平成26年度第13回未来教室
日時 | 平成26年9月16日(火)13:20~15:10 |
場所 | 八王子市立第七中学校 |
実施学年 | 2年生 5クラス (172名)3グループに分かれ2社の話を聞く |
課程等 | 総合的な学習の時間 |
授業内容 | 「キャリア教育」~職場体験の事前学習~ |
協力企業 | 東日本旅客鉄道株式会社 総合企画本部 経営企画部 環境経営推進室 春原尊史様 株式会社幻冬舎 編集・出版本部第三編集局 編集第一部 矢島 緑様 ヤマト運輸株式会社 西東京主管支店 教育課 太田克巳様 |
未来教室を終えて
八王子市立第七中学校 第二学年主任 櫻井 匡佐
本校では、地域の小学校3校との小中一貫教育の連携プログラムとしてキャリア教育の共通カリキュラムを作成してきました。これは小学校1年生から中学校3年生までを見通した内容で、その最終到着点の一つが中学2年生で3日間実施する「職場体験」です。
今回(9月16日の5・6校時)、2年生を対象とした「職場体験」の事前学習として、東日本旅客鉄道、ヤマト運輸、幻冬舎の方々から、実際の仕事を通した職業の話を聴く「未来教室」を実施いたしました。
生徒たちは、3社の中から希望する2社を選び、資料を読む、質問事項を考えるといった事前の学習をして授業に臨みました。当日は、各講師から、各社の事業や理念、企業の組織、講師自身の仕事、職業の多様性などの話をいただき、「働くこととはどういうことか」を学習しました。生徒の感想から、多くの発見があり、講師にたくさんのことを学んだことが分かります。特に、働く人の一人一人の仕事に対する気持ちや心情まで感じているようでした。また、自分の将来の展望が高校までであったものが、将来の仕事、職業まで具体的に考えることができたのは大きな成果でした。
今回の「未来教室」に当たり、おやじ日本の担当者の方に丁寧な準備をしていただきました。ご尽力いただいた各企業と講師の皆様、おやじ日本に御礼を申し上げます。
生徒の感想文から(抜粋)
≪東日本旅客鉄道株式会社 春原尊史様の授業≫
○私は普段よくJRの電車を利用します。JRには私たちと関わりの深い「駅員」や「車掌」の仕事の他に、デスクワークの仕事があるということ知り、びっくりしました。仕事により必要な力が変わることも知ることができました。私は相手の立場で考えたり、コミュニケーション力を大切にして仕事に就きたいと思いました。私も社会に貢献できるような仕事に就けるように頑張りたいです。
○私は部活の試合などで、電車を使います。朝7時過ぎぐらいで、すごく混んでいる時間帯で、放送で「駆け込み乗車はおやめ下さい、次の電車にご乗車ください。」というアナウンスがながれます。そのあとギュウギュウに押し込まれるのを見ます。それは、お客さんのためなんだなということ、時間を守るためなんだとわかりました。なので私も職場体験ではお客さんの迷惑にならないことと、時間を守って行動することを心がけます。
≪ヤマト運輸株式会社 太田克巳様の授業≫
○荷物を運んでくれる方々は「ありがとう」や「お疲れ様」などの一言の声かけで前向きになれたり、仕事のやりがいを感じるのだなと映像や話から思いました。私も部活でこのように感じる時があるのでとても共感しました。これから、仕事をしている人にあいさつや「ありがとうございます」などの言葉で声がけをしたいです。
○一番感動に残ったのは、ただ荷物を運ぶだけじゃないんだなと思いました。「直接届けることができないから代わりに運んでもいらう」それだけのことだけなのに、「送る側の気持ちなどを受け取る側の人に伝える」ことを心がけているなんてすごいなと思いました。今まで何度もヤマト運輸を使ったことがあったけど、運んでくれる人のことなんて気にしたことがなかったので、今度から、運んでくれた人にお礼を言えたらいいなと思いました。
≪株式会社幻冬舎 矢島 緑様の授業≫
○本の出版にかかる年月がとても長いことに驚きました。本の帯の話も面白かったです。たくさんの話の中で印象に残ったのは、矢島さんの就職の話です。「13枚の原稿用紙」という言葉にも驚きましたが、何より「気持ちを伝える」ことがとても重要だと思いました。他にも本の種類で新書とハードカバーの違いがよくわかりました。今までの疑問が解消されてよかったです。私が将来どんな道に進むかわからないですが今回学んだ「気持ちを伝える」ということを忘れないでいきたいです。
○私は本の編集の仕事に興味があったので、詳しく知ることができてとてもよかったです。特に原稿ができるまでのところは、大変そうだけど、やりがいがあって楽しそうです。それに、私は本が好きなので自分で企画し、校正し、カバーや帯を決め本が完成したときは、きっとすごくうれしいだろうなと思いました。最近は電子書籍の方が人気があるし、かさばらなくていいと思っていたけど、本屋で本を見ていたら、何か発見することもあるかなと思います。今回の授業で出版社、編集者の仕事により親近感がわきました。これからも素敵な本をたくさん作ってください。