日時 平成26年9月10日(水)13:30~14:50
場所 豊島区立駒込中学校
実施学年 2年生 2クラス合同 (76名)
課程等 総合的な学習の時間
授業内容 「マナー講座」~職場体験の事前学習~
協力企業 リーガロイヤルホテル東京 宿泊部フロント課 及川忠彦様

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「マナー講座」の教えと気づき

豊島区立駒込中学校

第二学年主任 浅沼恵美子

本校では、9月10日の5・6校時、2年生を対象に、職場体験の事前学習として「マナー講座」を実施し、リーガロイヤルホテル東京フロント課の及川忠彦様に授業をしていただきました。

実際にその道のプロとして活躍している大人の方の話をうかがえたこと自体がまず貴重な体験であったと思います。生徒が身近に接する大人といえば我々教職員と家族でしょうが、家庭からは「子どもと向き合って会話する機会や時間を持つことが難しい」と聞くことが多々あります。本来家庭でなされるべきことが難しくなっている昨今、機会を捉えて人生の先達である大人の話を聞く場を意図的に設けることは大変意義あることだと考えます。

本校では、生徒が感想文で述べていることですが、日頃から「駒込しぐさ」として挨拶の励行などのマナー教育を大切にしています。しかし、ともすれば形にとらわれがちで、今回のマナー講座で、挨拶や態度、お辞儀の仕方などが全て「思いやり-相手への配慮」から生まれたものであることを教えていただいたと思います。及川様の洗練された物腰や落ち着いたお話のされ方は、生徒が初めて聴く「接遇の五原則」の話がスッと浸透していった要因の一つだと思います。休憩時に生徒の質問に暖かく対応されるお姿も深く印象に残っています。

さて、2年生の職場体験学習は、先日、無事に終了しました。それぞれに及川様に教えていただいたことを実践し、満足して帰って参りました。しかし、事業所の方々の声をお聞きしますと、まだまだ不十分なところが多かったようです。「自分ではやったつもり、できたつもり」の生徒たち。及川様の「できたかどうかはお客様(相手)が決めること。」との教えが、ここでも身に染みて分かってくれただろうと、大変ありがたく思っています。

 

生徒の感想文から(抜粋)

○今日のお話で一番印象に残ったのは「あいさつ」です。駒込中学校では、あいさつは基本です。廊下です れ違った生徒や先生、来賓の方々に、いつもあいさつをしています。しかし、あいさつにこれほどの意味が あるとは知りませんでした。私もこれからは、あいさつの意味を考えて、あいさつをしようと思います。 ○今回のマナー講座で一番強く感じたのは、あいさつの重要さです。あいさつは全ての基本であり、初対面 の人はあいさつで第一印象を決めると思います。駒込中学校でもあいさつ運動をしていますが、僕自身あま りできていないように思います。なので、今回習った「先言後礼」を生かして、自分も周りの人もきちんと したあいさつができるようにしたいです。

○今日のお話を聞いて私は、人に対する態度などの大切さを知ることができました。私はあいさつはしてい たのですが、ただ声を大きく言っていただけで、相手に対する敬意が全然ありませんでした。今日の話で、 「お客様のことを考える」、このことが特に印象に残りました。職場体験だけでなく、これからの高校や大 学の面接、社会に出てからの接客についても大切なことだと思います。

○私は挨拶が苦手で、自分から先に挨拶することも少なく、「アイコンタクト」や「笑顔」などは気にした こともありませんでした。今日のお話を聞き、挨拶は先にやることや、アイコンタクト、笑顔が大切だと分 かりました。実際に隣の子と向かい合ってやってみると、少しはずかしかったけど、「笑顔で挨拶されると 嬉しいな」と思いました。これからはアイコンタクトや笑顔を心がけて自分から先に挨拶するようにしたい です。

○今日のマナー講座で、職場体験や今後生活していく上での「大切なこと」がよく分かりました。その中で 一番心に残ったことは「挨拶」です。それ一つで人柄やホテルの雰囲気が分かってしまう、それくらい重要 なものなのだと知りました。友達と向き合って挨拶する時は笑ってしまったけれど、体験先ではアイコンタ クトを意識し、はっきり言うようにしたいです。今日学んだことをしっかり心の中に入れて、職場体験に励 もうと思います。