日  時 平成27年1月26日(月)13:30~15:20
場  所 目黒区立第三中学校
実施学年 1年生 2クラス・特別支援学級 (84名)合同
課 程 等 総合的な学習の時間
授業内容 ソーシャルスキル研修(マナー講習)~職場訪問の事前学習~
協力企業 リーガロイヤルホテル東京
宿泊部フロント課 及川忠彦様

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「マナー講習」に学ぶ

目黒区立第三中学校 1年副担任 松藤朋子

今回本校では、職場訪問の事前学習としてマナー講習をいたしました。自分たちだけで仕事場に向かう日が翌日に迫ったなかで挨拶の仕方や姿勢の保ち方などを学ぶということ、また及川先生自らが示してくださる美しいお手本と分かりやすいお話のおかげで、生徒は終始前向きに取り組んでおりました。
及川先生のお話は「接遇五原則」、1.挨拶、2.表情、3.身だしなみ、4.言葉遣い、5.態度についてでした。ここに共通していることは、人と接するとき相手に対してどれだけの心配りができるか、その大切さについてだったのではないかと思います。先生がおっしゃった、挨拶は自分から相手に届けようと行うこと、身だしなみは自分のおしゃれではないということは、言葉を換えると心からこの人と接したい、話したいという気持ちを持つこと、その気持ちや内面的態度が自然と身だしなみや姿勢、笑顔、言葉遣いと繋がり表面に現れるということだと解釈しました。
また、先生は繰返し「アイコンタクト」という言葉を使われました。相手の目を見て話すという当たり前のことですが、心を込めことと礼儀を組み合わせると「先言後礼」が美しいタイミングとなるのだと、生徒と一緒にやってみて実感できました。「アイコンタクト」に関してもう一つ申し上げると、メール等間接的なやりとりが増えている今の子どもたちにとって、相手の顔を見て気持ちを伝えることの大切さを学ぶ機会にもなったのではないかと思っています。
最後になりますが、今回本校の職場訪問先にホテルは含まれておりませんでした。映像を用いて究極の接客業ともいえるホテルマンの様子やホテル内を見させていただきましたことで、一つ多くの職場を知ることもできました。
及川先生をはじめおやじ日本の方々には、お忙しい中、貴重な機会をいただきましたことに心から御礼申し上げます。

生徒の感想文から(抜粋)

○今回のお話を聞いて、初めて知った単語がたくさんありました。ホテルマンの気づかいや工夫の多さにも驚きました。お客様に心地よく滞在してもらおうという気持ちがひしひしと伝わりました。マナー講習では、明日の職場訪問にいかせること、将来社会人になってからも使えること、とても重要でなおかつ実用性のあることを教えていただき、学ぶことの多い授業でした。
○私が心に残ったのは、「先言後礼」とお辞儀の角度です。私はいつも、言葉と礼を同時に行っていました。これから行く訪問先では、教えてもらった「先言後礼」を活かして、礼儀正しくしたいです。あいさつの意味によってお辞儀の角度が違うことにはとても驚きました。みんなであいさつの練習をしたとき、少しやっただけで足が痛くなりました。みなさんはこんなに大変なことをやっているなんて、大人の人は違うなと思いました。
○私はふだんから両親に姿勢が悪いと言われているので、それを直すいいきっかけだと思いました。明日職場訪問に行く時もそれを生かそうと思いました。身だしなみもきちんと整えていきたいです。人は第一印象で決まると教わったので、職場の方の失礼にあたらないようにし、大きな声ではっきりと話したいです。また、正しい日本語と敬語に気を付けたいです。
○今までもマナーや礼儀は理解していたつもりですが、今回のマナー講習を受けて、姿勢、表情、身だしなみ、立ち姿、歩き方、口調など、今まで僕が認識していたマナーよりも多くのことを新たに知り、間違った知識を改めることができました。明日の職場訪問で相手の方に失礼のないようにするために、今日の夜は今回習ったことをしっかり復習して、明日がんばりたいです。
○マナー講習で「先言後礼」や「立ち方」などを指導していただいて、マナーの大切さを学びました。普段何気なく立っているのに、これを少し変えるだけですごくきれいで、大人っぽくなるので、驚きました。明日の職場訪問では、質問する時や歩いている時などに気にしていきたいです。私はたまに親の仕事場であいさつをすることがありますので、その時などにも今回学習したことを活かしていきたいと思います。