ピアノのBGMが流れ、日常とは違う異空間の世界に、自然と私も含め引き込まれていきました。その後に始まるであろう、接遇について何も解説なくしても、映像が全てを物語っていました。

相手に対する心遣いにおいて、「個人的に善悪を判断する基準」であるモラルから、マナー、サービス、ホスピタリティ、そして「相手の心に感動をあたえる」最上級のおもてなしまで振る舞うことができるように日頃からご指導なさっているからこそ、プロの接遇で客人を満足させていることがよくわかりました。

生徒に対しても、常ににこやかで、ていねいな口調、生徒を子ども扱いせず、ひとりの人として、指導なさっている姿は、私もふだんから生徒たちを子ども扱いせず、ひとりの人として接していかなければならないと改めて感じました。

所作のなかでも身だしなみ、態度に関して強く思うことがありました。

本校は「挨拶」についての取組を、年間通じて行っています。他校と比較すると、来校者に対しての挨拶が少ないと、教職員から声があがっています。挨拶の重要性は生徒に教えていますが、徹底されていません。先手必勝で、相手の心を開き、心に近づけるような挨拶を行う。いつでも、どこでも、すべての人へ行うことができるように、我々教員が模範となり、辛抱強く指導していきたいと思います。

本日は、貴重なご指導ありがとうございました。

生徒の感想文から(抜粋)

○私は、今回の「マナー教室」で、あいさつや礼の大切さを学ぶことができました。特に印象に残っているのは「先言後礼」です。今まではあいさつと礼を同時にしていましたが、「先言後礼」の方が礼儀正しいと知ったので、場合に応じて使い分けられるようにしたいです。職場体験先では今回教わったことを活かしていきたいと思います。

○今回のマナー教室で私は「笑声」というものを初めて知りました。この教室であいさつやお辞儀の練習をしましたが、そのとき、いつもより声が低くなってしまい、なかなかうまくいきませんでした。なので、近所の人や先生にあいさつをする時には笑声ができるように、少しずつ練習していこうと思いました。

○私は今回の「マナー教室」で、当たり前の大切さを知りました。あいさつの大切さ、姿勢の大切さなどの、できて当たり前が大切なのだと気づくことができました。今後、私の生活に役立てたいです。

○僕はあまり自分からあいさつできる方ではないので、日頃から意識しようと思っていましたが、なかなかできませんでした。しかし、昨日のマナー教室で「笑声」やあいさつするときのおじぎの角度、座る・立つ時の姿勢の話を聞き、改めてあいさつの重要さが分かりました。

○私は今回の「マナー教室」で礼儀の基本について学べました。結構できていない事が多かったので、これから今回学んだ事を生かしていきたいと思います。特に、あいさつに関してはこれから先一番使っていく事だと思うので、先言後礼、おじぎの角度など、しっかり身につけて、第一印象から自分をよくしていきたいです。