日  時 2018年9月22日(土)9:50~10:40
学  校  名 町田市立真光寺中学校
実施学年 1~3年生 1年生3クラス、2、3年生4クラス(351名)合同
課 程 等 道徳
授業内容 道徳授業地区公開講座「思いやり」
働くうえで大切なこと~お客さまに寄り添って~
協力企業 三井住友カード株式会社
    経営企画部 CSR室 松村秀明様

  

「道徳地区公開講座」全体講演会と懇談会

校長 矢島加都美

第1部(講演会)

・テ-マを「思いやり」でお願いした。「思いやり」と聞くと、やさしくしてあげる、いたわる、気遣う等、他からも目に見える行動と考えている生徒がほとんどである。しかし、松村様のお話は、生徒たちが考えている「思いやり」はもちろん、目に見えない、もしかしたら相手は気がつかないかもしれないことも、「思いやり」であることを、ご自分の体験を踏まえてわかりやすく説明してくださった。
・本校では『「目に見えない賞状」をたくさんとろう』を合い言葉に行事や学校生活を送っている。「目に見えない賞状」とは、例えば、合唱祭で最優秀賞の賞状はもちろんほしいが、それ以外にも、「どのクラスよりも団結して練習した」「集合、整列が一番だった」等、当たり前のことを当たり前にでも一生懸命することをさす。生徒たちは、この「目に見えない賞状」と「思いやり」が重なり、何事にも精一杯取り組む事の大切さを痛感した。特に、「同乗した上司が、看板を見なくてはならない時に寝ていた。その時あなたならどうする?」この対応こそが「思いやり」と感じた生徒が多くいた。
・「思いやり」は「働くこと」には不可欠なことであることも、お話から感じ取ることができた。・最初に簡単に「クレジットカ-ド」についての説明をしてくださった。2020年東京オリンピック開催に向けて、クレジットカ-ド社会の構築を目指している日本、その社会で成長する生徒にとっては知識としてなくてはならないことであり、タイムリ-な内容であった。

第2部(協議・懇談会)

・保護者、地域の方との協議会でアドバイザ-として参加してくださった。会の最初に「クレジットカ-ド」の仕組みや賢い利用方法の説明をしてくださり、大人にとっても大切な時間となった。
・土曜日だったこともあり、父親の参加者も多く、「企業」からの話は生徒たちにとって、今までと違った切り口での話になるので、とても良いことだとうれしい意見をたくさんいただいた。
中学校の3年間は次のステップへつなぐ役割が重要になっています。上級学校に進学する、社会に出る どちらも大人の方とご一緒することが多くなることから、相手を「思いやる」ことはすべてに通じることを理解できる内容であったと感謝しております。ありがとうございました。

生徒の感想文から(抜粋)

○私は特に北海道地震の時のコンビニのお話が心に残りました。このコンビニのお店の方たちは、自分たちも不安や心配で大変だったと思いますが、周りのお店がどこも営業できず、地域の人たちが困っているのを見て、助けることを優先し、お店を営業したのはすごいと思いました。普通は、そういう大変なことが起きた時は自分や家族のことを優先してしまうと思うのですが、他人を先にというのは、本当に思いやりがあるからできるのだと思います。このお話を聞いて、思いやりとは、他人のことを優先し、周りを気づかうことだとあらためて考えさせられ、私も常に誰かの役に立てる人でありたいと思いました。
○僕は、今まで、「おもいやり」について深く考えたことがなかったので、今回の講演会で考えさせられたことがたくさんありました。特に、北海道のコンビニ店が、他のほとんどのお店が地震により営業できないという時に、従業員が力を合わせて営業したという話に驚きました。おもいやりは、他人の立場になってみて、少しの気遣いをすることによってできると思ったので、これから少し気をつけたいと思いました。
○思いやりは言葉1つで言える簡単な言葉ですが、その中には相手の気持ちを考えて行動したり、相手の幸せを願ったりすることが大切なのだと、今日あらためて考え直しました。電話で打ち合せする時も、自分の予定だけでなくて相手の予定も聞くことを付け加えることも思いやりの一つだと知りました。今回聞いたことをふまえてこれから過ごしていく中で、相手の気持ちを優先して物事に取り組んでいきたいと思いました。
○「思いやり」というのは、日常生活だけでなく、仕事の場合でも大切なことなんだなと改めて学ぶことができました。仕事は1人ではできないという言葉に少し驚きましたが、よく考えてみると、学校生活でも、毎日、周りの先生や友達に支えられているなと思い、とても共感できました。これからも「思いやり」の気持ちを忘れず、残りの学校生活を気持ちよく過ごしていきたいと思います。
○今日の松村様の講演のお陰で、また一歩本当の思いやりの心に近づけたのではないかと思います。講演の中で、部下や新入社員を教育する上での思いやりという話がありました。その中で私は、ふと一つの疑問が浮かんできました。これは「if」ですが、仮に部下(新入社員)が何か問題を起こしたとします。しかし、その問題自体が社員全員にとって初見だったとします。このような場合、松村様はどう対処されますか?私は、これを経験から考えるのではなく、なぜそれが問題になってしまったのか、また、なぜそれが今ダメで、今回の場合はどの程度の問題なのかを考えた上で解決まで運びますが、私にはこれに思いやりの心をどうフィットさせるかが分かりません。どう考えればいいでしょうか。