平成26年度第48回未来教室
日 時 | 平成27年2月19日(木)13:30~15:20 |
場 所 | 新宿区立西早稲田中学校 |
実施学年 | 2年生 4クラス (136名) 3社のうち希望の2社の話を聴く |
課 程 等 | 総合的な学習の時間 |
授業内容 | 進路「社会で働く方の話を聞く会」 |
協力企業 | コクヨ株式会社 広報コミュニケーション部 久保秀喜様 株式会社ゼンショーホールディングス グループ人事本部 人事部 阪田啓太様 読売新聞東京本社 編集局科学部 伊藤 崇様 |
「社会で働く方の話を聞く会」を終えて
新宿区立西早稲田中学校 2学年進路学習担当 李 珉貞
本校の2学年は、とても元気で色々なところに興味をもっています。授業の中でも、普段身近なところでよく体験しているものを例えて話すとより良く聞いたり、授業内容も理解しやすい傾向があります。反面、想像力や応用力は、まだ十分に成長していなく、自分の未来について、進路について考えることが大変な生徒が多くいます。
今回の講義を通して、普段の生活の中で良く接している企業(フード業、新聞社、文房具)の話しが聞けて、生徒らの興味がより沸いて来たと思います。また、企業の方の話しでは、その企業の宣伝を聞くのかと思っていた生徒も、講師の中学生時代の話や働く上での個人の信念を聞かせていただいたりしたことで、共感を持ちやすくなり、自分の進路へとつなげて考えることもできました。
自分の進路について積極的に考えている生徒に関しては、さらに希望を持ってこれからの進路選択に刺激を与えることができました。また、進路について漠然としたイメージしか持っていなく、不安を感じたり、考えることがめんどくさいと考えている生徒に関しても、前向きに自分の進路を考えることができました。企業の方も、とても熱意を感じられる講義でしたので、それが生徒たちに伝わった成果だと思います。
今後も西早稲田中学校の生徒のために、キャリア教育の企画などのご協力をよろしくお願いいたします。本当にありがとうございました。
生徒の感想文から(抜粋)
《講師 コクヨ株式会社 久保秀喜様》
○私たちが普段使っているキャンパスノートに強度を強くしたり罫線などの工夫がされているなど、商品が消費者に届くまでに企画、生産などでいろいろな工夫をしていることを知ることができました。「社会で働く」ことについて、価値を生み出し社会を豊かにすることや自分の考えをまとめて伝えることの大切さを学べ、社会について身近に考えることができました。
○今日の授業を受けて、改めて社会に出ることの意味を感じました。特に、社会は付加価値を生み出すことで良くなるということ、文具づくりには多くの時間をかけるということなどを聞いて、人のために何かをすることの大切さや大変さが分かりました。
○講師の話を聞いて、相手の考えを理解することが大切だという思いがあるから親切なノートのデザインができているんだと思いました。社会人になると色々な価値観の人と付き合う、こういうことで成長することが分かりました。理念があるから目標があって前へ進めることが分かり、自分に大切なことを教わりました。
《講師 株式会社ゼンショーホールディングス 阪田啓太様》
○今日の授業で、世の中が誰かの何かによって成り立っていることを知り、僕もその中に入ろうと思いました。将来、自分の仕事にほこりを持って誰かのために役に立てるような仕事をしたいです。僕は、今まで、違う考え方をしていましたが、今日、話を聞いて、相手の気持ち、相手の立場になって考えることが大切だと分かりました。
○相手のために考えること、相手の立場で考えること、当たり前のようなことだけど、これは意識しないとできないことなのだと分かりました。そして「誰か」の「何か」のために自分の力を使えたら、きっとそれは見えないところにいる貧しい人たちも助けることができる。そう感じました。
○食べ物の大切さを改めて学んだ。いつも食べている食品の多くが外国産ということはおどろきだったが、日本が世界に助けられているのだという実感がわきました。私たちが色々な人の手助けで成り立っていることに気づき、私も将来、自分がやること全てにほこりをもって、誰かの役にたてるように心がけたいと思いました。
《講師 読売新聞東京本社 伊藤 崇様》
○私は前から新聞の記事に興味がありました。例えば、ネタは尽きないのか、どうしてあんなにすぐに情報を報じられるのか、などです。今回のお話を聞いて色々な謎が解け、うれしかったです。また、お話を聞いて、情報は自分で見つけることが大切だと分かりました。最近はインターネットに頼ってばかりだったので、見直していきたいと思います。
○国内だけでなく海外にも行って取材することなど、新聞記者について色々知ることができた。取材して記事を書くために、文章力だけでなく、出待ちや英語力など、どんな時にも対応する力が必要なことが分かった。ノーベル賞の例で、決まるかなり前から予定原稿を書いていると知り、新しいニュースに常にアンテナを張っている新聞記者の大変さが分かった。
○とても速く、最新の情報を家庭に提供している新聞。仕事をする人は大変だろうな、いそがしいだろうなと小学生の頃から考えていましたが、仕事内容を実際に聞いてみると、大変なこと、楽しいこと、様々で、やりがいのある仕事なのだなと感じました。「複数の情報源に聞く」ことなど、普段の生活でも大切なことを聞くことができてよかったです。