日  時 平成29年2月14日(火)14:30~15:20
学  校  名  墨田区立寺島中学校
実施学年 3年生4クラス(136名)クラス毎に1社の話を聞く
課 程 等 総合的な学習の時間
授業内容 キャリア教育
協力企業 東レ株式会社 地球環境事業戦略推進室 諏訪広樹様
あいおいニッセイ同和損害保険調査株式会社 石橋昌祐様
ヤマト運輸株式会社 東京主管支店 人事総務課 樋口 泉様、
     安全推進課 都築浩次様、吾妻橋支店 笠井 大様
読売新聞東京本社
     社長直属 教育ネットワーク事務局 源 一秀様

寺島中① 寺島中② 寺島中③ 寺島中④ 寺島中⑤ 寺島中⑥ 寺島中⑦ 寺島中⑨ 寺島中⑩

キャリア教育「社会で役立つ知識を学ぼう」で学んだこと

1組担任 山内 麻美

 本日は貴重な時間を割いて、生徒のために講義をして頂き、ありがとうございました。
前半の保険のしくみは、パワーポイントを用いて説明して下さったので、難しい内容でも生徒は理解できたのではないかと思います。
生徒が特に興味をもった内容は、あいおいニッセイ同和損害保険の社長のDVDと、石橋様の社会人として働く上で大切にしていることの内容だったと思います。社長が就任1年目の新入社員へ向けたメッセージや、気軽に社員達とコミュニケ-ションをとっている姿をみて、明るく企業を共につくっていきたい熱意を感じとることができたことと思います。
また、石橋様が生徒に送っていただいたメッセージ、今この瞬間を大切してほしいこと。このクラスにも、いろいろなタイプや意見をもつ人が集まっていると思うが、それぞれの力を合わせて良いクラスをつくってほしい。そして、卒業するときにはこのクラスで本当に良かったと思えるようにしてほしい。その姿勢が、企業で働くことと同じなんだというメッセージは、生徒の心に残っているはずです。
生徒の8割は、まだ進路が決まっていません。10日後に迫った都立高校の入試に向けて、不安や落ち着きのない様子が伺えます。そのような折りに、社会で活躍する上で大切な心構えを講義して頂き、生徒も前向きな心持ちになりました。本日は本当にありがとうございました。

2組担任 竹内宗男

本日は貴重な体験をさせていただき有り難うございました。海水を真水に変える技術についてはとても興味深く聞かせていただきました。私は以前、島の学校に赴任したことがあり、私がいた島は水の豊富な島だったのですが、他の島では雨水をためたりと苦労をしていると聞きました。もしこの技術が普及し当たり前に使えるようになれば、島にとっても喜ばしいことだと思いました。また島にいた時に、東京の水源にも毎日かなりの金額をかけて薬を投与していると聞き及びました。そして、今日本の水源のある土地を中国の資本が買い占めているとうニュースを見ました。日本にいながら、中国から水を買う日が来るかもしれないと思いましたが、もしこの技術が中国でも生かされれば、そんな必要もないのかとも思いました。そういう薬に頼らない水が確保できるようにもなることが早く来れば、経済効果も大きく、将来も明るいかと思います。
今回身近なテーマを扱っていただき、生徒たちにもわかりやすく、今まで考えてこなかったことを別な視点から考えさせられたと思いました。飛行機の重量が減れば、燃費が良くなりCO2の削減につながる。風が吹けば桶屋が儲かる的な発想なのかもしれませんが、一つ一つのことが無駄なくつながっていくのだと感じたようです。そして、自分たちの未来についても深く考える機会を与えていただき有り難かったです。
今後もこういった企業の努力が環境問題の改善につながるように祈っています。これからも頑張っていってください。本日は有り難うございました。

3組担任 松嵜綾香

本日は大変お忙しい中お越しいただき、誠にありがとうございました。
私たちの生活で身近なヤマト運輸さんのお話は生徒ももちろんそうですが、私自身も初めて知ることが多くとても貴重な時間になりました。配送車の数や社員数、1日あたりの出荷量などをパワーポイントとクイズでわかりやすく教えてくださり、その膨大な数に驚きながらも本当に身近な存在で、なくてはならないものなんだと思いました。出荷の流れもDVDの映像と実際にセールスドライバーで働いていた経験をおもちの方の解説でより詳しく理解することができました。
私が1番印象に残ったのは、「なぜ働くのか?」、「やりがいとは?」という部分です。いろいろな仕事がありますが、確かにヤマト運輸さんが家に荷物を届けてくださった時や荷物を取りにきてもらった時、私も「ありがとうございます」、「いつもすみません」と言っているなと思いました。その一言にやりがいを感じる、続けていられる理由かもしれないというお話を聞いて、本当にそうだなと思いました。そして、その一言がヤマト運輸さんのやりがいに繋がっていることが嬉しく思いました。生徒の中にも、自分が何気なく言っている一言が、ヤマト運輸さんのやりがいに繋がっていることに感動していました。言葉のもつ不思議な力、相手へ伝わる思いやり。改めて一言一言を大事にしなくてはと感じました。また、最後のお客様からのメッセージが心打たれました。仕事にやりがいを感じ、常に前向きに頑張っているからこそ頂くことのできるメッセージなんだろうなと思いました。
自分たちに身近なヤマト運輸さんに授業をして頂き、企業のことだけではなく、人とのつながり、仕事へのやりがいなどいろいろなことを教えていただき本当に貴重な時間になりました。ありがとうございました。

4組担任 森 雅浩

本日は貴重な時間を割いて、生徒のために講義をして頂き、ありがとうございました。いろいろと学ばせていただきましたが、まず今日は、私自身、新聞の力を改めて感じました。4組は、新聞をとっていない家庭が多く、普段はなかなか新聞を読むことがない生徒が多いです。でも、いただいた新聞を給食の際に配布をしたら、自然と新聞を開き、好きなアーティストの名前を探したり、興味のある記事を読みながら隣の生徒と話をしていました。源様がおっしゃっていた、「新聞を開くと、必ずわかるものがあるから、興味のあるものをみつけて欲しい」という新聞の読み方を自然と行っていました。
また、記者として、実際に経験された話が、本当に豊富にあり、生徒たちはとても興味深く聞いていました。「フィリピンの貧困児童労働の話」、「元イスラムゲリラが、えびの養殖でゲリラをやめた話」、実際に行って取材されたからこその内容は、具体的でとても刺激的でした。
最後の仕事の話での「仕事は人とつながる」社会の為、周りのためになることをできる人になってほしいということ、新聞を例にして、「好きなものだけ見ていても社会は見えてこない。バランスよく見ることの大切さ」など、将来にいきるメッセージをいただきありがとうございました。
もうすぐ卒業を控えた生徒にとって、とても有意義な時間だった思います。本日は、ありがとうござました。

生徒の感想文から(抜粋)

《講師 あいおいニッセイ同和損害保険調査株式会社 石橋昌祐様》

○僕は、今回の授業で、自分で問題をつくって自分で答えを探すなどたくさん考えて努力すれば必ず良い結果につながるということを学びました。このことから僕は、自分の将来を良いものにするために、これからの高校生活でも、しっかりと努力して勉強をしたいと思いました。また今回の授業で、自分の将来をよく考えて、それに合う進路に進むべきだということを学びました。しっかりと自分の将来の夢を考え、高校での文系理系の選択や進学する大学をよく考えたいと思いました。
○保険の話は少し難しかったけれど、自分がどんな事故にあうか、起こしてしまうか分からないので、とても大事なことだと思いました。お話では、仕事の上で男性も女性も差はないという言葉がとても心に残りました。部活とかスポーツで男女の差を感じることがあったけれど、大人になって社会に出たら仕事をする力では男性に負けないくらい頑張ろうと思いました。今は将来の夢は決まっていないけれど、高校や大学に行ったら自分のやりたいことを見つけられるようたくさんの経験をしたいです。一分一秒を大切にして、自らの視野を広げていきたいです。
○石橋さんのお話を聞くまでは私自身は保険とは関係がないと思っていましたが、お話を聞いて、将来事故などにあったときのことを考え、少し関心を持たなければならないとすごく思いました。また、社会ではどんなことが起きるか分からないため、万が一に備えて常日頃から生活していくことも大切だと思いました。母が会社内で目の前の人にメールで物事をたのむ人が増えていると言っていました。自分も社会常識を知らない大人なるのかなと不安になりますが、今日のお話を聞いて、どの会社に入ってもどのような職業に就いても「自ら考え、自ら判断し、自ら行動する」ことが何事にも大切だと思いました。

《講師 東レ株式会社 諏訪広樹様》

○TORAYさんのおかげで普段の授業では体験できないようなことをできて、とても貴重な時間となりました。とても技術が進んでいてとても便利なものがたくさんあることを知ることができました。中空糸膜の実験では、牛乳、ジュースや海水までもが透明できれいな水にろ過できて、これは技術の高さを物語っていると思いました。また、厳しい寒さの対策として欠かせないヒートテックにもTORAYさんの技術が使われていると聞いてとても驚きました。私は理科が好きなので、高校生になっても今日のことを思い出して勉強を続け、現代の技術の発展に貢献していけるよう励みたいです。
○未来教室で、ろ紙でろ過できなかった絵の具を溶かした水を、中空糸膜が、真透明なきれいな水にろ過できて、とてもすごいなと思いました。この中空糸膜や逆浸透膜を上手く活用することによって、アフリカの貧しい地域の人々や、災害などで井戸が使えなくなってしまった地域などで、きれいな、飲むことのできる水を作り出せることを知り、この先端技術が世界的にとても役立っていることにとても感動しました。僕は、この授業を受けて、これからの世界の環境問題についてしっかり考えてみようと思いました。
○中空糸膜が1マイクロメートルというとてつもなく細かい構造で、色素ほどの細かなものまでもこしとることができることに、とても驚きました。また、カーボンファイバーを使うと、二酸化炭素を削減することができることも初めて知りました。今までは、環境問題などについては漠然と知っているだけで、それを解決するために何が考えられているか、何をすればいいかといったことを全く知りませんでしたが、今回のお話で、興味をもつことができました。

《講師 ヤマト運輸株式会社様 樋口 泉様、都築浩次様、笠井 大様》

○うちではヤマト運輸さんにとてもお世話になっていますが、今まで、どんな風に物を運んでいるのか全く知りませんでした。今日の授業で、送った物が届くまでの流れを細かく知ることができました。最後のヤマト運輸さんで働く社員の人たちの思いのビデオにはとても感動しました。ヤマト運輸さんの温かい思いがつまっていることが分かりました。たくさんの人に感謝される、そんな仕事は魅力的だと思います。私も、将来、色んな人たちに感謝される、そして、気持ちよく働ける、そんな仕事をしたいと思いました。
○私たちは受験生で、自分の未来について考える時期です。私は、“高校でやっていけるだろうか”とか、“高校を卒業したらどうしよう”とか、“こんな生活を送っていていいのだろうか”など、考えれば考えるほど不安になってしまいます。しかし、今日の授業の最後にあった動画の「やりがい」ということに感動しました。私の不安の答えがそこにあるかもしれないと思いました。私も将来「やりがい」を感じられるような仕事につきたいと思います。また、そう感じられるよう、“いま”を精一杯にいきたいと思います。
○私には理学療法士になりたいという夢があります。本日のヤマト運輸さんの授業を受けて、理学療法士の仕事と似ている、とてもすてきな仕事だと思いました。というのは、授業の中であった、お客さんのことを常に考え、お客さんの立場になって考え、その人に代わって届けるという他者を思う気持ち、他者を思いやる気持ちがとても理学療法士の仕事に似ていてとても大切なことだと思ったからです。今回のこの授業を、私自身の夢を叶えるためにいかしていきたいと思いました。

《講師 読売新聞東京本社 源 一秀様》

○僕は、新聞記者は国内、海外の危険な場所ばかりで仕事をする職業と思っていました。今回の源さんのお話を聞いて、確かに危険なこともあるけど、それだけではないことが分かりました。また、コンビナート火災が起きたときに無意識で危ない火の近くまで行ったというお話しを聞いて、こういう人がいわゆる“プロ”なんだなと思い、僕も将来、そこまで仕事に熱心になれる人になりたいと思いました。普段、新聞が朝夕に届くのは当たり前だと思っていたけど、新聞記者の方々が想像以上に過酷な環境でがんばってくれているおかげなので、新聞記者が届けてくれた情報を理解して、将来につなげたいと思いました。○はじめに見た写真では記者の方々にしか体験できない光景が写っていて、とても貴重なものだと思いました。私の家でも新聞をとっていますが、あまり見ていませんでしたが、源さんのお話しで「中学生でも読める」ということを聞いて、驚いたし、これからは少しずつ読んでみるようにしようと思いました。スマホなどの普及している近年だからこそ、情報の取捨選択が大切だということを改めて感じました。高校生になると英語など授業も難しくなっていくと思いますが、源さんのお話しにあったように、英語を「使う」ということを意識していこうと思いました。とても勉強になりました。
○源さんのお話しを聞いて、特に印象に残ったのは、新聞記者の仕事の内容についてです。記者の方たちが、日本だけでなく、海外にまで取材をして、実際に目で見て、写真を撮って、記事を書いているということに、私はとても驚きました。見せていただいた写真は、どれもが私が知らない世界で、世界では色々なことが起きていることを知ることができました。私は普段はテレビ欄や漫画などを読むだけでしたが、これからは中を開いて読むことを意識したいです。また、外国語を「使う」というお話が印象に残っています。私は英語に興味がありますが、使うことには自信がありません。でも、お話しを聞いて、外国の方と話す機会があったら積極的に使っていきたいと思いました。