平成26年度第43回未来教室
日 時 | 平成27年1月29日(木)13:30~15:05 |
場 所 | 渋谷区立上原小学校 |
実施学年 | 6年生 1クラス (22名) |
課 程 等 | 理科 |
授業内容 | 電気の利用 |
協力企業 | ルネサスエレクトロニクス株式会社 グローバル・セールス・マーケティング本部 磯 佳実様、平井雅子様 |
「子供たちならではの仮説」の検証
渋谷区立上原小学校 6年担任 水谷光雄
今回、おやじの会を通じ、ルネサスさんにご協力をいただいたことで、6年理科の「電気の利用」という単元の学習がとても充実したものになりました。
この学習では、「わたしたちの身のまわりには、いろいろな電気を利用した電気製品があります。それらは、電気を、光、音、熱などに変えて利用されています。さらに、電気は、モーターを回転させることによって、いろいろな運動に変えて利用されています」ということを学びます。この中で、子供たちは、「電気は運動に変わる」という関係が、手回し発電機を利用することによって、「運動が電気に変わる」という関係になることを経験します。このことから、「電気でモーターが回る、反対に、そのモーターを回すことで電気を起こす」ということが成り立っているなら、「電気でLEDが光る、ならば、その反対にLEDに光を当てたら電気が起きるのではないか?」、「電気でスピーカーから音が出る、ならば、その反対にスピーカーに音を当てることで電気ができるのではないか」という考えも成り立つのではないか、と、子供たちの話題に上ることがありました。しかし、残念ながら、理科室の範囲ではその興味深い「子供たちならではの仮説」を検証する術がありませんでした。
それが、今回、ルネサスさんのご尽力により、見事に検証することができました。
さらに、「電気でできること」について、「半導体を用いることで様々なプログラムをすることができるんだよ」というお話も、実際に道を判別して走るモーターカーや、本校の校歌を奏でるようにプログラミングされた電子メロディーなどを見せていただきながらうかがうことができ、子供たちの電気に対する考えを、とても深めることができました。
学校だけではできないことを、しかも、子供たちの要望に寄り添う形で実現してくださったルネサスさん、そして、子供たちの願いを実現するために学校側の要望に丁寧に耳を傾けてくださり、ルネサスさんとの橋渡しをしてくださったおやじ日本のみなさまに、心からお礼申し上げます。本当にありがとうございました。