日時 平成26年7月11日(金) 9:35~12:15
場所 杉並区立三谷小学校
実施学年 2年生 3クラス(77名) クラス毎に実施
課程等 特別活動及び学級活動(食育)
授業内容 「わかめパワーのひみつ」
協力企業 理研ビタミン株式会社 海藻事業推進部 仁科陽子様
八幡暁子様 業務用食品営業本部 青木利樹様

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「わかめ教室」~わかめパワーについて探ろう~

杉並区立三谷小学校 第2学年担任 大畑伸悟

 

授業中、本物のわかめを見つめたり、触ったり、においをかいだり、貴重な体験をしている様子が、生き生きとした児童の姿から伝わってきました。大きなわかめが登場すると、夏のゆだるような暑さの教室に負けないくらいの大歓声と熱い視線とが、わかめに注がれました。

第2学年では、国語「スイミー」の学習で海の中の生き物が登場します。わかめも登場するのですが、児童のほとんどは、海の中の本物のわかめを見たことがありません。教科書には「こんぶやわかめの林」とありますが、実際にどのくらい大きいものなのかは、想像の世界です。今回の授業を通して、スイミーの住む海の中が教室に現れた感がありました。「学習をより深いものにしたい」という願いで依頼した今回のわかめの授業は、「平成26年度スーパー食育スクール」の指定を受けた本校においては、物語の世界を補うだけでなく、食育としての「わかめ」にも注目した学習機会となりました。

授業の前段では、わかめの大きさや色などの質問がされました。「2メートル」「3メートル」などと児童が答える中、「これくらいの大きさかな?」と、具体的な大きさを視覚的に示す工夫があって、児童はイメージしやすかったと思います。

さらに、授業は進み、いよいよ本物のわかめの登場です。段ボールの中から少しずつ出てくるわかめに、皆、「どこまで長いんだ?」という表情をしていたのが印象的でした。そして、実際に触って、臭いをかいだ児童は、「ヌルヌルしていた」「ネチョネチョしていた」「海の匂いだ」など、実体験を通して発見し感じたことを、熱心にワークシートに記入していました。また、熱湯に浸すと緑色に変化すること、食物繊維が不要物を吸着し体外へ出すことなどを実験的、視覚的に理解させる工夫もあり、充実した内容でした。

五感を使った学習に、児童も大変満足した様子でした。授業後の感想では、「わかめをたくさん食べたい。」「今日知ったことをいろいろな人に教えてあげたい。」などの感想も聞くことができました。学校の普段の授業ではできない体験をさせていただいた(株)理研ビタミンの皆様に、心より感謝申し上げます。本日の給食のメインは「わかめご飯」でした。もちろん残さず完食です。