平成30年度第49回未来教室
日 時 | 2019年2月14日(木)13:35~15:10 |
学 校 名 | 杉並区立杉並第二小学校 |
実施学年 | 5年生 3クラス(76名)2クラス合同と1クラスで実施 |
課 程 等 | 総合的な学習の時間 |
授業内容 | 未来教室「働くって何だ?」 |
協力企業 | 株式会社JTB |
教育第二事業部 営業第二課 杉田麻衣様 |
未来教室 ~働くって,何だ?~
第5学年 坪池 学
〇世の中で働いている将来の自己の姿をイメージしてほしい。」本校第5学年が年度当初に掲げた,キャリア教育における児童のゴールの姿の一つです。児童はこれまで,小学校中学年において,社会科の学習では近隣の人々の営みや想いに触れています。語弊を恐れずに述べさせていただくならば,そこにはそれらの人々のおかげで豊かな生活が送れていることを学んでいるのでしょう。ただ,5学年ともなれば,単に働く人から仕事の概要を教えていただくだけでは,中学年の枠を出ないものとなりかねません。ですから,先に掲げたゴール像に迫る上で,この度開かせていただいた未来教室でお招きしたJTBコーポレーション(以下JTB)の杉田先生のお話は,大きな価値があったと感じられます。
〇授業の前半部では主に旅行業の業務内容を,児童の身近な生活と関連付けて話していただきました。その中でも児童の興味を引き出したのは,旅行という商品をお客様と共に企画し,時には添乗という形で帯同する主たる業務内容に対し,杉田先生がどのように取り組まれているのか,終日の働く姿としての説明でした。企業の業務内容の紹介に留まるのではなく,実際の働き手が目の前で解説し,その苦労ややりがいを自らの言葉で話してくださいます。児童は自然と身を乗り出します。
〇そして,後半部では,杉田先生が就職活動の中でJTBを志し,社会で働くため,自己実現を目指す直接のきっかけなどを伝えてくださいました。高学年の児童にとって,ほんの10年程度先を歩く先輩が,どのような思いで職を選択し,職に就いたのか。この問いは,私たち担任が,外部の方々と触れ合った際に常に投げかける質問です。その問いを発する前に,杉田先生から話題のご呈示を受けた時,思わず「よく練られている構成だ」と感嘆の声を挙げる思いでした。加えて,杉田先生が呈示された解が,実は日常生活を一生懸命に過ごしている中で「早くは中学生時代に偶然に出会った書類である」こと。そして職に就いている今,ご自身のこれまでを振り返ってみて,「無駄なことは一つもなく,何事に挑戦してきたことが今に繋がっている」と感じていることという,高学年の児童にとって今,改めて求めたい資質そのものであったことは,未来教室を開かせていただいた価値の具現であることを確かに感じさせられました。
〇本日教えていただいた「在り方・生き方」は,将来の自己の姿をイメージする上で大きな出発点であると同時に,4月の進級を控えた,最高学年として学校のため,在校生のために過ごす自己の姿を想起させる大きな契機となったことは過言ではありません。JTBは旅行業務を通して,お客様に感動を生み出す会社であると認識をしておりましたが,仮に人生も旅と同義であるとすれば,まさにこの度の機会は,児童の成長の旅路に感動を添え大きな道標となる,貴重な未来教室でありました。この場を借りて,厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。更に,今年度,「未来に向けた種を蒔く」ことを念頭に据え,年間を通してキャリア教育のデザインにお力をいただきました「おやじ日本」の皆様にも感謝の思いでございます。重ねてお礼申し上げます。