令和3年度第16回未来教室
日 時 | 2021年11月12日(金)13:30~15:20 |
学 校 名 | 中野区立第五中学校 |
実施学年 | 中学2年生 3クラス(88名)クラス毎に2社の話を聞く |
課 程 等 | 総合的な学習の時間 |
実施内容 | キャリア教育 |
協力企業 | 株式会社JTB |
教育第二事業部 営業第二課 大庭柾樹様 | |
読売新聞東京本社 | |
教育ネットワーク事務局 大石 暁様 | |
日本アイ・ビー・エム株式会社 | |
東京ラボラトリー IBMシステムズ 清野薩夫様 |
「未来教室」を終えて
第2学年 櫻田 杏一
3企業の方々に来ていただき、そのうち各クラス2つの企業の方からお話をしていただきました。限られた時間でしたので、講師の方々には話す内容の精選など、工夫していただきながら、短い時間で内容の濃い話をしていただきました。企業人がどういう思いで働いているのか、小さい頃の自分の夢や思いをどのように今の仕事につなげていったのかなど、幅広く聞くことができ、ねらいの一つであった、「社会で求められている力を知り、自分の良さを生かしたより充実した生き方を考える」に迫れました。
また、生徒の感想の中には「仕事の大変さや楽しさを知ることができました」や、「働く上で大切なのは知識、経験、素直な心、夢だと学びました」といったものがありました。生徒にとって、初めて知ることがほとんどで、普段目にすることがない裏の仕事がたくさんあることも知ったようです。「働くことへの知識と理解を深める」ことにもつながる2時間でした。
当日は、想像以上に様々な質問が出ていました。子供たちは日頃、いろいろなことに興味をもっているのだと改めて感じるとともに、こういった授業ができることで中学校におけるキャリア教育を充実させられるのだと感じました。このような機会をいただいた各企業の方々、おやじ日本の方々に厚く御礼申し上げます。
生徒の感想文から(抜粋)
《講師:株式会社JTB 大庭柾樹様》
○就職の決め手が職場の人の対応や回りの人に旅行先の魅力を伝えたいという思いだったと伺い、職業を決めるときは、やりたいことや回りの環境の良さを考えることが大切だと思いました。やりたいこと(目標)があれば、仕事にやりがいを感じることができると思うし、周りの環境が良ければ、何か困った時に相談することができると思うので、素敵な職業選びができると感じました。また、資格をとったり、英語を話す力を身につける必要があると知り、仕事をするにはしなければならないことがたくさんあり、大変だと思いました。
○私たちのために大切なことをたくさん教えていただきました。講話の内容も私たちが楽しめるように考えてくださったり、質問にも分かり易く答えてくださって、とても良い機会になりました。JTBのことだけでなく、今の自分にとって必要な力も学ぶことができました。大庭さんがおっしゃっていた「失敗を恐れず挑戦する」が私の心に残っています。私にはまだ夢はありませんが、やりたいことができれば何でも挑戦し、夢ができれば一生懸命に実現のために頑張れる人になりたいです。
〇私は今回の講話で、中学校で学んでいることが将来にもつながっていることを知りました。また、修学旅行などが学校だけでなくJTBさんのような方々がいるので私たちが楽しめているのだということに気づくことができました。私も、将来は誰かを楽しませたり、誰かの役に立てるようになるために、中学校でいろんなことを学んでいきたいと思います。
《講師:読売新聞東京本社 大石 暁様》
○新聞の仕事はすごい人数で回していると思っていましたが、記者が1800人ぐらいしかいないと聞いてとてもおどろきました。他にも新聞記者というと少しブラックなイメージをもっていたのですが、やりがいの中に「社会正義の実現に貢献する」ということがあることを知り、とても大切な職業なのだなと感じました。また、記者の仕事でも、記者以外の仕事でも「人への思いやりのある人」になることが大切だというお話を聞いて、私もそれを意識して生活していきたいと思いました。
○私は今まで新聞に興味がなかったのですが、今日のお話を聞いて、新聞の大切さを知り、興味がわきました。新聞の文化が薄れてきているアメリカでは選挙の投票率が下がるなど国の未来をつくるという自覚が失われていることも分かりました。私は政治に興味があるのですが、授業でいただいた新聞をザッと見てみると、政治に関する記事が多くあったので、「読んでみたい」と思いました。また、大石さんの仕事のやりがいを聞いて、仕事に一生懸命なことはとても素敵だなと感じました。
〇私の家庭では新聞をとっていなく、あまり新聞について考えたり読んだりする機会がなかったので、今回の職業講話で新聞のことを深く学べてよかったなと思います。私は読むことがあまり得意ではありませんが、これから、教えてもらった新聞の読み方(「つまみ食い読み」)を活用して私の成長につなげていければいいなと思います。今回の講話で新聞について知らなかったことや仕事のやりがいなどを学び、自分のこれからのことを考えることができました。
《講師:日本アイ・ビー・エム株式会社 清野薩夫様》
○私はITについて少し興味があり、今回の講話でたくさんのことを知ることができました。清野さんがITについて説明してくだるさるときはすごく楽しく、ITだけではなく、今の自分に必要なことも学ぶことができ、とてもよい経験になりました。私は今回の講話で「経験してみる」という大切なことを学びました。これまでの私は失敗を恐れて挑戦する心があまりなかったです。でも、清野さんの話を聞いて、これからは何でも挑戦してみようと思うことができました。私にはまだ夢はありませんが、やりたいことに挑戦し、夢を見つけたらその夢ために一生懸命頑張れる人になりたいと思います。
○今回、いろんな半導体を見ることができて、このような機会は私にとってとても貴重だったので、うれしい限りです。私は機械に関することに前々から興味がありました。なので、機械に関する仕事をしていらっしゃる清野様の話が聞けたのは、これからの自分の将来に大きく関わることでした。「この仕事で大切なこと」では「経験してみる心」というお話があり、恐れてばかりではダメだということに気づかされました。そして、今の自分には、飽くなき探求心と、今の夢を大切にすることが必要なのだと分かりました。
〇私は、将来の仕事は先のことで、今その仕事につくためにできることは限られているので、まだそんなに考えなくていいやと思っていましたが、今日の職業講話で清野さんがアンテナを張ったりしてやりたいことのために色々なことに挑戦されていたことを知り、私も少しでも何か自分のやりたいことのために身近なものから知識を身につけたいと思いました。また、それが将来、本当はやることにならないことだとしても、色々な形で本当にやりたいことにつながると知り、あまりなりたいことは何だろうかと深く考えないで、大人になるまでたくさんの夢をもって経験を積んでいきたいと思いました。