日  時 2022年9月22日(木)13:20~15:10
学  校  名 足立区立六月中学校
実施学年2年生 5クラス(153名)
   希望により5グループに分かれて実施
課 程 等 総合的な学習の時間
実施内容 キャリア教育「職業人講話」
協力企業株式会社竹中土木
    技術・生産本部 技術開発部 小森寛之様、
                董 佳文様
   技術部 今井政之様
株式会社ゼンショーホールディングス
   人事部 人財開発課 鳥飼弘樹様
東日本旅客鉄道株式会社
    総合企画本部 経営企画部 野見山昌太様、
                村井真奈美様
日本水産株式会社
    サステナビリティ推進部 畝尾規子様
読売新聞東京本社
    教育ネットワーク事務局 大石 暁様   

職業人講話を終えて

第二学年担任 平井 崇

 先日、大変お忙しい中、読売新聞の大石様、日本水産(株)の畝尾様、東日本旅客鉄道(株)の野見山様・村井様、(株)竹中土木の小森様・董様・今井様、(株)ゼンショーホールディングスの鳥飼様に「職業人講話」の授業をして頂きました。

 私自身も何度も未来教室を利用させていただいていますが、毎回興味深い話があり、教員では伝えきれないメッセージをいただけて、生徒にとっても有意義な時間となり、とても感謝しています。

 ニッスイさんの「3つの【み】」、ゼンショーさんの「世の中は『誰か』の『何か』によって成り立っている」という言葉が心に響いた生徒が多くいました。読売さんの「情報の扱い方、伝え方。見出し」を学び、実際に新聞を手にとる生徒がいました。JRさんの「『電車』以外の仕事」への意外性や、竹中土木の実際に頑丈な橋を作れたことへの驚きが見られました。 

 今回の授業を通して、「働くこと」がより現実的に考えられるようになり、今後の進路学習に活かすことができそうです。ありがとうございました。次年度以降もこのような機会を設けたいと思っています。その際にはよろしくお願いします。

生徒の感想文から(抜粋)

【講師:株式会社竹中土木 小森寛之様、董 佳文様、今井政之様】

〇あまり知らなかった土木の仕事について分かりやすくまとめてお話してくださったのでとても興味が持てました。お話から土木の仕事の役割がどれだけ重要で、どれだけ私たちの生活を豊かにしてくれているのか、被害が起きた橋を復旧したり、被害が出ないために工事をしたりといった土木の役割が分かりました。お話を聞いて、土木の仕事の重要さや、大変だけどやっていると楽しい仕事であることが理解できました。

〇先日のお話から、土木の仕事について、他の仕事との違い、仕事のやりがい、その仕事でしかできない体験や見られない景色など、印象に残るお話が聞けました。旅行でトンネルを通ることがありますが、お話を聞いて、トンネルができるまでの作業やトンネルを掘り終わった後の出来事など、今まで知らなかったことが分かりました。講話の後のアーチ橋づくり体験も楽しく、レンガ、砂、水だけで私たちが渡れる強い橋ができたのは驚きでした。

〇お話の中で私が興味を持ったのは土木という仕事です。私自身、物を作るのが好きなので、とても楽しくお話を聞くことがでました。今まで進路に悩んでいましたが、先日のお話で様々な面から仕事ができることが分かりました。私は機械を作ったり動かすのが好きで、パソコンもよく使うので、お話にあったような無人ロボットを自分でも作ってみたいと思いました。また、工事現場で働く人や工事を企画する人がいるから僕たちの生活が成り立っているのだと思い、自分も誰かの役に立つ仕事をしたいと思いました。

【講師:株式会社ゼンショーホールディングス 鳥飼弘樹様】

〇鳥飼様のお話からはたくさんのことを学びましたが、特に、世の中は「誰か」の「何か」によって成り立っていて、必要のない仕事などないという考え方にとても感銘を受けました。また、お話を聞いたおかげで、勉強に対しても前ほど嫌という気持ちがなくなりました。

〇今日のお話から、大人の仕事の種類や数の多さが知れましたが、さらにゼンショーホールディングスという会社の一番の目標として世界から飢餓と貧困をなくすという、日本だけでなく世界のために行動している姿が知れて、とても凄いと思いました。この話を聞いて、私は、食に関する仕事の大切さ、ありがたさを思うようになりました。講話にあった、世の中は誰かの何かによって成り立つという言葉にハッとして、食に関する仕事ではないにしても誰かの役に立つことをしていきたいと思いました。

〇いろいろなことを知れてとても楽しかったです。そのなかでも、特に、ゼンショーホールディングスが飢餓と貧困をなくしたいという目標をもって動いていて、そのために食のインフラをつくる、多くの人をやとって働く場所をつくるという2つの「しょく」(食と職)を行っているのがすごいと思いました。私もゼンショーホールディングスのように、高い目標を持ち行動することを忘れないように生きていきたいと思いました。

【講師:東日本旅客鉃道株式会社 野見山昌太様、村井真奈美様】

〇今日のお話から、JR東日本が自分が思っているほど単純ではないということを知りました。まず驚いたのがメンテナンスや運行のすべてを自社グループで行っているということでした。JR東日本が本当に大きな会社ということを知っていたので、このことに衝撃を受け、本当に人のためにある職業は美しいということを学ぶことができました。僕も将来、自分のついた仕事にふれてくれた人たちが美しいと衝撃を受けるほど努力をしていきたいと思います。

〇今回のお話からいろんなことを学びました。移動するための電車以外にも、食事ができる電車など、乗っていて楽しそうな電車もあって、電車を利用する人々のためになる工夫がされていて凄いなと思いました。他にも、CO2の排出をゼロにするために水素を使ったり、利用者のためだけでなく環境のためにも工夫がされていることが分かりました。講話では実際に働いているお二人の経験も聞くことができました。今後、自分の好きなこと、嫌いなこと、やりたいことなどを理解して、将来自分の生活に役立てるようにしていきたいと思います。

〇お話を聞くまではJR東日本は鉄道や駅での仕事だけだと思っていました。しかし、お話が進むにつれて、鉄道以外にもエネルギー開発やITサービス、マチビラキなど、様々な事業を行っている会社だと分かりました。お話の中では、社会に出るうえで必要なこととして「目標を持つ」という言葉が印象に残りました。目標を持ち、投げ出さないで一生懸命にいろいろな経験をすること、やってみたいこと(やりたくないこと)は何かを考えるということを知りました。僕の将来にすごく大事なことを学んだので、頑張りたいと思います。

【講師:日本水産株式会社 畝尾規子様】

〇先日のお話から、今後私たちが取り組まなくてはいけない海洋プラスチックごみ問題など様々な仕事とのつながりのある問題など、たくさんのことを学ぶことができました。私は進路に悩んでいます。しかし、お話を聞いて、ある仕事があるとそれがどんどん他の仕事につながっていくことがわかり、とてもうれしくなりました。今回学んだことをこれからの生活で生かして頑張りたいと思います。

〇畝尾さんの話からたくさんのことを学びました。中でも、「いろんなことに興味を持つ」「誰にも負けないという強みを持つ」「働いている人に感謝の気持ちを持つ」という3つ言葉が印象に残りました。この言葉を聞いて、将来のことにもっと興味を持っていこうと思いました。興味をもって、その中で僕の強みと言えることを、これから見つけていきたいです。

〇畝尾さんのお話からたくさんのことを学ぶことができました。勉強になったことの一つは、日本水産の有名商品である焼きおにぎりを私たちが食べられるようになるまでの仕事です。これまで何も思わずに食べている焼きおにぎりですが、おにぎりがスーパーに並ぶまでに、商品を提案し、工場で作り、トラックで運び、スーパーに並んでいる、それまでに多くの人がいろいろな仕事で関わっていることが分かりました。ひとつのことでもたくさんの仕事でつながっていることが知れて、これからはきらいなことでも興味をもってやってみようと思いました。

【講師:読売新聞東京本社 大石 暁様】

〇先日の講話では、大変勉強になるお話が聞けました。お話から、僕は、失敗した後に必要な行動について学びました。新聞で誤報をしてしまった時、謝るだけではなく、なぜ誤報をしてしまったのかを考え、今後ないようにする!!というお話から、ぼくは失敗した後に、なぜ失敗したのか、どこがいけなかったのかを考え、これからないようにするために、次はどうすればいいかを考えるということを学びました。大変勉強になるお話、ありがとうございました。

〇先日のお話で一番心に残っているのは、新聞記者の仕事のやりがいです。お話で、世の中の不正を正すこと、困っている人を助けることだと知りましたが、私は、この2つの言葉に心を打たれました。今回のお話を聞いて、心を打たれたのはもちろん、新聞にも興味を持ちました。私は文字を読むのが苦手ですが、お話を聞いて、チャレンジしてみようと思いました。

〇講話を聞きメモを取りながら新聞記者の仕事を想像できるようで楽しかったです。情報を聞きもらさないよう必死にメモを取る中でたくさんのことを学びました。新聞記者の仕事内容、記事のチェック回数、新聞の内容の話やネットとの違いなどがありましたが、中でも新聞の読み方のお話に新たな発見がありました。新しい出来事は分からないかも知れないが、自分の興味のあるものだけでも読むという軽い気持ちであれば、自分も新聞が読めるかもしれないと思えました。なので、今回学んだことを生かして新聞に触れる日常を送っていきたいと思いました。