日  時 2018年6月8日(金)13:25~15:15
学  校  名 北区立滝野川紅葉中学校
実施学年 2年生 4クラス(159名)合同
課 程 等 総合的な学習の時間
授業内容 「マナー教室」~職場体験の事前学習~
協力企業 リーガロイヤルホテル東京
 グループサービスチーム 及川忠彦様

    

「マナー教室」で学び考えたこと

2年担任 山本恵子

本校2年生では、職場体験前の学習としてこのマナー教室の機会を設けたのですが、私たち教員にとりましても大変興味深いお話を聞かせて頂きました。学校現場で子供たちに礼儀やマナーを教える立場ですが、実際のところ正しいマナーや方法について知らないことが多く、先言後礼やお辞儀の仕方などを学ぶことができて、本当に良かったと思います。表情やみだしなみについても、学校で指導する視点とはまた違うお話で、ホテルマンとしての及川様のお客様に対する細やかなお心遣いや近隣の方々へのご配慮などをひしひしと感じました。
2時間という短い時間ではありましたが、生徒たちも及川様の指導のおかげで、先言後礼を実践しようと、マナー教室後に友人同士で練習している姿を見かけました。これを職場体験先はもとより日常の学校生活の中でも続けていけるよう、私たち教員も心がけて生きたいと思います。
生徒のこれからの人生の中でこうした場が持てない子もいるかもしれません。そう考えると、今日は大変貴重なお話を聞かせていただいたことに、こころより感謝申し上げます。ありがとうございました。

生徒の感想文から(抜粋)

○及川さんが「笑声」や「先言後礼」などのマナーの基本を教えてくださり、僕の中でのマナーへの考え方が大きく変わりました。僕は「笑声」によって人を幸せな気持ちにしたり、人を笑顔にさせることができると分かりました。「笑声」以外にも相手と同じ顔をすることで相手を不愉快にさせない技術も学びました。相手が困っているときに笑顔だと相手が不快に感じてしまうという話を聴いて、確かにそうだなあと思いました。「先言後礼」は、やることは簡単で明確でも、いざ行うとなるとなかなかできず、難しいと思いました。僕はマナー教室を通して、あいさつの大切さを学びました。あいさつをすることで相手を幸せな気持ちにすることができると学んだので、これからの生活で今回のマナー教室で学んだことを活かしていきたいと思います。
○今回のマナー教室で、相手を尊敬して行動したり、言葉をかけることの大切さを知り、今の自分のためにも将来の自分のためにもマナーを守ることが大事だと思いました。僕が印象に残ったことは挨拶です。人と会った時のコミュニケーションは大事です。でも、相手の目を見なかったり、聞きづらく暗い発音だと、相手に悪い印象を与えてしまいます。なので、正しくより良く挨拶をしなければなりません。マナー教室の前まではあまり丁寧な挨拶ではありませんでした。でも、考えてみると、挨拶で第一印象が変わり、人との関わりが楽しくもなります。そう思うと、正しい挨拶は難しくて大変だけど、その大変さがあるからこそ、自分の印象が変わり、より良いコミュニケーションがとれるようになるのだと思いました。今後は、職場体験でなくても、どこでも、いつでも誰とでも挨拶するよう心がけたいと思います。挨拶だけでなく、今回のマナー教室で学んだことを、今からでも活かせるように頑張ります。
○今回のマナー教室では、自分の行動や言葉に責任を持つこと、様々な場面で適切な言葉遣いができるようになることの大切さを学びました。また、実際に今までの自分に結びついた話が沢山あって、聞いていて楽しかったです。今までの自分の生活態度を見ると、まだまだ不十分で、改善しなければならないことが多いということに気づきました。また、言葉遣いや礼儀など、最低限のことは身につけなければならないと痛感しました。これから少しずつでも改善していきたいです。職場体験で今回学んだことをいかして、失礼のないようにというのはもちろん、自分の不十分さを改善できるように意欲的に取り組みたいと思います。そして、部活などこれからの学校生活でも十分に活かせるように努力していきたいと思います。これから、正しい言葉遣いやマナーを求められる場面が増えるので、今回学んだことを忘れずに取り組みたいと思います。
○私が今回のマナー教室で学んだことは、一つ一つの動作や姿勢には意味があって、それを少しでも間違えてしまうと相手に失礼に当たってしまうということです。マナー教室で初めて知ったことは「先言後礼」です。私はずっと礼をしながら言葉をいうのが正しいと思っていました。しかし、先言後礼では先に言葉を言ったあとで礼をします。これは、少しの差だと感じますが、だらしなさがなく、相手に良い印象をもっていただけると思いました。また、礼の角度には、軽いあいさつの場合は浅い角度でのお辞儀、謝罪の場合は深いお辞儀と、それぞれ意味があることを知りました。言葉を言うときは、口角を上げてハキハキと。先言後礼というひとつの動作だけでも気をつけることがたくさんあることが分かりました。今回のマナー教室を通して、私は、これまでの自分の言葉遣いや動作を見直すことができました。ここで学んだことは、職場体験だけでなく、普段の生活にも活かしていこうと思います。
○今回のマナー教室で、ホテルでは多くの人がお客さんに「このホテルを利用してよかった」と思ってもらうためにどんな努力をしているのかを知りました。そして、仕事をするうえで日々の努力がどれだけ大切なのかも分かりました。座るときの姿勢や立っているときの姿勢によって、人が受ける印象や、仕事に対する意識、姿勢まで決まることも分かりました。私は職場体験で社会でのルールや責任を学びたいと考えていますが、今回のマナー教室で、そのためには学ぶ態度が大切だと思いました。自分では一生懸命仕事をやっているつもりでも一生懸命まじめに取り組んでいるのかというのは自分で決めることではないと教わりました。職場体験では仕事や将来に対してまじめに考え行動していると思ってもらえるようにしたいです。「笑声」、「先言後礼」など、教わったことは忘れません。今回学んだことは職場体験だけでなく、普段の生活でも忘れずに頑張っていきます。