日 時2022年10月14日(金)13:20~15:10
学  校  名新宿区立牛込第二中学校
実施学年2年生 2クラス(55名)クラス毎
課 程 等総合的な学習の時間
実施内容キャリア教育「プロフェショナルに学ぶ」
協力企業株式会社竹中土木
  技術・生産本部 技術開発部 四宮みゆき様、尾山雄基様、
               董 佳文様
 株式会社ゼンショーホールディングス
   人事部 人財開発課 池田 光様

「職業人講話」から「職場体験」へ

《株式会社竹中土木様の講座》  

廣瀬千弘

 講座の前は、「土木」という仕事についてイメージしにくい生徒もいたと思いますが、今日のお話にあった「建築は点であり、土木は面である」ということや「地図に残る仕事をしている」ということから、土木という仕事の特性や重要さに気付けたと思います。普段当たり前のようにある道路でも、土木の仕事によって支えられてできているものだというありがたみを改めて感じることができた内容でした。今後、日常的に使用している道路や街を見る際も、土木という仕事を通して見ることで視点が変わるのではないかと思います。

 レンガアーチ作りは、土木という技術の高さを短時間で感じられるものでありながら、生徒の方にも達成感が得られていました。構造や作り方も非常にシンプルであるのに、人が渡っても問題のない強固な橋が作れるのだというのは素直に驚きがありましたし、レンガの下の支えを外す瞬間や人が渡っていたときには歓声があがっていました。

 竹中土木さんの仕事に対する姿勢や仕事への誇りを生徒も感じ取ることができたと思うので、職場体験に一層責任感をもってあたれるよう、今一度指導していきたいと思います。

 お忙しい中、貴重なお話を誠にありがとうございました。

岡 信太郎

 今回の講座で、普段何気なく見ている道路や橋も、どのような過程でできているのか、どのような構造でできているのかまで知る機会はなかなかありません。自分の見えている部分だけでなく、普段見えにくいところで、生活を支えてくれている人たちがいるということを理解できる内容でした。また、ご自身の自己紹介交えながら、なぜこの職業についたのかという話を聞いて、生徒が今後自分で進路・将来を決める際の参考になったのではないかと思います。

 レンガアーチンガアーチ作りは、生徒が実際にものづくりを体験することで、ものづくりの凄さ・プロの技術力の高さを肌で感じることができたと思います。特に、上からであれば歩いたり跳んだりしても壊れないものが、下からだと簡単に壊れるという体験には、生徒も驚いていましたし、物事を色々な角度から見ると違った発見があるという気づきがありました。

 自分の仕事が誰かを支えているというものづくりの素晴らしさと誇りを持って仕事をされている竹中土木さんの姿勢や表情を感じて、生徒はこれまで以上に真剣に職場体験に臨むことができると思います。

 お忙しい中、貴重な時間をいただきありがとうございました。

《株式会社ゼンショーホールディングス様の講座》

廣瀬千弘

 講座の中で生徒に答えさせたり、考えさせるきっかけを与えたりと、工夫に富んでいました。企業理念である「世界から貧困と飢餓を撲滅する」にはとても共感できましたし、世界の状況や日本の食料自給率に対する生徒の危機感も高まったと思います。

 ゼンショーホールディングスさんの業務の中で、生徒がイメージしやすいものからあまり知らないものまで、写真を使いながらわかりやすく説明してくださいました。第一次産業から第三次産業までの整理は、社会の授業でも学習したものであり、生徒自身も学んだ内容と結びつけて考えることができたと思います。授業ではあくまでも概要としての説明に終始してしまいがちですが、牛丼という実例に即して具体的に説明してくださったので、飲み込みやすく感じました。

 また、働くということや社会に貢献することというテーマにも触れてくださり、「誰かの仕事で生活は成り立っている」「無駄なことはない」というお話をしてくださいました。そのお話から、ゼンショーホールディングスさんの仕事に対しての熱意や使命感が伝わり、職場体験を控えた生徒たちの意識も一段階高まったと思います。

 お忙しい中、貴重なお話を誠にありがとうございました。

岡 信太郎

 今回の講座のテーマでもある「物事を色々な角度から考える」を工夫しながら、とてもわかりやく生徒に伝えていたと思います。

 記号を使ってアニメのキャラクター、「&」を体育座りと表現したり、感覚的に色々な角度から見るということを理解させていて、とても勉強になりました。

 本題では、生徒にとって身近な「食事」の話題から身近ではない「働く・仕事」という話題に繋げていました。一つの食事を提供するにも、食材を作る人、加工する人、運送する人等、見えない部分でも多くの人が関わっていることを写真や図を見せながら説明してくださり、生徒の視野が広がったと思います。また、今回講演を行なっていただいた池田さんの明るく、エネルギッシュに説明されている姿を見て、生徒は「働く・仕事」に対して、とても良いイメージを持って職場体験に臨めるのではないかと思います。

 お忙しい中、貴重な時間をいただきありがとうございました。

生徒の感想文から(抜粋)

【講師:株式会社竹中土木 四宮みゆき様、尾山雄基様、董 佳文様】                  

〇竹中土木さんがどのような会社でどのような仕事をされているのか初めて知りました。私たちは毎日、道路や橋などを安心して歩くことができていますが、それは土木の仕事で安全、ていねいに作られているおかげだと分かりました。アーチ橋つくりの体験ではクラスのみんなでレンガを置き、砂と水をかけて完成できたときはとてもうれしく達成感がありました。橋を歩き、ジャンプをしても壊れなかったのでびっくりしましたが、このような一つ一つの技術を組みあわせて安全な橋ができていることが分かり、土木の仕事に興味がわきました。仕事は大変なことも多いけれど、それ以上に大きな達成感を味わえることを見つけることができ、将来仕事をすることが楽しみになりました。

○建設や土木関係の仕事のイメージがなかったので、今回の竹中土木さんの話は初めて聞くことばかりでした。私はEテレでやっている「マチスコープ」という番組を見ていて、「この橋はどうやってできているのだろう」「工事現場で働いているのはどういう人たちなのだろう」など、さまざまな疑問があったので、話を聞いて解決できて、とても爽快になりました。道路や橋の建設には「力学」や「熱の伝導」「耐久性」「大きさ」など、いろんな知識や数学が必要になるので、難しそうだけど、やりがいはとても大きいことが分かりました。今回学んだことは授業にもこれからの生活にも生かしていきます。

○正直、土木のことは分からなかったけど、今回の講座が終わった時には、どんなことをする仕事なのかが分かりました。それと同時に、土木はとても難しい、苦労する仕事だと知りました。しかし、一つの仕事を乗り越えれば大きな達成感や喜びが得られる仕事だということも学べました。アーチ橋づくりの時は、最初は半信半疑で、そんな簡単にアーチ橋が作れるのかと思いましたが、実際に歩いてみたら壊れなかったのでとてもびっくりしました。本物のアーチ橋を作るのは大変だろうなと想像しましたが、大きな達成感が得られるんだろうなと思いました。

【講師:株式会社ゼンショーホールディングス 池田 光様】

〇とてもためになるお話でした。すべての仕事が誰かの役に立つという言葉が印象に残りました。一杯の牛丼ができるまでにも、牛を育てる人、野菜をつく人、物を運ぶ人、牛丼を作る人、他にも多くの人がたくさんの仕事で関わっていることを気づかされました。大人になったら、自分の仕事に誇りをもって働いて、どこかの誰かの役に立ちたいと思いました。講座で学んだことをこれからの生活に活かそうと思います。

○ゼンショーホールディングスという会社は初めて知りましたが、飢餓を撲滅するという目標がすごいと思いました。世界で7億人もの人が飢餓になっているなか、この目標を達成するのは時間もかかり大変だと思いますが、達成できるよう日々がんばっていると思うと、すごいことだと思ったし、私も何かの目標に向かってがんばっていきたいなと思いました。

○これから職場体験があります。今回の講座では、ゼンショーホールディングスの池田さんからそのための心構えや考え方を学ぶことができました。まず、どんな仕事でも誰かの役に立っているのだということです。どんな仕事も、必ず、誰かのためになっていることに気づいたことで、職場体験に行ったときは、しっかり、誰かの役に立てるように、一生懸命仕事をこなせるようになりたいと思います。