平成30年度第51回未来教室
日 時 | 2018年2月16日(土)8:50~10:40 |
学 校 名 | 渋谷区立代々木中学校 |
実施学年 | 1年生 3クラス(99名)クラス毎に2社の話を聞く |
課 程 等 | 総合的な学習の時間 |
授業内容 | 進路指導「未来教室」 |
協力企業 | ヤマト運輸株式会社 |
南東京主管支店 人事総務課 伊藤弘志様 | |
副都心主管支店 人事総務課 高場綾果様 | |
日本アイ・ビー・エム株式会社 | |
研究開発 IBM東京ラボラトリー 清野薩夫様 | |
クリフォードチャンス法律事務所 | |
星長夕貴様 |
「未来教室」(生き方学習)の感想
1学年主任 齋藤一芳
〇先日はお忙しい中、「未来教室」を開催いただきありがとうございました。
〇本校では、総合的な学習の時間として、「生き方学習」を設定しています。この中で、1学年では自己の個性を良く知り、興味関心、得意な教科などを理解する自己理解から始めました。次に、身の回りの職業について様々な情報を収集し、タブレットを活用してまとめました。それを受け、今回は3名の方を講師としてお招きし、第一線で働いている方からの生の声を頂戴できたのは、大変有意義でありました。講話を通して、働くことには、生計の維持や自己実現の喜びだけでなく、一市民として社会に参画し、社会を支えるという意義があることを理解したようです。生徒が将来、社会人・職業人として社会的役割を遂行していくことができるようにこれからも支援していきたいと考えています。
〇最後に、このような企画をしていただいた『おやじ日本』の皆様、講演してくださった3名の講師の皆様に深く感謝いたします。
生徒の感想文から(抜粋)
《講師 ヤマト運輸株式会社 伊藤弘志様、高場綾果様》
○今日のヤマト運輸さんの話を聞いて今までの自分が思っていたことの印象が変わりました。最初は、荷物を運ぶだけの仕事だとかってに思っていました。でも、今日の話では「丁寧」になど、いろいろな工夫がされているということがわかりまし。雨の中でも荷物を運んだり、丁寧に運んだりしていて、一つ一つの仕事を大切にしていると学びました。そして、人と人との繋がりがあることも学びました。人に何か物を届ける仕事は物を届けるだけではなく、人との繋がりを増やす・誰かに感謝をされる仕事だと思いました。ほんとうに大切な仕事なのだなと思いました。私は、今日の話を聞いて人に感謝される仕事に就きたいと思いました。そのためには、自分もちゃんと周りの人に感謝をしていこうと思い、学びました。
○私が今回の話を聞いて、普段当たり前のように頼んだものが必ず家に届くのは、たくさんの人の努力があったからだということが分かりました。また、配達の中には、たくさんのやりがいや楽しいことがあることを知りました。今回、やりがいの詰め込まれた動画を見て、配達はただお客さんの家に届けるだけではなく、そのお客さんとのコミュニケーションが大切だということが分かりました。動画を見たり話を聞いたりして、クロネコヤマトの人はこんなにもやりがいを感じながら荷物を届けているんだと思いました。また、届ける時間が遅くなり、お客さんに「遅い」と言われてしまうことがあっても、感謝されたり仲間と助け合ったりしていることがわかりました。
○私は特に宅配をしている方々のやりがいについての動画が印象に残りました。荷物を受け取る人の感謝の言葉をやりがいと思ってくれていることをうれしく思いました。また、「将来続けられる職業を見つけよう」という言葉も印象的でした。確かに、お仕事はやりがいがなかったり、やろうとする気持ちがないと続けることはできないと思います。私は、まだ将来の夢は決まっていません。でも将来続けられる職業という観点も大切にして考えていきたいと思います。
《講師 日本アイ・ビー・エム株式会社 清野薩夫様》
○日本IBMと聞いても、何をしている会社なのか思い浮かばなかったが、清野さんの話を聞いてコンピューター関係の世界でも活躍する企業だとわかりました。清野さんは、仕事の内容や目標などを楽しそうに明るく話していて、聞いている私たちも楽しく聞けたし、何より今の仕事にやりがいを感じているのだなと思いました。また、清野さんは「夢を持ち続けなさい」などの言葉を、何度も使っていました。自分の持っている夢をあきらめず追い続けている姿がかっこよく思ったし、自分もそんな人になりたいと思いました。私は少し考えている将来の夢のために知識を持ち経験して人の話も素直に聞くということを大事にしたいと思いました。
○僕は、日本IBMの清野さんの話を聞いて、まず自分がしている仕事を楽しんでいれば自然と仕事にも前向きになれるということを感じました。清野さんは仕事をやらされているのではなく、人の役に立っていると考えていて、仕事を楽しんでいなければこんな前向きな考えにはならないと思ったので、とてもすごいと思いました。また今回の授業では夢を持ち続けることの大切さも学びました。清野さんはたくさんの夢を小さいころから持っていてそれが大人になっていろいろなものを開発したりすることに繋がっていたので、僕もたくさんの夢を持てるように努力したいと思いました。
○一番印象に残ったこととしては、清野さんの話し方が心底楽しそうだったということです。冗談交じりだったこともあるかと思いますが、話の中にあった「失業した」というシーンは、本人からしたら楽しい状況であるわけがありません。そんな中でも和気藹々とした雰囲気で話せるというのは、この人は本当に人生を楽しんでいる、という確証で、少し羨ましく、そして疑って申し訳ありませんでしたが、絶対この人の話は参考になるぞと思えました。私にはこういう職業としっくりくるというものはなく、今まで、ずっとどうしようかとしか思えていなかったのですが、清野さんのお話を聞いて、無理矢理に一つにしなくても良いんだと、思うことができました。これからのことには素直に向き合っていけたらいいなと思います。
《講師 クリフォードチャンス法律事務所 星長夕貴様》
○僕は、最初クリフォードチャンス法律事務所が弁護関係の仕事をしている事以外どういう会社なのかよくわかりませんでした。しかし、今日星長さんの話を聞いて、弁護士について少しだけ詳しくなれたと思います。やはり、弁護士と聞くと裁判の時に容疑者の無罪を証明したり、罪を軽くしてほしいと説得したり、検事と論争をしたりするイメージが強かったのですが、今回の話で弁護士にもいろいろな種類があって、それぞれ役目が違うことも知ることが出来ました。他にも、弁護士の仕事ではチームワークが重要だということ、自分の気持ちをはっきりと口に出して伝えることも大事だと知りました。僕は、この2つは弁護士だけでなく他のいろいろな仕事や、学校生活でも重要なことだと思いました。
○星長さんのおかげで弁護士のことを今まで以上に知ることができました。刑事弁護士や民事弁護士などの弁護する仕事、それだけではなく、渉外弁護士というのがあり、銀行にお金を貸させるために300ページ以上の契約書を書いたりすることがあることを知り、弁護士という仕事の奥深さを感じることができました。また、チーム、仲間で取り組むことの大切さも学ぶことができました。今日教えてくださったことはこれからの中学校生活に役立つことがたくさんあると思うので、生かしていきたいと思います。
○クリフォードチャンス法律事務所の方に来ていただいて、その時に言っていた言葉が私にとって心に残っています。その言葉は、仲間に信頼されて信頼できると言うことです。とても仲間を大切にしているんだと思いました。会社には、外国人の方もいると言っていて外国人の方とも信頼をえて仕事をしていると思うとすごいと思いました。弁護士には、いろんな種類があることが分かりました。一日の流れも、日によって変わってしまうのは、大変だと思いました。とても頑張って仕事をしていることが分かりました。私は、この機会を通して気づかされたことがいっぱいありました。今日は、本当にありがとうございました。