日  時 2017年9月16日(土)10:45~12:35
学  校  名 目黒区立東山中学校
実施学年 2年生 4クラス(133名)
3年生 4クラス(135名)
各クラスそれぞれ2社の話を聞く
課 程 等 総合的な学習の時間
授業内容 キャリア教育「生き方教室」
協力企業 EY税理士法人
 神野善行様、根岸知裕様
読売新聞東京本社
 編集局教育部 記者 山田睦子様
株式会社エフエム東京
 編成制作局 編集部(兼)国際部 大畠順子様
株式会社三井住友銀行
 渋谷駅前支店 河田厚志様、渋谷エリア 道山正彰様
株式会社竹中土木
あいおいニッセイ同和損害保険株式会社
あいおいニッセイ同和損害保険調査株式会社 石橋昌祐様
 広報部 CSR推進室 米村直子様
ヤマト運輸株式会社
 南東京主管支店 人材育成課 福井健一様、遠藤 愛様
三井住友カード株式会社
     経営企画部 CSR室 西岡由香梨様

        

「生き方教室」講話の感想

2年A組担任 佐藤 文

《講師 株式会社エフエム東京 大畠 順子様》

本日はお忙しい中、本校において生徒たちのためにご講演いただきありがとうございました。
お話を伺う前までは、ラジオ媒体は生徒にとってあまり馴染みがない印象でした。しかし、リーフレットや動画、また番組制作の裏話などは生徒たちの好奇心をゆさぶったようでした。講演直後の給食時間中に、頂いた番組表を見ながら、「この番組聞いてみよう」「○○(生徒の好きなアーティストの名前)が出ているじゃないか」と話している生徒たちの姿もあり、50分間の間に生徒たちの中でラジオがぐっと身近な存在になったように思います。また私一個人としましては、学生時代に毎日聞いていた番組が十数年経った今も、放送され続けていることを知り、感慨深くなりました。普段なかなか関わることのない社会人の方からお話は、生徒たちにとって貴重な経験となったと思います。生徒たちの今後の学校生活や、将来に生かすことができるよう指導していきたいと思います。本当にありがとうございました。

《生徒の感想文から》(抜粋)

○学んだことの一つは、ラジオの仕事がたくさんに分類されていて、そのグループごとに活躍されている方が大勢いて、それが全体に反映されて素晴らしい番組ができあがるということです。話を聞いて、ラジオの仕事に限らず、どんな仕事でもひとつひとつが全体に反映されているんだろうなと感じました。人と人をつなぐ、みんなと仲間になるためには言葉がすごく重要になるということも分かり、言葉を意識して大事にしたいと思いました。

○ラジオの仕事には編成、制作、営業、事業など様々な仕事があり、分かれていることを知りました。話を聞くまでは、ラジオの仕事は台本を作る人としゃべる人が大半だと思っていました。ですが、ラジオのことを広める人や番組を売ったり、企画する人もいることが分かりました。このようなことは、ラジオを聴いても全然気づきませんでした。こういう裏方の仕事も良いと思いました。私には、この仕事はこうだ、という変な思い込みがありました。これからは、このような思い込みをなくすために、色んな仕事をくわしく調べたいと思いました。

○聞いた話で僕が一番重要だと思ったのは「成功すれば結果が得られ、失敗すればネタが得られる。失敗も成功もすればするだけ経験と知識になる」という言葉です。この言葉を聞いて、この中学生時代に色々な経験をしていきたいと思いました。さらに、色々の一つ一つを一生懸命やって自分の成長につなげていきたいと思いました。

 

2年B組担任 佐藤隆道

《講師 株式会社三井住友銀行 河田厚志様 道山正彰様》

この度は、貴重なお話をいただきありがとうございました。

銀行の三大業務である、「預金業務」「貸し出し業務」「為替業務」を中心に業務内容についてのお話していただきながら、仕事を通じて「挑戦することの大切さ」や「人との関わりの大切さ」について伝えていただきました。
生徒にとっては銀行ということで、お金を扱うことが業務の大半を占めるイメージがある中、「挑戦」「人との関わり」という現在の自分たちの目標にもなるようなお話をしていただいたことで、今の自分が大切にしなければならないことが、将来の自分にとっても大切なことであり、必要なものであるのだと感じることができたと思います。
今回の「生き方教室」でのお話は、職種や年齢を問わず大切な力について、社会人の方の視点からお話いただいた貴重な時間となりました。生徒が今後の学校生活や、将来に生かすことができるよう指導していきたいと思います。

《生徒の感想文から》(抜粋)

○今回の教室で「銀行員という仕事は人からお金を預かるのでとても責任感がある」と聞きました。自分のものだったら、もし失敗したとしても周りの人に迷惑をかけることはありません。しかし、人のものだと失敗などできないし、万一うまくいかなかったには周りからの信頼がなくなってしまいます。これからは、自分が行う一つ一つの行動に責任をもち、取り組んで生きたいと思います。

○講話の中で、私たちに、高校受験で合格することはゴールではなくて通過点だと教えていただいた。そして、いろいろなことに興味を持って挑戦していると、将来何かをするときに役に立つかもしれないと言っていた。話を聞いて、失敗しても挑戦することが大事だと知ったので、これからの生活に活かしていきたい。

○今回のお話しを聞いて、人との関わりについて学びました。銀行員になった理由として、「いろいろな職業の人と関わりたい」ということをあげていました。一方で、保証人についてのお話では、仲のいい人にさそわれても簡単に保証人になってはいけないと言われました。このお話から、多くの人と積極的に関わることは大切だが、正しい人付き合いをして、その中にも自分の意見をしっかり持って、正しい人間関係を築いて行きたいと思いました。

2年C組担任 藤本圭記

《講師 EY税理士法人 神野善行様 根岸知裕様》

お忙しい中、本校の生徒達のために貴重な講義をいただきありがとうございました。「生き方」という難しいテーマについて、ご自身の経験を交えて講義をいただきました。特に高校・大学進学や就職・転職活動といった、人生における岐路での葛藤や決断についてのお話は、進路について徐々に考え始めている段階の生徒にとって、興味のあるテーマだったと思います。誰かの指示や助言によって進路を決めるのではなく、まずは興味関心に基に選択肢を並べ、自己分析によって得た自身の長所短所を踏まえて進路を決めていく、という具体的な手法が提示された点がポイントだったと思います。その中で、ご自身の経験が実際の仕事の場面でどう活きてきたのかという内容も聞いてみたいと感じました。普段どういったお仕事をされているのか、どんな困難な場面があったのか、そしてどう解決したのかといったエピソードを含め、「税理士」というお仕事のやりがいに興味を持ちました。またこのような機会があれば、次回はそうした内容も是非聞いてみたいと思います。ありがとうございました。重ねて御礼申し上げます。

《生徒の感想文から》(抜粋)

○「夢をもつこと」「あきらめないで努力すること」、この2つは、2人の講師が共通して話をしていたことで、とても印象に残りました。私は今まだ明確な夢も自慢できるような特技もありませんが、やってみたい!と思うことはたくさんあるので、全部は難しいかもしれないけれど、なるべく多くのことをやってみて、その中で自分が好きになれて一生懸命できることを見つけたいと思いました。

○私は「EY税理士法人」に何のイメージもなく、どのような仕事でどんな方が税理士法人をやるのか全く分からない状態でしたが、話を聞いていくうちに、「人を助けたい、人のためになにかをしたい」と思う人が、税金をあつかう税理士として働いていることが分かりました。2人の講師がそれぞれにどういう道を歩んできて、今どう思っているのか、教えてくださったことはとても分かりやすく、参考になりました。

○お話しを聞いて、講師はお二人ともずっと同じ仕事をしてきたわけでではないと知って、仕事は一生に一つではないということがよく分かりました。また、やってみる気持、チャレンジの大切さが分かりました。これは仕事に関することだけではないと思ったので、活かせる場面をみつけて参考にさせていただきます。さらに、夢へのアプローチ方法も知り、いかに自己分析が重要なのか学ばせていただきました。私は今、夢をもっていません。しかし、これからは様々なことを調べたり、身近な人に話を聞いたりと、行動に移してたくさんの仕事について知りたいと思いました。

 

2年D組担任 小出和正

《講師 読売新聞東京本社 山田睦子様》

本日はお忙しい中、本校において生徒たちのために御講演いただきありがとうございました。
本物の新聞を使ってのお話や学力テストの結果分析、就職活動について等の記事は、どれもが生徒にとって身近なものであり、非常に興味をもちながら授業を受けていたように感じました。また、お話しされた内容はさることながら、読者にこの記事を読みたいと感じさせる「タイトル」「小見出し」は、さすが新聞社と感じました。記者の七つ道具の中で、スマートフォンやICレコーダー、パソコンは時代の流れを感じました。記者がこれらの機器を活用し、最新の情報を多く集め、社会情勢を鑑みて、必要に応じて私たちに提供されており、ありがたいことだと感じました。記者の思いが紙面に表れた新聞の記事は、スマートフォン等で手軽に得られる情報よりはるかに洗練されており、素晴らしいものだと改めて思いました。
「記事のまとめ方(文章構成力)」「働く原動力は何ですか」など、最後の質問からも生徒が働く意味を自分なりに考え、今後の自分の生き方に結びつく授業であったと思います。私は数学を担当していますが、山田様の御講演のように、生徒が興味関心をもち、意欲的に授業に臨む指導を続けていきたいと思います。本日は貴重な時間をいただき、ありがとうございました。

《生徒の感想文から》(抜粋)

○私は毎週読売中高生新聞を読んでいますが、これまで記事を書く人には「文章が上手だなあ」くらいで特に興味をもたず、社会のことだけを考えながら読んでいました。でも、今回のお話しを聞いて、新聞紙に並ぶ大量の文字の裏には、記者たちの活動や努力があったことを知り、新聞の見方が少し変わりました。改めて、世の中には色々な仕事があるんだなあと思いました。まだ私が知らない仕事が沢山あると思うので、もっと色々の仕事を知って本当に自分に合った仕事を見つけたいです。

○今回の生き方教室の話を聞いて、人は将来どうなるかなんて分からないということが分かりました。これからは、将来自分がしたいことを考えて、それに向かって頑張っていけるようにしたいです。今まで、自分の将来について考えることはありませんでしたが、今回の話を聞いて、まずは自分のやりたいことに向けて選択肢を広げられるよう、今できることに全力で取り組んでいきたいです。

○お話しを聞いて感じたことは、「目の前のことを一生懸命に頑張ることが大切」ということです。私はまだ将来の夢と言えるものはありません。ですが、このお話しを聞いて「ないならないなりに努力してみよう!」と思いました。これからは全てのことを頑張ろうと思いましたし、「私にしかできないことがある」と思うので、今回の生き方教室を活かして、新しいことに挑戦していきたいと思います。

3年CD組副担任 濱口泰侑

《講師 あいおいニッセイ同和損保保険株式会社 石橋昌祐様》

先日は、生き方教室で講師をしていただきありがとうございました。
お話を聞くまでは、保険について存在は知っているけれど、実際どういうものなのか分からない生徒が多かったと思います。私自身も、社会人になるまでざっくりとしか理解していませんでした。今回の講話は、非常に分かりやすく、私も改めて理解することができました。保険の仕事内容を通じて、自転車の乗り方や車への注意の払い方など、日常生活で気をつけなければいけないことを、「もし事故をおこしたら、このくらいお金を請求されるんだよ」といった、日頃の指導とは違う視点で知ることができたのは、生徒にとっても貴重なお話だったと思います。
また、将来職業を選択するにあたって、講師の方が会社のどのようなところを見て就職したのかを実体験をもとにお話いただき、一般企業の就職について知らないことがあったので、大変ためになりました。進路指導で就職を希望する生徒は中学では少ないですが、教員とは全然違うのだなと実感できたことが収穫でした。また、お話を聞かせていただければと思います。ありがとうございました。

《生徒の感想文から》(抜粋)

○私は、生徒会活動を通して、「やるべきことはきちんとする」ということの大切さを痛感しています。今回のお話では、それに加え、洗濯物を取り込むだけでなく、たたんでおくというような、任されたこと以上の仕事をしていく、そういうことが大切なのだと聞き、「やるべきことをきちんとやる」だけで終わりにせず、期待された以上の結果を出す、そういう仕事のこなし方をみにつけなければならないな、と思いました。

○社長さん紹介ムービーのなかで、社長さんがとてもフレンドリーそうに社員の人たちに積極的に声をかけたり話したりと、人と関わって意見交換しているのを見て、仕事をする上ではコミュニケーション力がとても大切になっていくのだと思いました。社長は社員に指示を出したりする怖いイメージだったが、それと逆のイメージで驚きました。

○お話の中で一番印象に残っているのは、仕事に対する姿勢や心構えです。頼まれたことなど、実行することよりも、それをやったことによって周りにどんな影響を与えることができるのか、そこまで考えなければいけないということがとても私の中に響きました。これから、学校生活やその先でも、このことを思い出し、常に周りに気を配り、行動を起こすこと影響も考えるようにして行こうと思いました。

3年B組担任 攝待尚子

《講師 ヤマト運輸株式会社 福井健一様 遠藤 愛様》

本日はお忙しい中、貴重なお話をしていただきまして、ありがとうございました。
私も日頃、荷物を頼むとしたら「クロネコヤマトの宅急便♪」のリズムしか浮かばずに利用させていただいていますので、興味深く拝聴させていただきました。
まず、福井様が、最初に3年B組で発言力のある生徒の部活動をもうご存じで、知り合いになってしまっていることに驚きました。クラスの心をつかんで始められたので、不作法になりはしないかという不安はなくなりました。
今、話題のヤマト運輸での仕事は「ブラック企業」と言われてしまうほどの忙しさかと存じますが、「そんなに大変でもないんですよ」と開口一番におっしゃったので、どういうことかな?と思いました。お話を聞くと、日本国内だけではないさまざまな荷物の仕分けなどをコンピューターで制御する壮大な取り組みを積極的におこなって、解消し始めているということで、最新の開発に日々取り組んで、前進し続けている企業努力に改めて大企業のすばらしさを感じました。
やりがいをテーマにしたビデオでは涙が出ました。ほんの一部だと思いますし、嫌なことも多々あると思いますが、このビデオでもう一度がんばろうと思う方はたくさんいると思います。我々教員にも、こんな研修をしてくださる方が欲しいです。なかなかタイムリーに感謝の言葉をもらえず、自分の納得のいく仕事をしていても結果がすぐ出るわけではなく、子どもに見返りを求めるわけにはいかず。福井様、遠藤様、改めて、これから成長して行く生徒たちに心が豊かになるお話をありがとうございました。お仕事がんばってください。お互いに。

《生徒の感想文から》(抜粋)

○社員の方々の実話をもとにつくられたビデオを見て、とてもほっこりしました。お客さんに「ありがとう」とか「がんばれ」といった声をかけられるのはきっとすごくうれしいことなんだろうなと思いました。実際、職場体験に行った時、私が作業を終わり職員の方から「おつかれさま」「よくやったね」と言われ、このひとことにとても勇気がもらえてまた頑張れました。思い通りにならずに大変なときも、チャレンジして誰かのために汗を流すことは素晴らしいことだと思いました。

○今回のお話しを聞いて、社員の皆さんが「やりがい」というものを持ち続けているということを知りました。普段私は「やりがい」という言葉を使いません。ヤマト運輸で働いている方々はみんなお客さまに向けて動かれ、いつも笑顔でした。お話しを聞きながら、誰かに行ったことは必ず自分に向けて返ってくるんだなと思います。今回の生き方教室で、私は、笑顔と仕事のやりがいを忘れないように生きて行きたいと思いました。

○お二人の話を聞いて、なるほどと思ったこと、印象に残ったことがいくつもあった。その一つが、仕事の選び方です。遠藤さんの話を聞いて、「自分の身近なサービスにかかわる仕事」というポイントだ。自分も、消費者の一人であることで、お客様のニーズがよく分かるし、どこを改善すべきかも分かるので、とても大切なことだと思った。今まで大人の人が何のために働いているのか考えたことがなかったが、今回の話を聞いて何となく分かってきて、これからも考え続けるきっかけになった。

 

3年C組担任 中村 清

《講師 三井住友カード株式会社 西岡由香梨様》

本日は目黒区立東山中学校「生き方教室」にお越しいただき、ありがとうございました。身近にあるカードについて、生徒の興味関心を抱かせる工夫もあり、生徒の視点からもよく理解できたと思います。また、講師の先生の学生時代や経歴の話を交えていただき、将来に向けてよきアドバイスをいただけたのではないかと思います。
今後ますます需要が多くなるカードのしくみや使用については、若いうちからの教育が必要だと思います。中学校での授業では社会のしくみや、消費者教育としてふれることはあるものの、実際の現場からの話を聞く機会がありませんでした。大人でも知識は身についているものの、教わった機会はなかったことと思います。これから必要になるカードの使用を通して、身につけなければならないこと、責任をもった行動が必要であることよく理解できたと思います。
また、先生のお話を通して、“仕事を続けていく上で「やりがい」が大切である”という話が生徒に伝わりました。現場の方から、生徒にはたらく意義を伝えていただけることは、はたらく上での道徳的な価値を育てることにつながっていると思います。また、これからの未来を担う生徒たちに明るい未来を教えてくださったのだと思います。また、私としても今後の教員人生に生かしていきたいと思います。貴重なお時間、生徒たちのために本当にありがとうございました。

《生徒の感想文から》(抜粋)

○まだ中学生なのでクレジットカードについて知識はないが、今回の授業を通してクレジットカードの仕組みやクレジットカードを使うメリット、デメリットなどを知ることができたので、将来使うときに生かしたいと思う。クレジットカードを持てる人の条件として「約束を守る」という話があったが、よく考えると、これは、まだクレジットカードを持てない私たちにとってもとても大切な指摘だと思った。

○最初は、「今の自分には関係ない」と思っていたクレジットカードについて、深く良く分かりました。特に、クレジットカードを使う上で「約束」を守ることが大切だというのは、今の中学校生活から意識できることなので、実践しようと思いました。「今の自分に関係ない」どころか、この授業を通して、今知ることができてよかったと思うことができました。

○私は欲しいものがあるとすぐ現金で買ってしまいます。あまり我慢できない性格で、このまま大人になってクレジットカードを持ったら請求書がたまっていく一方だと思います。現金がなくても買える、支払いが簡単、ポイントがたまるなどメリットが沢山ありますが、その裏にデメリットもあります。大人になるまでに、しっかり勉強してかしこい大人になりたいです。そして、今の夢は将来変わるかもしれませんが、今後、今回教えてもらったことも生かして、絶対に夢を叶えて楽しい人生を過ごしたいです。

 

3年D組担任 奥村健夫

《竹中土木株式会社 今井政之様 椎葉偉久様》

この度はお忙しい中、本校の生き方教室で、御講義を頂きありがとうございました。
「土木」って何?という疑問に、生徒目線で様々な事例を挙げてご説明を頂き、生徒ともども、興味深く授業を受けさせて頂きました。
私たちは橋やトンネル、舗装道路などのインフラ設備を、あたり前にあると感じて、普段は何気なく使っていますが、ひとたび災害が起こればその重要性、有難味を痛感します。また大きな構造物だとイメージのつきづらい、インフラ設備構築の舞台裏の苦労を、御自身の経験を踏まえ、分かりやすくお話を頂き、とても身近に感じることができました。
さらに今回は、レンガアーチ橋の作成をクラス全員で体験をすることができ、大変参考になりました。5㎏程度のレンガの組み合わせで、400㎏以上の重さを支えることができるのは実際見て、体験するとやはりびっくりします。3年生は、理科の学習内容が物理分野に入り、力の合成や分解についてこれから学びます。導入として体験させて頂くのに最適の教材でした。これからの学習に生かしていきたいと思います。今後も機会がありましたら、中学生のために貴重なご経験を御講義頂ければ幸いです。この度は誠にありがとうございました。

 

《生徒の感想文から》(抜粋)

○私は今回の生き方教室で、初めて土木という職業を知りました。私たちの身のまわりでたくさん役に立っていること、欠かせない仕事だと知ることができました。仕事の体験談を聞いて、橋一つを造るのにも多くの会社が協力して作業をしているということにとても驚きました。アーチ橋は見た目がきれいだからそういう形なのかなと思っていましたが、多くの研究から一番壊れにくく、車がきちんと端まで行くように設計されていて、私たちの安全が第一に考えられていることが分かりました。

○生き方教室で土木の話を聞くまで、土木という仕事を全く知らなかったし、読み方さえも間違えていた。話を聞くこともそんなには楽しみではなかった。でも、話を聞き、トンネルや橋を何千人もの人達が造ったという写真を見るうちに、純粋にすごさを感じた。家の近くにもトンネルがあるし、大きな橋を見たことは何度もある。話しを聞いていくうちに、あるのが当たり前のトンネルや橋を造り守っている人達への感謝の気持が湧いてきた。これからは自分が全く知らない仕事にも、想像できないくらいの多くの人の思いがあることを考えて、目を向けてみようと思った。

○私は今まで大した苦もなくこの便利な世界で生きてきた。道路も橋も事故にもあわず、ただただ日常が過ぎていく。それがこの土木という職業であることを知り、このような仕事が人を守り、世界を支えているのだと思った。今この教室から見えている様々な物に様々な人が関わっているのだろうか。「この世界は誰かの仕事でできている」という話があったが、この言葉がまさにこのようなことなのだろうなと思う。まだ中学生で、職業は夢で漠然としたものだけれど、自分のやりたいこと、人のためにできることについて考えていきたい。