日  時 平成29年2月21日(火)13:40~14:25
学  校  名  杉並区立杉並第四小学校
実施学年 5年生2クラス(37名)合同
課 程 等 総合的な学習の時間
授業内容 「キャリア教育」~将来のための3つのお願い~
協力企業 日本水産株式会社
     経営企画IR室 CSR推進課 畝尾規子様

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キャリア教育~将来のための3つのお願い~

   5年担任 藤永 順子

「おやじ日本」の紹介で、日本水産株式会社の方々をお迎えし、授業をしていただいた。事前の打ち合わせを1回行った。席上、焼きおにぎりを題材に、おにぎり1個ができるまでに多くの人々が関わっていること、その過程の仕事はどの仕事も大切であること、そしてそれらはすべて人のためにあることに気付かせる。杉四小の5年生が前年度行った「杉四カンパニー」のはしの製作・販売とも関連付け、さらに、将来像をどのようにえがくか、に言及するという流れを確認した。
当日は、日本水産株式会社の森井茂夫様、畝尾規子様をお迎えし、畝尾様にお話をいただいた。ご本人の自己紹介・会社の紹介に始まったが、明るいトーンで、表情豊かに話される畝尾様に、子どもたちはどんどん引き込まれていった。
導入は「どんな食べ物を食べたい?」という問いかけ。口々に子どもたちは答えていく。「おいしい」「安全」「安い」「安心」「新鮮」「栄養」そこに、それらを支えている人がいること、仕事があることに話は進んでいく。
目の前に出された1個の焼きおにぎりを通して、1日に何個作っているのか、1分では何個作られているのか、1分に400個という事実、子どもたちの前でやさしくおにぎりをにぎる、その手の動き、そして、お母さんが400人、という話の後のパワーポイントのインパクトには、子どもたちの表情が輝いた。
次は、「焼きおにぎりをみんなが食べるまで」ここでたくさんの製作過程があること、それを支える材料・原料・施設その他に関した様々なものがあること、多くの人が携わっていることに気付かされる。
その次は、「食べ物の安全って?」ここで、畝尾様が会社でやってこられた細菌検査に話が進む。子どもの時の、白衣の方々の仕事を見ての感動が今にいたることを知る。そこに、1つ目の願い『いろんなものを見て、聞いて、さわって』
2つ目の願い『「誰にも負けない」と言える何か強みを見つけて』と、話が展開する。
そして、「その仕事ってだれのため?」では、畝尾様の仕事は、食品の安全性を通じて「人」のための仕事であること、そこから、すべての人につながることに気付かされる。
3つ目の願い『全ては誰かの仕事でできていることを知って働いている人を見て』で、見えないところで人はたくさんの人とつながっていることを再確認する。
最後のメッセージは、三つの願いをわかりやすく「興味」「強み」「ありがたみ」とまとめられた。
先に述べた「杉四カンパニー」もあるが、5年生は、山形の方々の協力を得て、米作りに取り組んできた。米ができるまでのさまざまなことを振り返り、その米が焼きおにぎりになることによって、さらに多くの関わりが広がっていくことに少しでも気付けたのであればうれしい。
小さい時にさまざまな経験をすることの大切さとともに、周りにいるおとなたちがどのような環境をつくっているのかを振り返ることも大切であろう。人は一人では生きていけない。社会の一員として、人々とどう関わっているのか、そして関わっていくのか、まだまだ幼い子どもたちであるが、問いかけ続けていきたい、と改めて思った。
よい学びの機会をいただいたことに心から感謝します。
日本水産株式会社の森井様畝尾様、おやじ日本のみなさま、ありがとうございました。