日  時 平成28年2月13日(土)8:50~10:40
学  校  名 渋谷区立代々木中学校
実施学年 1年生4クラス(126名) クラスごとに2社のお話を聞く
課 程 等  総合的な学習の時間
授業内容 キャリア教育「生き方教室」
協力企業 日本アイ・ビー・エム株式会社
 研究開発 IBM東京ラボラトリー 清野薩夫様
読売新聞東京本社
 教育ネットワーク事務局 吉山隆晴様
株式会社 竹中土木
技術・生産本部 技術開発部 山田修三様、田邉康太様、原田 透様
パナソニック株式会社
 CSR・社会文化部 事業推進室 山口大輔様

s-代々木中② s-代々木中① s-代々木中③ s-代々木中④s-代々木中⑤ s-代々木中⑥ 竹中土木様代々木中① 竹中土木様代々木中② 竹中土木様代々木中③ 竹中土木様代々木中④ パナソニック山口様① パナソニック山口様②パナソニック山口様③ パナソニック山口様④

「未来教室」感想

第1学年進路学習担当 中島 亜耶

今回の未来教室のねらいは3つありましたが、担当者として一番大切にしたいと考えたのは、「夢や希望をもって将来像を考え、前向きな将来設計ができる力を養う」というものでした。
これまでの進路学習の中で、自分の将来を考えさせると「働くのは嫌だ」、「楽をして稼ぎたい」、「出来れば働きたくない」といった考えをもっている生徒がいました。多くの生徒は、高校へ進学し大学にも行きたい、まだ、具体的に何を勉強するかは決まっていないけれど、大学はでておいたほうが良いと漠然と考えています。しかし、その先の「働く」ということに関しては、「大変そう」、「つらいのではないか」と、マイナスのイメージが強くありました。だからこそ、生徒たちに「夢や希望をもって将来像を考えて」ほしいと思いました。
今回の未来教室では、4社それぞれの講師の方が工夫を凝らして準備をしてくださり、生徒たちは興味をもって話を聞くことができました。ものづくりの技術を体験的に見せてくださったり、業務内容を映像にまとめてくださったり、クイズ形式で会社紹介をしてくださったり、とてもわかりやすく生徒たちはどんどん引き込まれていきました。そして、まとめのワークシートには、多くの生徒が「今のうちに多くのことにチャレンジしたい!」、「英語力をつけたい!」、「まずは今の勉強をしっかりやる」と書いていました。◯一番印象的なのは「まずは自分が楽しく、やりたいと思える仕事を見つけたい」と、「働く」ことを前向きに考えられるようになり、さらには「大人になる = 働く = 社会に貢献する」と考え、「働く」ということはお金を稼ぐだけではなく、社会的な責任を果たす意味があることにも気付くことができました。
生徒たちにこのような大きな変容を与えてくださり、心から感謝いたします。この変容を次年度の職場体験や、前向きな将来設計につなげていきたいと思います。

生徒の感想文から(抜粋)

≪アイ・ビー・エム株式会社 清野薩夫様の授業≫

○清野さんの豊富な想像力とたくさんの経験に心を打たれる場面がいくつかあまりした。面白いジョークや自分の好きな事を必死にやるその姿は、見習うことがたくさんありました。自分も、素直な気持ちを持って、人の話を聴くことを大切にしていきたいです。
○私にはあきらめている夢があります。でも、まだ経験していないことがたくさんあるので、清野さんが言ってくださったように、たくさん経験をし、自分がやりたい事、楽しい事をたくさん見つけたいです。たくさん見つけて自分の人生に生かしていきたいです。
○清野さんは色々な事に興味を持ちその知識が今の仕事に役立っていると聞いて、僕も色々な事に興味を持とうと思いました。そして、清野さんのように「今の仕事が楽しい」と言える人に憧れています。ありがとうございました。
○今日は色々な事を教えていただきましたが、「たくさんの知識・とにかく経験・素直な気持ちで聴く」という言葉がとても心に残りました。これからは、今日教えてもらったことを生かして、将来の夢に向かって頑張りたいと思います!
○今日は、働くことで人の役に立っていること、目と耳と心で人が話すことを素直な気持ちで聴くことなど、たくさんのことを学ぶことができました。この「未来教室」を将来の自分につなげていき、働くことの大切さを学んでいきます。

≪読売新聞東京本社 吉山隆晴様の授業≫

○私は、今回の授業で、毎日何気なく読んでいる新聞が、沢山の人が苦労して制作されていることを知り、様々な人の生活を支えるために働いている方々はすごいなと思いました。私も、自分がいま人々のために何ができるのか、考えたいと思います。
○ぼくは、新聞社はただ新聞を書いているだけだと思っていました。ですが、今日、吉山さんの話を聞いて、新聞記者の仕事や記事を書くことが大変なことだということがよくわかりました。今日は、本当にありがとうございました。
○普段新聞を読むことがあまりなかったけれど、吉山さんのお話を聞いて、新聞を作る大変さやおもしろさをたくさん知り、読んでみたいと思うようになりました。仕事をしていて成長することができるんだということも学びました。色々なことを教えて下さり、ありがとうございました。
○今日は読売新聞社の仕事内容などのお話を聞かせていただき、ありがとうございました。普段何気なく新聞を読んでいましたが、新聞が届くまでに色々な段階があることを初めて知りました。今日学んだことで、新聞の読み方がより深くなると思います。私もあまり新聞を読んでいなかったので、この機会に毎日読もうと思います!

≪株式会社竹中土木 山田修三様、田邉康太様、原田透様の授業≫

○今日は、体験や土木の話など、面白い一時間でした。特に、耐久力があまりない木製の橋でもアーチ状にすれば先生も乗れることに驚いていたことが印象に残りました。さらに、土木は建設に土と木を使っているだけだと思っていましたが、私たちがよく使う水道や道路の整備もしてくれていることを知り、ありがたいと思いました。
○ぼくは、今回の授業まで、土木工事があんなに大勢で長い期間をかけてつくっているとは知りませんでした。特にダム工事は何十年もかかると知りおどろきました。橋はアーチ状にすることであんな重さにもたえられるというのもおどろきでした。
○お話を聞く前は、土木がどんな仕事をしているかあまり知らなかったけれど、お話を聞いて、人々の生活にとても役立っていることが分かりました。特に授業でも体験した「アーチ橋」はすごいと思ました。人の役に立つものをつくることの大切さを感じました。
○ぼくたちの暮らしを豊かにするために陰でがんばって働いている人が本当にありがたい存在だと知りました。また、一つの作品を創るのにはいろんな人と協力しなくてはいけないこと、コミュニケーションの大切さを学ぶことができました。この経験をこれからの自分につなげていきたいです。
○今回の授業で私たちの暮らしは多くの人たちに支えてもらっていることを学びました。アーチ橋はとてもすごいと思いました。私たちのふだんの生活にアーチ橋のように多くの工夫があることが知れてよかったです。本日は、多くのことを教えていただきありがとうございました。

≪パナソニック株式会社山口大輔様の授業≫

○今日はたくさんのことを教えていただきましたが、勉強だけが大切ではないことを強く感じました。コミュニケーション能力や対応力なども大切だということが分かりました。本当にありがとうございました。
○山口さんの話を聞いて、「チャレンジする」ということに興味を持ちました。できなくてもやってみないと分からないこともあると思います。なので、これから、自分の夢に向かって、チャレンジしていきたいと思います。
○人々が社会に貢献する仕事というのにとても関心がわきました。普段、進路のことを考える機会があまりなかったのですが、今回の授業を受けて、沢山の将来の夢が浮かびました。沢山の希望が見えてきました。自分自身が満足するだけではなく、誰かのためになる仕事につきたいです。夢を叶えるために今日から精いっぱいがんばります。
○私は今回の話を聞いて「商売とは人に感動を与えること」という言葉が印象に残りました。商売は人々の生活を助けることだけでなく、その中に感動を与えるという言葉があるのがすごいと思ったからです。今日はいい話を本当にありがとうございました。
○山口さんの話を聞いて、英語は世界共通語で、世界の人々と話していく中で大切なことだということが分かりました。さらに、変化への対応力の必要性や新しいことにチャレンジしていくことの大切さを学びました。これからは英語を得意になって、外国人とコミュニケーションをとれるようにしたいです。