平成30年度第13回未来教室
日 時 | 2018年9月15日(土)10:45~12:35 |
学 校 名 | 目黒区立東山中学校 |
実施学年 | 2年生・3年生 各4クラス(276名)クラス単位で2社の話を聞く |
課 程 等 | 総合的な学習の時間 |
授業内容 | キャリア教育「生き方教室」 |
協力企業 | 日本アイ・ビー・エム株式会社 |
東京ラボラトリー 清野薩夫様 | |
株式会社エフエム東京 | |
営業局 営業推進部 CMルーム 荻原 務様 | |
株式会社三井住友銀行 | |
渋谷駅前支店 清水 卓様、道山正彰様 | |
読売新聞東京本社 | |
広報局 管理部 龍至江梨子様 | |
三井住友カード株式会社 | |
東京お客様相談室 清水健二様 | |
あいおいニッセイ同和損害調査株式会社 石橋昌祐様 | |
ヤマト運輸株式会社 | |
南東京主管支店 人材育成課 福井健一様、センター営業推進課 遠藤 愛様 | |
クリフォードチャンス法律事務所 星長夕貴様 |
「生き方教室」を終えて
《講師:日本アイ・ビー・エム株式会社 清野薩夫様》
2年Ⅾ組担任 人見 誠
●本日はお忙しいところ、本校第2学年の生徒のために講話をしていただきありがとうございました。
●まずは、IBMという会社について何もわかっていなかったことに驚きました。1911年創立の、100年以上の歴史を持つ会社であること、肉の秤まで作っている多業種の会社であること。私自身、「パソコンに関することをやっているのだろうな」程度の認識しかなかったので、驚きの連続でした。
●次に、「おまけ」としてお話いただいた「生き方」に関するお話についてです。清野様が「人の役に立つために」として示してくださったのが、①まずは知識、②とにかく経験、③素直な心の3つでした。既に「本編」のお話を聴いていたので、この3つが清野様ご自身の生き方そのものだと、すぐにわかりました。このお話をしていただいたときに、多くの生徒が大きく頷いていたのが印象的でした。
●最後に、清野様の巧みな話術です。時折ユーモアを交えた優しい語り口は、清野様の人柄そのものでした。清野様が帰られたあと、思わず「かっこいいよな」と口にする生徒がいたことが、そのことを物語っています。生徒を惹きつける話し方というのは、わかりやすさに加えて、人間的な魅力が必要だと言うことを再認識させられました。私自身、色々な面で多くのことを学ぶことができました。本当にありがとうございました。
生徒の感想文から(抜粋)
○今日の清野さんのお話では、まとめの部分の「今の夢を大切に。夢を抱き続けるといつの間にか叶う」という言葉が心に残りました。私は看護師になりたいという夢があります。小学校6年生の頃に調べてみてとても興味がわきましたが、なるまでの道のりが簡単なものではないことが分かったので、あきらめかけていました。しかし、今日のお話を聞いて、抱き続けていつか叶えてみせようと強く感じました。そして、看護師で人の役に立って、いろんな人々を笑顔にできるような人になろうと思えることができました。今日の講話のことは一生忘れることのできない特別の機会でした。
○今日の講話でたくさんのことを学びました。夢を叶えるためには、とにかく経験を積む、多くの知識を蓄える、素直な気持ちで取り組むことが大切だと知りました。中でも一番ぐっと来たのは、今もっている夢を捨てずに持ち続けてほしいということです。清野さんは小さい頃いだいていたロボットづくりの夢を叶え、マンガ家という夢は設計で役に立っていると話していましたが、夢は捨てずにずっと持っておけば、いつか叶うか叶わなくても将来ついた仕事のなかで何らかの役に立つのだと思いました。「大人は働くことで人の役に立つ。役に立っているといえるには力がいるが、かといって働かされていると考えてはだめだ」というお話を聞いて、私も、夢をしっかりいだき、働くことに生きがいややりがいを感じて生きていきたいと思いました。
○講話を聴き、僕がこれからやっていこうと思ったことが2つあります。1つ目は、素直な心でよく聴くことです。僕はどちらかというと人の話を聴くことが上手ではありません。しかし、お話を聴いて、よく聴くことの大切さを感じました。これからは人の話をしっかり聴けるようにがんばろうと決意しました。2つ目は、とにかくいろいろな経験を積むことです。清野先生は、小学生から中学生の時代、田んぼで虫とふれあったり、漫画を読んだり、海外のラジオ放送を聴いたり、大学ではロボットの研究をしていたということです。そのときの様々な経験があって今の会社で活躍しています。経験をしてできた「夢」も会社で勤めていくうちに叶えることができていることを知って、経験を積むことで人生に色々な楽しみができることなのだと僕は思いました。お話を聴いて、これからこの2つのことをやり、この先待っている人生を面白くできるようにしたいです。
《講師:株式会社エフエム東京 荻原 務様》
2年C組担任 原 日菜子
●本日は、生徒達のためにご講話いただき、ありがとうございました。
●C組が「FM東京」に決まったことを知ると、生徒たちが大喜びしており、当日の講話をずっと楽しみにしていました。そこで、ラジオに親しんでいる生徒を初めて知った次第です。生徒の新たな一面を知り、その様子を見ることができたので、私にとってもいい経験になりました。
●教員も、人に興味をもって話を聞いてもらうことにはとても苦労していますし、力を入れているところでもあります。ましてや、ラジオCMでは映像などの視覚に訴える演出はできず、ラジオ番組とは違って聴く側の意向とは関係なく流すものなので、なおさら難しいでしょう。しかし、その20~60秒の限られた時間に、聴く側にはたと耳を傾けさせることができるほどの「仕掛け」と「魅力」がラジオCMにはあるのだと、お話を聞いて実感しました。そして、その仕事にやりがいを感じ、次々とラジオCMの魅力を語る荻原さんの姿に、生徒たちは自分自身が考えていた「仕事」のイメージとは違う何かを、感じ取っていたのではないかと思います。お金を稼ぐ手段、将来やらなければならないという義務感だけではなく、「面白い」ことへの純粋な探究心や、「いいものをつくりたい」という一途な思いは、仕事を超えて、人生の豊かさにつながっていくものです。生徒には、荻原さんのように、好きなことや興味のあることを通して、自分が本当にいいと思うものを世の中に還元できる人になってほしいなと思いました。
生徒の感想文から(抜粋)
○今回の「生き方教室」でFM東京の方の話を聞いて、いくつも気づかされた。僕は喋ることは好きだけど、コミュニケーション能力は低い。ラジオを聞いているとこの能力が上がるらしい。なので、これから意識して聞くようにしたい。聞いていない人をどう引き込むか、聞いている人をどう楽しませるか。見えない相手のことをよく考えることが大事だということが分かった。想像力をはたらかせることは、美術や音楽だけでなく、国語で物語を読む上でも大事だと思ったので、これからの学校での活動で生かしていきたい。資格がなくても本当に人の役に立つ仕事ややりがいを感じられる仕事があることを知ったので、これからの進路に役立てたい。
○今回の講話では「間」を上手に使えると人は話を聞いてくれるということが特に印象に残りました。確かにラジオでは映像がないので、聞く人が想像したり考えるための時間が必要だと思いました。そのため、「間」を上手に使いながら、限られた時間内に伝えたいことを言うというラジオCMは作るのがとても難しそうだなと感じました。また、伝えたいことをしぼると言いたいことが相手に伝わりやすいこと、言いたいことをわざと遠まわしに言うことで相手により深く考えてもらえるようになることなど、考えていることの伝え方について役に立つことをたくさん知ることができました。なので、これからの生活で、習ったことを生かしたいと思います。
○僕は生き方教室での話を聴いて、自分がやりたい仕事の見つけ方について感じたことがあります。それは収入や社会の役に立つのかということを第一に考えるのではなく、自分がその仕事にどんな刺激を感じたのかを大切にするということです。お話で、講師の方が幼かったころ笑わなかったお父さんが数十秒のCMで笑ったことに刺激を受けたと教えていただきました。そんな刺激をある日突然受けてその仕事に就くために努力する日々が必ず来ると思います。だから、「収入が高いから、つまらないけどこの仕事をしよう」という考え方でなく、あこがれていたり、楽しいと思う仕事に就いて僕の人生をよりよいものにしたいです。
《講師:株式会社三井住友銀行 清水 卓様、道山正彰様》
2年C組担任 原 日菜子
●本日は、生徒達のためにご講話いただき、ありがとうございました。生徒たちにとっても、おとなにとっても、お金や銀行は身近な存在です。お金は、生きていくのに欠かせないものですし、現在もこれからも、銀行にはさまざまな形でお世話になります。銀行の存在を知っているだけでなく、その役割や、お金の価値についてまでお話していただけたことは、生徒たちにとって勉強になりました。
●印象に残ったのは、お金の流れと銀行の役割を、人体の血液と心臓に例えてお話されたことです。ちょうど中学2年生の理科で、生物の勉強をしていたところだったので、生徒たちの理解も進んだと思います。銀行が個人とのやりとりだけでなく、世の中の経済をまわす役割をもつことがよくわかりました。また、「お金を貸す」ときに、どんな審査があるかについては、「友達の友達に貸すとしたら、どんな情報が知りたい?」と問いかけ、生徒たちの正直な想いや考えを引きだしてくださり、銀行が行う審査の意味や重要性、また借りる側としての責任について考えを深めることができました。その他、札勘体験など生徒のことをよく考えてさまざまに準備してくださり、大変ありがたかったです。
●最後にお話してくださった、中学生時代のお話は、将来をどうしようか悩む生徒たちに深く響いたのではないかと思います。世の中の一端に触れることで、生徒たちの世界に広がりを見たように感じました。
1年副担養護教諭 菅谷 史子
●この度は、本校の生き方教室のためにご来校いただき、ありがとうございました。お二人の御講話に参加させていただき、大人も子どももわかりやすく、大変勉強になりました。銀行の機能やお仕事の内容など多岐にわたって知ることができたと同時に、自己紹介を通して、「銀行」という社会の心臓部分で働かれる方々のお人柄や仕事に向き合う姿勢や家族とのかかわりなど、温かい一面にも触れることができました。生徒も保護者も、私たち教員も、普段何気なく利用している銀行が、実は日本の社会を大きく支えていることを実感しました。特に、銀行を人間の血液や心臓などに例えてお話をいただいたことは、銀行の概要がとてもわかりやすく、子どもたちにも理解しやすかったと思います。
●お話を聞く中で、印象に残ったことは、清水様の「中学時代に目的を持って生きること、そして先を見越して勉強し、日々成長することの大切さ」というお話でした。日本の中心で社会を動かしている方からの心に響く内容で、はっとさせられました。また、道山様の銀行で働くことを選択した理由で、「建前だけじゃなく、本音で話せる仕事」ということをお聞きし、職業選択における本質を考えることができる言葉で、子どもたちのキャリア意識に大きく影響したのではないかと思いました。
●貴重なお話をお聞きすることができ、大変嬉しく、子どもたちも、大人も今一度自分の生き方を考える機会になりました。子どもたちの質問にも真摯に応えていただき、ありがとうございました。お二人の温かく、誠実な姿勢に、銀行という仕事に憧れをいだいた生徒も多かったと思います。
生徒の感想文から(抜粋)
○私は銀行に行ったことがほとんどなくて、銀行へのイメージ意識がとても低かったです。ですが、お二人のお話を聞いてみて、銀行員へのイメージ意識が上がり、このような職業もあるんだ、と思いました。三井住友銀行は銀行に行かない私でも知っていましたが、海外にもあることは知らなかったので、驚きました。また、銀行には心臓と同じようにとても大事な役割があるというお話を聞いて、もし銀行がなかったらどうなっているんだろうと思いました。今回の授業で一番印象に残ったのはお札の数え方です。お札をきれいに均等に広げていて、上手で馴れていると感心しました。ですが、最近では機械で数えることが多いので、このように手で広げて数えられる行員さんは減っていきそうだな、とも感じました。今回の講演会のお話しを聞いて、少しずつでも将来のことを考えようと思いました。
○銀行は、お金を出し入れするというイメージしかなかったけれど、今回の「生き方教室」でお金の貸し出しや相談も受け付けていて、銀行といっても、多くの仕事があって、社会の中でもとても重要な、心臓のような働きをしているということが分かりました。今回の講話で一番印象的なのは、お金の数え方でした。コンビニやスーパーで行っている数え方とは違って、お札を開いて10枚ずつ数えたりするやり方もあって面白かったです。私も練習用のお札でやってみましたが、意外と難しくて、きれいに早くやることはできませんでした。お金という身近なものを扱う仕事だけれど、まだまだ知らないことがたくさんあって、お話を聞いて、銀行がただお金を出し入れする所という認識から、今日の社会にとても必要な存在であり、銀行がなかったらお金が上手く社会にまわらないという認識に変わりました。
○最初の自己紹介のときに聞いた、仕事を選んだ理由が面白いと思いました。お金のためや、人の本質を見てみたい等、色々な考えがあるものだと思いました。また、銀行の実際の仕事の説明では、私の銀行に対するイメージが大きく変わりました。私には銀行といえばATMのイメージで、お金をあずけるだけだと思っていましたが、今回のお話で日本の経済に深くかかわる大切な役目をもっていることを知ることができてよかったです。考えたり調べたりするのも大変そうなのに、最後にお金の数え方の体験でそれがとても難しいことだったので、銀行で仕事をしている方々は本当にすごいと思いました。私はまだ将来の仕事のことは考えていませんが、何か社会に貢献できるような大人になれるようがんばります。
《講師:読売新聞東京本社 龍至江梨子様》
2年Ⅾ組担任 人見 誠
●本日はお忙しいところ、本校第2学年の生徒のために講話をしていただきありがとうございました。
●目黒区で使用している国語の教科書には、「メディアと上手につきあうために」という池上彰さんの文章が載せられています。内容は、新聞・テレビ・インターネットの特徴について述べられているものです。生徒もちょうどその文章を学習したところなので、より興味を持って講話を聴くことができたようです。池上さんの文章では、「情報の発信者は、どんな意図をもってこれを制作したのだろう。」ということを考えるのが大切だと述べています。今回は、実際に情報を発信している方が、実際の新聞紙面や新聞広告を使って説明してくださったので、生徒は新聞というメディアの利点を具体的に学習することができました。
●私は国語科の教員なのでメディアリテラシーには関心がありますし、比較的新聞に触れる機会は多いと思いますが、知らないことも多く、不勉強を痛感しました。今回は、生徒だけでなく、私自身も多くのことを学ぶことができました。今後の授業に生かしていきたいと思います。機会がありましたら、普段の授業にもご協力いただけると幸いです。よろしくお願いいたします。
生徒の感想文から(抜粋)
○今回の生き方教室のお話を聞いて、いつも身近にあって知っているつもりだった新聞なのに、まだまだ知らないところやおもいしろいところ、新聞のよいところ、他のメディアとの違い、会社でのお仕事などのことをたくさん知れて、新聞がさらに身近になり、国語で学んだ「メディアと上手に付き合うために」について更に深く学ぶ機会になったと思います。よく見る新聞も、色々な見方や考え方があったり、小さなところに大きな仕事がつまっていたり。今まで気づくことのなかった新聞のおもしろさや魅力、学べることがたくさんあって、とても面白かったです。特に、メディアを通して(個人の)気持ちや伝えたいことを伝えて、それを返す、ということにとても興味をもちました。今回の授業で、新聞にこのような面白いこと、興味をもてるような魅力、学びがあることに気づきました。
○新聞社広告局の仕事を始めて聞きました。広告と記事の違いを考えるなど、普段はあまり考えないことを考えるよい機会になりました。自分たちが広告を出すときにどこに出すかという話し合いでは、クラスの中で意見が割れて、いろいろな考え方を聞くことができました。信頼できるメディアでは新聞が1番、インターネットは3番という結果だとはじめて知りました。インターネットの信頼度が低いのはおどろきでした。また、お話を聞いて新聞広告の方々の工夫がわかりました。読み手が楽しめるような工夫があることもよく伝わりました。伝えたいメッセージの伝え方、一つの広告を載せる場所もよく考えられていることが分かって、これから新聞を読むときは、いろんな角度から見て、広告の方々の工夫や、興味のある広告を見つけようと思いました。
○僕は今まで新聞を何が起きたのかを知るためだけにしか見たことがなく、アニメの広告や人生ゲームの広告のことを初めて知りました。だけど、今回の講話で、広告はとても面白いし、いろんな工夫がされているなと思いました。また、テレビやインターネットが普及している今、新聞を読んでいる人などほとんどいないと思っていました。しかし、読んでいる人はたくさんいて、最も信頼されているメディアであることを知り、僕もこれからはテレビやインターネットだけではなく、新聞も読んでみたいと思いました。新聞の広告をつくる仕事は全然知らなかったし、どのような内容の仕事かも分からなかったのですが、毎日配達されている新聞は多くの人が関わってつくられていることを実感しました。これから新聞を読むときには、今回学んだことも考えるようにしたいと思います。
《講師:三井住友カード株式会社 清水 健二様》
3年A組担任 小出 和正
●本日はご多用の中、本校にご来校いただき、ありがとうございました。お話を伺い、特に2つのことについて書かせていただきます。
●1つめは「仕事は一人では完結しない」です。様々な部署と連携を取り合う必要性についてお話がありました。自分の仕事を振り返ると、課題解決を図るために、一人で対策を立てて実行するよりも、チームで知恵を出し合い実行した方が、よりよい解決につながりました。それぞれがその場面に応じて力を出し切ることで、より大きな成果として完結することを、改めて考えることができました。
●2つめは「時代の変化に対応する」です。情報化が急速に進むことで、交通機関などの支払いは現金よりもカードで支払うことが多くなるなど、20年前には考えられないことが現在当たり前のように行われている。実現するためには多くの困難があったと思いますが、5年、10年と先を見通し、時代の変化に対応されてきた姿勢、私たちも見習わなければならないと思いました。
●情報化社会は急速に発展し、ますます世の中は便利になってきていますが、時間は平等に与えられ、どのように使うかは個人に委ねられています。最後にお話をされた「Time is money」。学級では、日頃から自己管理(時間管理、計画性等)について話をしています。限られた時間の中で、最高の成果を出すために何ができるか。これからも課題に対して「チーム」で「時代の変化に対応」し、教師として出来ることを精一杯行っていきたいと思う「生き方教室」でした。本日は貴重なお話を伺うことができました。ありがとうございました。
生徒の感想文から(抜粋)
○三井住友カードさんのことは今まであまり知らなかったので、これを機に知ったことも多くて嬉しかったです。クレジットカードは後払いなのでトラブルが起きてしまうことがあるという印象もありましたが、為替によって海外に行きにくくなるとか現金が盗まれてしまうというようなことがないということで、すごく利便性を感じました。また「Time is money」「失敗することを恐れない」という2つの言葉は、今年受験生となり、たくさんの問題に挑戦したり時間を大切にしないといけない私にぴったりの言葉で、すごく印象深かったです。今の私は、結果が出ても自信を持つことができず、「どうせ私なんて」と思ってしまっています。しかし、今回のお話を聞いたことによって勇気をもらい、頑張ろうと思えるようになりました。本当に貴重な体験をありがとうございました。
○今日の講座では、時間をかしこく使う手段の一つということで、クレジットカードやキャッシュレス社会について学ぶことができました。私は今までカードというものは多額の金額を現金で持ち歩かなくていいだけだと思っていました。なので、お話を聞いて、クレジットカードの利点の多さに驚きました。講話ではクレジットカードについて学べたと同時に、自分の未来、将来の生き方についても考えさせられました。まずは、人と関わっていくことです。困難にぶつかったり悩まされることはこの先何度も何度もあると思います。しかし、そのような時には助け合えるようにしたいです。なぜなら、仲間は大切なもので、自分を支えてくれるからです。また、人と上手に関わることができれば世界中どこででもやり取りが上手くできるようになるのではないかと思いました。その意味でどこでも使えるクレジットカードは人間のあるべき姿を表しているのかもしれないと考えました。あと、時間はお金だということに心が動かされました。あと何年生きられるのか分かりませんが、できる限り充実した人生を送っていきたいです。
○今回の講話で、難しいと感じていたキャッシュレスの印象が薄れた気がします。カード会社の社会的役割は現金を使わず安心して支払いをしてもらうことで、そのためにどうすればもっと多くの人に使ってもらえるかを考えているとのお話しで、仕事をする中に課題があることが分かりました。日本の高齢化と人口減少はキャッシュレス社会への好機で、今後、生態認証などのデジタル技術を活用したキャッシュレス化が進むことが分かり、お金を計画的に賢く便利に活用する大切さを感じました。紙幣、貨幣が多くの人の手を回っる不衛生さがなくなったり原材料の消費が抑えられたりと、キャッシュレスが社会的によいということも分かりました。さらに、失敗を恐れずに挑戦すること、限られた時間で成果を出すという仕事をする上で大切なことだというお話も伺いました。これから失敗も成功もやれるだけやり視野を広げていきたいと思いました。
《講師:あいおいニッセイ同和損害保険調査株式会社 石橋昌祐様》
3年B組担任・副担 藤本 圭記
●本日はお忙しい中、本校生徒のためにご講義いただきありがとうございました。生徒
にとって「保険」は、その仕組みも重要性もわかりにくく、身近な存在ではないと考え
ています。しかし実際は、生涯にわたって私達の人生に関わるものであり、なくてはな
らないものです。今回の講義で、生徒はそのことに気がつくことができたのでは、と感
じています。
●お話の中で印象的だったのが、災害が発生した際に社員の方々が被災地へ赴き、被
災者の方々の対応をされているということでした。被災された方々は、この先どうすれ
ばいいのか混乱し、冷静に対処できない場面が多くあります。そんな時に、何をすれば
いいか、どんな手続きを踏めばいいのか対応をしてくださる方がいれば、心は落ち着き、
「もう一度がんばろう」という前向きな気持ちになることができると思います。保険と
聞けば契約内容ばかりに焦点が向きがちですが、こうした「心の支援、よりどころ」と
してのはたらきがあることに気がつくことができました。
そして最後に、石橋様がお話されていた「自ら考え、自ら判断し、自ら行動する」と
いうメッセージは、生徒達の心にも深く届いたのではないかと思います。生徒は現在、
「進路」という大きなテーマと向き合っています。自分が将来どうありたいか、そのために
は何を選択するのがいいのか、そして何をするのか。今の生徒に、まさに求められる力
だと思います。そしてその力は決して進路のみならず、社会人としても必要なものです。
今後も、こうした力を育む指導を大切にしていきたいと考えております。重ねて、御礼申し上げます。ありがとうございました。
3年B組副担 平木 頌子
先日はお忙しいところ、本校の生徒のために講師をしていただきありがとうございました。
講義をしていただくまで、保険が自分の生活にどう関わっているのか分からない生徒が多かったと思います。しかし、生徒にとって最も身近な乗り物である自転車での転倒事故や加害事故についてお話していただく中で、保険が私たちの生活に密接していることを分かりやすく理解することができたと思います。そして、“他人事”ではなく“自分のこと”として、リスクを回避するために予測し、日常生活で気をつけなければならないことを考え直す貴重な機会になったと思います。また、仕事の上で大切にしていることを二点紹介していただき、進路について考え始めている生徒にとって、日々の積み重ねが将来につながることを実感できたと思います。
●またこのような機会があれば、“自ら考え、自ら判断し、自ら行動する”ことや“言葉にしたコミュニケーション”が仕事のどのような場面で活かされたのか、より詳しく聞かせていただきたいと思います。貴重なお話をお聞かせいただき、重ねてお礼申し上げます。
生徒の感想文から(抜粋)
○私は今日の講話では、自ら考え自ら判断し行動することと、言葉にしたコミュニケーションを大切にしているという話しが最も心に残りました。自ら考え自ら判断し行動することは私にはとても難しいことで、話を聞いて、よく判断を他人まかせにしてしまっている自分に気がつき、改善しなければと思いました。また、言葉にしたコミュニケーションでも、私は自分の考えを相手が理解できるような言葉にすることが苦手です。最近はSNSによって簡単にやりとりができるので、SNSに頼り切っている部分があります。話を聞いて、意識して言葉でコミュニケーションをとるようにしようと思いました。私はまだ将来なりたい職業は決まっていませんが、どの職業でも自ら考え自ら判断し行動することと言葉でコミュニケーションをとることが大切だと思うので、これから気をつけて生活したいと思います。
○講話を聞いて、私は多くのことを学びました。まず、私が直接触れる機会のない「保険」についてです。保険は生命保険と損害保険があって、同じ会社ではこの二つを同時に受け付け持てないこと、保険料と保険金は違うことなどを知りました。将来、私が保険に入るときには今回学んだことを活かしたいと思います。今回のお話では「進路の選択」についても学ぶことができました。同じ会社でもいくつかの部門があって、そこで「誰と働くか、誰のために働くか」という縁や使命のようなものがあったりする。そこまで含めて考えてこそ自分自身の進路の選択なのだと思いました。さらに、将来必要となる「自ら考え、自ら判断し、行動する」ということや「言葉にしたコミュニケーション」ということを今から意識し、積み重ねていかなければならないと感じました。
○今回の生き方教室では、会社で働くということだけでなく、人生においてとても重要なことを学びました。自分で思ったことは言葉にするということです。そうすることで人との結びつき(交流)を深めることができるようになります。「誰と働くか」など、とても重要なことも伝えてもらいました。誰と会うのか、この先のことは自分でもよく分かりません。だからこそ出会った人とのコミュニケーションをとることで多くのことが得られます。保険会社で働く人はお客様との対応のとき、お客様に安心させてあげられるように話をするなど、とても大変なのだなということが分かりました。将来つきたい職業にもいろいろ種類があって、それが必ずしも上手くいくかどうかは分からないことも分かりました。何よりも人との関係をよりよくしていくこと、それが自分にとっても利益になるということも分かりました。今回聞いたこのようなことをこれからの日常生活に活かしていきたいと思います。
《講師:ヤマト運輸株式会 福井健一様 遠藤 愛様》
3年C組担任・副担 佐藤 隆道
●この度は、東山中学校の生徒のために、貴重な時間を割いていただき、誠にありがとうございました。多くの運送会社がある中、50%近いシェアを誇ると聞き、驚いたのと同時に、Eコマースの普及によって増える配送量を考えると、現場で働く従業員の方々のご苦労が目に見えるようでした。交通状況などにより、日々時間に追われるように従事されている中でも、やはり最後は、人と人とのつながりが大切なのだなと改めて実感をすることができました。自宅にいても、ネットを操作して次の日には荷物が届く時代です。私たちは、その陰にある運送業の方々の必死な取り組みに感謝をしなければならないと感じました。
●私自身、不在時に届けていただき、再び来ていただいたことがあります。そういったことが一日に何件もあったら、とてもとても、責務を果たすことできないと感じました。責任をもって届けていただくものを、受け取る側の責任として、感謝の気持ちをもち、できる限り、仕事上の迷惑にならないように受け取ることができるようにしたいと思います。
●また、生徒たちには、今回の生き方教室での話を通して、更に、人と人とのつながりを大切にする人へと成長してほしいと思いました。一つの荷物を通じて、届ける側と受け取る側の気持ちのこもったメッセージは、生徒の心を動かしたと思います。3年生にとっては、残りわずかの中学校生活となりますが、今回教えていただいた、「やりがい」「つながり」を心に、精一杯学校生活を送らせようと思います。本当に、貴重なお話をありがとうございました。
3年A組担任 小出 和正
●本日はご多用の中、ご来校いただき、ありがとうございました。お話を伺い、特に2つのことについて書かせていただきます。
●1つめは「ニーズに応える姿勢」です。様々なサービスの進化は、お客様の多様なニーズに応えた証であると考えます。翌日配達などの流通システムは、今の私たちの暮らしには欠かせないものであり、改めて有難いものであることを感じました。現在も多様なニーズに応えるためのサービスの研究(ドローンでの配達等)がなされており、私たちもその姿勢を見習わなければならないと思いました。
●2つめは「仕事のやりがい」です。いつも楽しいことばかりではないが、「お客様の役に立っているという実感、それが仕事のやりがい」と聞き、本当にその通りだと思いました。私は常に生徒の成長のために何ができるか考えています。そして、向上を図るために現状の分析、課題把握、改善案の検討、実践を日常的に繰り返しています。根底には「子供たちの役に立ちたい」というのがあり、改めて教師としてどのように実践していかなければいけないか考えることができました。
●時代は急速に動き、流通社会は更に大きく変わることだと思います。そんな中でも、ヤマト運輸様は、企業努力で高い壁を乗り越えられると思います。私たち教師は、ヤマト運輸様にように、多様なニーズに応え、仕事に対してやりがいをもって社会で働ける生徒を育てたいと思います。その為にも、教師としての責任を果たしたいと思う「生き方教室」でした。本日は貴重なお話を伺うことができました。ありがとうございました。
生徒の感想文から(抜粋)
○ヤマト運輸で働くお二人のお話を聞いて、これから社会人になっていくために、そして、社会人になってから必要なことを学ぶことができました。特に印象に残っているは、セールスドライバーの方が「子どもに自分の一生懸命さが伝わったこと」、「まごころを運んでいる仕事だと感じたこと」、「被災地へ配達したときに、ありがとう、と言ってもらえたこと」、そして「センター員の優しさを感じたこと」など、一人一人にやりがいがあり、それで仕事を頑張っていけている、と言っていたことです。中学生の私は、仕事をするということの大変さを知らないので、自分の思い通りに行かないと辞めたくなってしまうと思いますが、そんな時は、一度、「周りの人が支えてくれるから成長できている」ということを思い起こし、頑張り続けなければならないと思いました。また、しっかりとやりがいを感じられる仕事に就いて、今度は自分が周りを支えられる社会人になりたいです。
○お話しを聞いて一番印象に残っていることは「やりがい」です。私はヤマト運輸の宅急便は知っていますが、仕事はくわしく知りませんでした。今回の授業で、あずかった荷物を早く、正確かつ安全に届けること、私に見えないところでとても重要で大変な仕事をしていることが分かりました。そして、その大変な仕事をヤマト運輸の社員が続けられているのは、お客さんが与えてくれた「やりがい」だと知り、「やりがい」を感じる気持ちが生み出す行動力はすごいと思いました。また、やりがいを感じられるということはお客さんの役に立っているという意味でもあります。やりがいのある仕事をすることは、自分の職業が続くだけではなく、消費者にも良い効果をもたらしているので、とても素晴らしいことだと思いました。今回学んだことはこれからに役立てたいです。
○今回の講話では、ヤマト運輸の仕事について詳しく知ることができたと同時に、自分の将来について考えるべきことを学ぶことができました。ヤマト運輸について、黒猫の意味、「宅急便」という言葉がヤマト運輸だけが使えることなど、初耳の話もありましたが、特に驚いたのは、宅急便だけでなく、医療機器の洗浄などもやっているということです。一つの会社がいろんな仕事の組み合わせで成り立っていて、面白いなと思いました。自分が将来仕事に就く上で、これからの社会に合った、また、今回の講話のキーワードとも言える「やりがい」に目を向けるべきだと分かりました。これから人口が減少していくなかで、科学の進歩が早く、仕事の数はどんどん減っていくと思います。そんな時に、自分の居場所がしっかり確保される職業に就きたいです。「やりがい」がなければ仕事は楽しくなくなってしまうと思うので、自分の一度きりの人生を楽しめる職業を決めていきたいです。
《講師:クリフォードチャンス法律事務所 星長夕貴様》
3年D組担任・副担 佐藤 文
●本日は目黒区立東山中学校「生き方教室」にお越しいただき、本校の生徒のために、貴重な時間を割いていただき、誠にありがとうございました。
●「弁護士の仕事とはどのようなものだと思うか」という冒頭の問いに対して、まず私や生徒たちが思い浮かべたのは、ドラマや漫画などでのイメージの強い、「訴訟」でした。しかし、実際には刑事業務を扱う弁護士は少なく、生活の中で起こる身近なトラブルを扱う民事業務がその大半を占めていることに驚いている生徒も少なくありませんでした。また、星長さんのように、法廷にはほとんど立たず、渉外案件を主に扱う渉外弁護士という職種が存在するなど、弁護士の仕事は多岐にわたり、私たちの社会生活を支えているのだと実感しました。50分間の授業の中で、私たちの弁護士に対するイメージは大きく変わったと思います。
●最後の質疑応答では、時に朝方まで仕事をされるという激務の中でも「仕事は楽しい」と目を輝かせながらお話していた星長さんの姿が印象的でした。保護者や教師以外の大人とかかわる機会が少ない生徒たちにとっては、社会の第一線で活躍する方の臨場感溢れるお話を聞けたことは本当に貴重な経験であったと思います。
●私が受け持つ生徒たちは、あと約半年で義務教育課程を修了します。彼らが成人して社会で活躍するころには、社会構造や雇用環境は大きく変化しているでしょう。そんな中でも、星長さんのように仕事にやりがいを見つけ、社会の担い手として生き生きと働いてほしい。そのために、教師として今できることを精いっぱいやっていきたい。そう思えた生き方教室でした。本日は本当にありがとうございました。
3年B組担任・副担 藤本 圭記
●本日はお忙しい中、本校生徒のためにご講義いただきありがとうございました。生徒にとって「弁護士」という存在は、テレビドラマを通じて垣間見るものであり、何か事件や事故が発生しないと関わらないというような印象しかなかったのではないでしょうか。しかし今回の講義で、弁護士という仕事の領域の広さと、その魅力を知ることができたのではと感じています。
●お話の中で印象的だったのが、1機150億円もする航空機を購入するための流れでした。融資を得るために銀行をはじめとした各機関に交渉していくというのはイメージとしてありましたが、その中身についてはわかっていませんでした。生徒も同様だったようで、「どうすればお金を借りられるだろう?」という質問に思考を巡らせているようでした。このように、講義全体を通じて、ただ話を聞くだけではなく、考えながら聞く形の講義をしていただきました。短い時間のなかで、生徒は弁護士という仕事の中身についてしっかりと考えることができたと思います。
●そして最後に、星長様がくださった「何がしたいか、何に興味があるのか常に考えなさい」というメッセージは生徒達にも強く響いたのではないかと思います。生徒は現在、「進路」という大きなテーマと向き合っています。自分が将来どうしたらいいか考える過程では、自分と向き合っていく必要があります。そんな時に、本日お話いただいたことを生徒が思いだし、自分の進路を考える支えとなってくれればと願っております。今後も、本日いただいたご講義のように、生徒が自主的に考え、自分と向き合っていく指導を行っていきます。重ねて御礼申し上げます。ありがとうございました。
生徒の感想文から(抜粋)
○私は以前から司法関係の仕事に興味があります。また、海外に住んでいたころ、様々な方にお会いする機会があったのですが、弁護士さんの話を伺うことは初めてで、朝から楽しみにしていました。刑事事件と民事事件の弁護の差、違いから始まり、星長先生が専門にされているファイナンス、コーポレート、キャピタルマーケットのことを詳しく、かつ分かりやすく教えていただきました。また、受動的な、ただ伺っているだけの授業ではなく、参加型で気軽に意見を言える授業だったため、楽しみながらも身をもって感じることができました。とても難しく、言語の差もある仕事でお忙しいだろう中、私たちに授業をしてくださって、私にとってとても貴重な経験となりました。勿論今の夢が叶うかどうか分かりませんが、私ももっともっと多様な経験をし、素敵な弁護士になれるよう努力したいです。
○お話を聞いて、弁護士という職業にとても興味を持ちました。以前、弁護士になってみたいと思ったことがありましたが、刑事事件の弁護士は少なく、ほとんどが民事弁護と知って、その夢はなくなっていました。しかし、今回のお話で、新しくビジネスローヤーという仕事を知り、将来就きたい職業の幅がまた広がりました。もともと「大きなお金が動くのに関わる仕事にたずさわってみたい」という気持ちがあったので、ビジネスローヤーの仕事を知れたことはとても貴重な体験となりました。これからこの仕事のことを調べて自分の人生の進路選択に役立てていきたいと思います。また、最後にお話のあった「仲間を大切に」「自分を偽らない」「言葉にする」の3つはとても勉強になり、日常生活を送る上で意識するようにします。
○友達の親は弁護士だし、海外の弁護士のドラマもよく見ていて、私の周りには「弁護士」が大勢います。ですが、みんな刑事弁護士です。今回の授業には、弁護士の仕事として「コーポレート」「ファイナンス」「キャピタルマーケット」など、「なにそれ?」の単語がでてきて、驚きました。お話しで特に心に残ったのは、最後にあった「1.仲間を大切に。2.自分を偽らない。3.言葉にする。」です。私はチームワークや信頼し話し合うことが必要なバレーボール部だったので、「1」と「2」は心がけてきました。しかし、「3」のお話にはおどろきました。特に「嫌だということ伝える」と聞いたときは、「えー!!」と思いました。しかし、確かに、しっかり「嫌だ」と伝えることで、より強いより深い信頼関係ができるのかなと思いました。今回の授業では、弁護士の広い仕事を知れましたが、人としての今後の生き方についてもたくさん学ぶことができたと思います。今回のお話も参考にしてこれから頑張っていきたいと思います。