日  時2024年11月21日(木)13:40~15:30
学  校  名目黒区立第十中学校
実施学年2年生 4クラス(139名)各クラス単位で2社の話を聞く
課 程 等総合的学習の時間
実施内容キャリア教育「職場体験事前学習」
協力企業三井住友カード株式会社
  セキュリティセンター 山室哲也様
日本アイ・ビー・エム株式会社
 IBMコンサルティング事業部 中村芽莉
読売新聞東京本社
 教育ネットワーク事務局 石橋大祐様
ヤマト運輸株式会社
 南東京主管支店 コンプライアンス担当 輿石俊昭様
 車両・許認可・CSR担当 中尾勇気様

「キャリア教育」(職場体験の事前学習)を終えて

第二学年担任一同

三井住友カード株式会社様

〇本日はお忙しいところ、目黒第十中学校にお越しいただきありがとうございました。職場体験学習を控えている二年生にとって、とても貴重な時間となりました。ご自身の経歴から話が始まり、生い立ちを知ることで、どのような人生を歩み、道を切り開いたのかを詳しく知ることができました。話し方も親しみが持てて、生徒たちも和やかな雰囲気の中で好奇心を刺激する内容に真剣になっていました。山室様が生徒たちに伝えた“夢をつかむにはまず行動”という言葉に、感銘を受け、その通りだと思いました。夢をつかむためには、環境にこだわり、何をするべきかを考えて、前向きに行動していくことが大切だということも学びました。また、学校生活の中で日頃から生徒に伝えている「時間を守ることの大切さ」についても説諭していただき、教員以外から、言われることで説得力があり、生徒の中にもすっと入っていったように思いました。学校は、時間を守る、約束を守るトレーニングをする場所であると、熱弁していただいたことはとても助かりました。

働くということはとても大切なことですが、それ以前に人間性を育てる今を大切にしなくてはいけないですし、その役割を担っている教員として、身が引き締まる思いで聞かせていただきました。ありがとうございました。

〇この度はお忙しいなか本校生徒のためにお時間をいただき誠にありがとうございます。現在、学校教育においてキャリア教育の充実が図られ、職業観や勤労観を育む取組が行われておりますが、教員が教え伝えるだけでは不十分に感じることが多々あります。そのようななかで、今回のように実際に働いている方の話を聴くことのできる機会は大変貴重なもので、実り多きものでした。学生と社会人の違いや「働くこと」の意義について生徒を上手に巻き込んで様々な学びを与えてくださいました。かつて教師を志されていたということで教育的な声掛けもふんだんにしていただきました。日頃我々も生徒に伝えている内容も多く、その後押しをしていただいたような思いです。後半はクレジットカードなどについての金融教育的な内容に踏み込んでいただき、生徒たちが知らないけれど、あと数年で自分事になるような話題に釘付けでした。3年次には社会科の公民的分野で経済について学習しますが、その良い布石になったことと思います。現在、人口減少が進むなか、次世代の育成は大きなテーマです。このような機会を通して、生徒たちが少しでも自分が働く将来の姿を描くことができたらうれしいです。貴重なお話をいただき、ありがとうございました。

日本アイ・ビー・エム株式会社様

〇会社の紹介をしてくださった際に、「鬼滅の刃」といった身近な作品を取り入れてくださったことで、生徒は興味をもってお話を聞いていました。また、会社の取組として、個人デスクやロッカーがなく誰がどこを使っても良いという働き方改革のお話をされたときも、生徒は頷きながら聞いていました。中村様の講話を通して、仕事や働くということについてより理解を深めることができたと思います。会社のお話から、ご自身の経験など、様々なお話をしていただきました。私と同じ年齢であり、自分の人生と重ねながらお話を聞き、人それぞれの人生がある中で、本校の生徒たちはどのような人生を送るのだろうと想像する機会となりました。また、中村様がお話くださった「自分が好きなことを伸ばす」は、簡単なようで難しく、生徒たちの選択肢や可能性を広げることも私たち教員の仕事だと改めて感じました。貴重なお話をありがとうございました。

〇貴重なお話ありがとうございました。日本IBMが日本から海外にわたって幅広い事業を展開していることを知ることができ、仕事の多様性が理解しやすい内容だったと感じました。生徒側からすると、自分たちがかかわっている職業に興味を持つ一方で、自分たちの知らない世界を知るきっかけがあることは、とても大切なことだと思います。そういった意味で、仕事の奥深さや幅広さを学ぶことができる、充実した講演だったと感じました。

また、中村さんご自身の幼少期から中学校、高校、大学に至るまでの経歴をお話しされたことがとても印象に残りました。中学校では、特に中学3年生となった際に高校進学を中心とした進路指導を行いますが、その高校で何をするか、また高校を卒業したらどうするかといった内容に踏み込むことは多くありません。そのため、今、社会で活躍されている山本さんが、どのような学生生活を送ったかを示してくれたことは、これから生徒たちが歩んでいくであろう道の一つの見本で示してくださったことと感じました。将来何になるのか、またそのために何をどのようにすればいいのかを、具体的に示し、考えるきっかけをくださったことに感謝しております。

読売新聞東京本社様

〇講話開始の瞬間から、生徒も教員も石橋様の世界に引き込まれました。お話の内容はもちろんのこと、テンポ感や生徒とのやり取りなど大変勉強になりました。記者というお仕事はみんなが知りたいであろう情報を突き詰め、ご自身が「見て」「聞いた」確実な情報にしてから世の中に発信していると知り、とても根気のいることだと感じました。フェイクニュースもある現代では、確実な情報を自分で取りにいくことが必至であり、私も「見て」「聞いて」確実な情報を得て、生徒たちにも確実に伝えられるよう心掛けていきたいと思います。貴重なお話をありがとうございました。

〇本日はお忙しい中、第十中学校にお越しくださりありがとうございました。石橋さんの講話を聞く生徒の表情は真剣そのものであり、学んだ内容を今後の学校生活に生かしてくれると思います。石橋さんの講話の中で、時に私が印象に残ったのは「真実かどうかわからないことを記事にする前に、自分でわからないところを学び、専門家に聞き、真実だという確証を得る必要がある」というところです。私はこの姿勢こそが、現代社会で活躍するために必要なものだと思いました。今の社会では、わからないことがあれば、スマートフォン等で検索するだけで、容易に答えを見つけることができます。しかしながら、今の生徒たちが社会に出たときに取り組む問題は、検索しても解決できるものとは限りません。生徒たちがこの姿勢を身につけられるよう、私自身が今一度、この姿勢を意識しながら、今後の業務に努めていきたいと思います。本日は貴重なお話をありがとうございました。

ヤマト運輸株式会社様 

〇本日は目黒第十中学校にお越しいただきありがとうございました。職場体験学習を控えている二年生にとって、貴重な時間となりました。

黒猫ヤマトの宅急~便♪のCMでおなじみのヤマト運輸さま。日常の生活の中でも私たちの身近な存在でもあり、お世話になっております。今回の話の中で、社訓である“運送行為は委託者の意思の延長と知るべし”は、とても素敵だなと思いました。運輸業には「荷物を届ける」という仕事なので作業的なイメージを持っていましたが、話を聞いたり、実体験のムービーを視聴したりし、「荷物」には一つ一つの想いとドラマがあるのだと知ることができ、イメージががらりと変わりました。きっと生徒もイメージが変わり、興味を持った子もいると思います。生徒が書いた感想を読んでいると、そのことがよくわかります。また、普通に生活をしていたら知ることのできない話も聞くことができ、好奇心を刺激する内容でした。今後、機会があれば職場体験でお願いできたらと思います。その時はきっと生徒にとって、成長につながる良い時間になると思います。本日はありがとうございました。

〇この度はお忙しいなか本校生徒のためにお時間をいただき誠にありがとうございます。現在、学校教育においてキャリア教育の充実が図られ、職業観や勤労観を育む取組が行われておりますが、教員が教え伝えるだけでは不十分に感じることが多々あります。そのようななかで、今回のように実際に働いている方の話を聴くことのできる機会は大変貴重なもので、実り多きものでした。生徒に感想を聞くと、社訓である「運送行為は委託者の意思の延長と知るべし」に強く心を動かされたと言っておりました。お話のなかで観させていただいた感動体験ムービーの随所に「働くこと」「人のために動くこと」の尊さを感じることができたようです。荷物という無機物であっても、そのものに込められた人々の思いにも気づくことができたことでしょう。社会科の授業でも大田区のクロノゲートの話や「宅急便」の話を取り上げていたので、学習も深めることができたと思います。主たる配送業務以外にも環境や教育、社会にも目を向け取り組んでくださっているので、これからも次世代の育成のためにご協力いただければ幸いです。貴重なお話をありがとうございました。

生徒の感想文から(抜粋)

講師 三井住友カード株式会社 山室哲也様

〇今回の話を聞いて、夢を実現させるためには、自分で夢を叶えるためにはどうしたらいいのかを考え実行する力が必要だということが分かりました。私も夢実現のために考え実行していくことを心がけようと思います。また、キャッシュカードとキャッシュレスの話では、現金を持ち歩かず、いちいち計算しなくてよいなどのメリットが多いことが分かりました。しかし、良いことだけではなく、不正利用や残高が分からず使いすぎるというデメリットもあることが分かったので、これからの生活ではお金の管理を徹底していこうと思いました。

○お話を聞いて、山室さんの人生の考え方や将来クレジットカードを使うときに注意すべき点など、とても勉強になりました。中でも一番印象に残ったのは、勉強は大学を出た後もずっとやり続けることだとおっしゃったことです。私は、進んで勉強をすることができずにいましたが、山室さんのお言葉を聞いてからは、今のうちからしっかり勉強に取り組むようにしようと思いました。

○私は恥ずかしくて夢のことをなかなか言えませんが、将来の夢についての話のときに、山室さんが「前に向かって行動する」とおっしゃったのを聞いて、自信をもち、夢のために自分に正直になり、環境にもこだわってみようと思いました。その前に、今は、「時間・約束を守る」「善悪をわきまえる」など大人になった時のための勉強をちゃんとするようにしようと思います。

【講師 日本アイ・ビー・エム株式会社 中村芽莉様】

〇中村さんの「職場体験学習」に向けてのお話の中にあった「どうしたら相手のためになるのか」という言葉にハッとしました。私は今まで「どうしたら相手の邪魔にならないか」だとか「相手を手伝おう」など私自身から行動するような考え方ではなかったからです。お話を聞いて、相手のためになることを日々考えられるように行動していきたいと思ったので、これからは考え方を切り替えていこうと思います。

○中村さんがおっしゃっていたように、誰もが何かの悩みを抱えていると思うけど「一番大事なことは楽しむこと」という言葉がとても心に残りました。来週に実施される職場体験は不安な気持ちで一杯だけど、楽しんで自分にできることを精一杯やることが大事だと思いました。働くことは社会に貢献し、誰かのためになる、そのために相手の気持ちをよく考え、相手の立場から考えて行動することが大事なのだと思いました。

○お話を聞いて、IBMはよりよい未来をつくることを目指している会社で、様々な事業に取り組んでいることを知りました。また、中村さんの悩みを中心としたお話には共感できることがたくさんあり、大学生の時代が実際どのような感じだったのかをイメージすることができました。ハエと人間の生物学のお話もとても興味深かったです。そして、「相手に喜んでもらうにはどうしたらいいか」のお話では学ぶことがたくさんありました。今回の講話で学んだことは職場体験だけではなく、これからの生活にも活かしていきたいです。

【講師 読売新聞東京本社 石橋大祐様】

〇石橋さんのお話から新聞記者の仕事の大変さを学びました。「世界最古のアリの化石」を記事にする際に、それが本当のことなのかどうかを調べるためにたくさん勉強して色々なところに行って専門家に取材し、一つの情報を発信するのに多くの時間がかかっていて、とても大変だということが分かりました。この努力のおかげで全世界に情報を伝えることができたのだと思った反面、「フェイク情報」についてのお話を聞いて、私もこれからは事実なのかウソなのかをしっかり判断できるようにならなければいけないと思いました。

○石橋さんの話では、働くということは社会とつながることだそうだ。将来働くことになり社会とつながる必要があるのなら、今のうちから学校で社会のことを学んでおき、自分の将来に役立てようと思った。職場体験も社会のことを学ぶ一環だと思うので頑張りたい。そして、「働くことには答えはない。答えは自分で見つける」という石橋さんの言葉を聞き、このことは私の人生においても言えることだと思った。私の人生に答はない。それは自分の中で見つけ、そのために今やるべきことをやっていきたいと思った。

○今回、お話を聞いて、自分がこれから生きて行くために必要なことや今まで気づかなかったことが「新聞記者」という仕事が私たちと社会や異世界の世間の的となる人達とつなげてくれていることが分かった。このような社会に必要不可欠な人を通し、気づき、学べて、職場体験への楽しみや好奇心がわいた。もともと「コミュ障」だった人が新聞記者になり多くの人と会うことで世界が広がりコミュ障ではないことに気づいたという話は、今の私も自分で壁を作っているのかもしれないと気づくきっかけとなった。

【講師 ヤマト運輸株式会社 山本弘明様 中尾勇気様】

○ヤマト運輸の社名などなどは知っていましたが、詳しいことは知りませんでした。今回の話を聞いて、ヤマト運輸の職場の暖かさや企業努力などが分かりました。感動のムービーにはいい話がたくさんあって、人と人をつなぐ仕事はいろいろ疲れることがあるのだろうと思うけど、やりがいのある仕事なんだなと思いました。そして、こういう仕事に就くには努力も必要なんだなと実感しました。

〇私の家にはヤマト運輸さんがよく来ます。荷物が届いたときにはお知らせをくれたり、留守にしてしまったときは再配達をしてくれたりと、日頃からヤマト運輸さんの大変さを感じていました。しかし、今回のお話を聞いて、どんなタイムスケジュールで働いているのか、ヤマト運輸さんにしかない言葉、何が仕事の頑張りになっているのかなど、より一層、ヤマト運輸さんのことを知ることができました。今回聞いた「働くときに心がけていること」を私も職場体験で活かしていきたいです。

○家だけでなくスキー場やゴルフ場、ホテルにまで荷物を届けていると聞いてびっくりしました。色んなサービスや早さ、信頼があるからこそ、大きくなれたのだと思いました。荷物を届けるのは大変だろう、一体どんなやりがいがあるんだろうと思って聞いていました。配達員の実話の映像を見て、いろいろな理由、いろいろな体験がやりがいをつくっているのだと気づきました。そして、私たちはいろいろな人たちによって支えられているんだなと改めて感じることができました。