日  時  2026年7月3日(金)13:35~15:25
学  校  名杉並区立東原中学校
実施学年1年生3クラス(86名)クラス毎に実施
2年生3クラス(82名)クラス毎に実施
3年生3クラス(89名)クラス毎に実施
課 程 等総合的学習の時間
実施内容キャリア教育
 「生き方を学ぶ」講座 ~企業人の話を聞く会~
1年生 社会で働くことの意味と価値 
2年生 職場体験学習の事前学習
3年生 企業や社会が求める人材(進学や就職に向けて)
協力企業
 1年生 
  読売新聞東京本社
  制作局新聞制作管理センター 石橋大祐様
 アマゾンジャパン合同会社
  法務部 パゼランデ濯様
 アマゾンウェブサービスジャパン合同会社
  法務部 笹沼 穣様
 ヤマトオートワークス株式会社
  南関東エリア 太田吉孝様、神戸慶吾様
2年生
 株式会社ゼンショーホールディングス
  グループ人財本部 新卒採用課 髙橋雄飛様、小野健太様
 東レ株式会社
  ブランドコミュニケーション室 多木翔大様 
 株式会社東京エフエム
  総合プロデュース局コンテンツプロデュース部 橋本颯希様
3年生
 三井住友カード株式会社
  プログラムマネジメントオフィス部 藤崎孝一郎様
 日本アイ・ビー・エム株式会社
  IBMコンサルティング事業部 浅野間一朗様
 日本公認会計士協会東京会
  澤 健介様

「生き方を学ぶ講座 企業の方の話を聞く会~」の授業を終えて

     第1学年担当

講師 読売新聞東京本社 石橋大祐様

「新聞記者の仕事ってどんな仕事だと思う?」そんな問いから生徒の興味関心を導いていただきました。名刺1枚で誰にでも会いに行ける仕事、そう伝えられて「なるほど、確かに!」と私自身興味深く話を聞かせていただきました。情報は受け取る人が生かして初めて価値が出るという価値観を教えていただき、生徒にもその真意が伝わってほしいと思いました。働くことという漠然とした話題だけではなく、自分に適した仕事の見つけ方のヒントとして、得意不得意を含めて自分のことを知ることから今に至るまでの、まさに一人の人生のドラマを伝えていただいたような話の運びはさすが情報の本質を伝える仕事を生業にしていらっしゃる方だなと感銘を受けたほどです。記事を書くことの使命感や情報を正しく伝えるという責任感、読者を意識した社会的な役割など、発信する側の面白さだけではなく、難しさややりがいも垣間見ることができました。

講師 アマゾンジャパン合同会社 パゼランデ濯様

講師 アマゾンウェブサービスジャパン合同会社 笹沼 穰様

お二人の講師を迎え、生徒が興味を持てるように対話を通しながら、話をしていただきました。普段利用している生徒も多く、身近な企業の方がどのようなサービスをしているのかにとどまらず、講師の一人一人の「人」を通して、働くことを意識づけできる貴重な時間となりました。生徒目線で、好きな教科、苦手だったこと、今の仕事への思いなど、多岐にわたった話題から生徒の心に残ることも多かったと感じました。中でも印象的だったのは、私がこの学年の生徒に求めている「失敗を恐れず、どんどんチャレンジして、成長していくこと」があったのですが、講師の先生からも全く同じことを伝えてくださったことです。「失敗していないのはチャレンジが足りないこと」「こけても良いからとにかく飛べ」というメッセージもいただきました。また、「そのドアは一方通行か、戻ってこられるドアか。戻ってこられるなら、迷わずやる。迷っている時間がもったいない。一方通行ならば慎重に選ぶ」という言葉にも共感しました。

講師 ヤマトオートワークス株式会社 太田吉孝様、神戸慶吾様

このたびは、ご多用の中、本校の「生き方を学ぶ講座」にご来校いただき、貴重なお話をしていただき誠にありがとうございました。
「物流が止まると私たちの生活も止まる」というお話から、生徒たちは、普段何気なく利用している宅急便や物流が、多くの方々の努力や責任感によって支えられていることを改めて知ることができたと思います。また、「稼働を止めない」という使命のもと、安全で豊かな社会を支えるという仕事への誇りや責任感に触れ、社会を支える仕事の価値について考える貴重な機会となりました。
私自身が特に印象に残ったのは、「100%を求めすぎず、まずは60点で始めよう」「できない理由ではなく、どうすればできるかを考える」「ありがとうは10倍になって返ってくる」というお言葉です。挑戦する姿勢や感謝の気持ちを大切にすること、常により良い方法を考え続けることの大切さは、生徒たちにとっても、これからの学校生活や進路を考える上で大きな励みになったことと思います。今回の講演を通して、生徒たちは仕事内容だけでなく、企業が社会に果たしている役割や、そこで働く方々の思いにも触れることができました。今回いただいた学びを、今後の学校生活や将来について考える場面で生かせるよう、引き続き指導してまいります。
改めまして、このたびは貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。

  第2学年担当

講師 株式会社ゼンショーホールディングス 髙橋雄飛様、小野健太様

はま寿司やすき家、ココスなど、生徒にとって身近な飲食店を展開する企業であることを知り、親しみをもちながら講義を聞くことができました。本校では職場体験学習に向けて、体験先事業所の仕事内容や企業理念について調べ学習を行っています。そのため、生徒たちはゼンショー様の企業理念にも強い関心を示していました。特に「世界から飢餓と貧困を撲滅する」という理念は、生徒たちの心に深く残ったようです。
また、一杯の牛丼がお客様のもとへ届くまでに、生産・物流・店舗運営など多くの仕事が関わっていることを、講師の方とのやり取りを通して学ぶことができました。普段何気なく利用している商品やサービスの背景に、多くの人々の働きと支えがあることを実感する貴重な機会となりました。

講師 東レ株式会社 多木翔大様

講師の方には、ご自身の中学生時代のエピソードを交えながら自己紹介をしていただきました。生徒たちは身の経験と重ね合わせながら話を聞くことができ、大変興味深そうな様子でした。
また、「1日のうち仕事をしている時間は約40%を占めている」というお話は、生徒にとって印象深かったようです。その時間を充実したものにするためにはどうしたらよいのかを考え、自分は何をしているときに楽しいと感じるのか、どのようなことが得意なのかなど、自身について見つめ直すきっかけとなりました。自分の「好き」や適性について考え、自己理解を深めたいという思いをもつ生徒が多く見られました。

講師 株式会社エフエム東京 橋本颯希様

アプリでの配信や、主軸にした漫画の流行などで、以前よりラジオは気軽に聴ける存在になっていると感じていましたが、その裏でどのように番組が企画され、構成されているのか考えさせられる内容でした。生徒がラジオ番組の企画を考案する活動では、生徒ごとに異なる趣味嗜好があり、故にそれぞれ個性的な企画を生み出しているのが見ていて面白かったです。2、300番組を8人のプロデューサーが担当するような職場では、様々な分野にアンテナを立てる必要があるのだろうと考えさせられました。最後におっしゃっていた「好きなことがあれば乗り越えられる」という言葉は、様々な仕事に通ずるものがあると思います。楽しんで企画を考える生徒たちの姿を見て、将来彼らがこのように仕事ができれば良いなと感じました。

 第3学年担当

講師 三井住友カード株式会社 藤崎孝一郎様

普段なにげなくクレジットカードで買い物をしています。ときに、クレジットカードのタッチ決済はとても便利です。新聞の情報で、お隣の韓国のキャッシュレス化が進んでいることは知っていました。日本の普及率がここ数年までそれほど高くなかった理由は、レジのシステムや店員さんのスキルが高いことだったことも知りました。日本の普及率がそれほど企業のお話もさることながら、藤崎様の中学生から社会人になるまでのお話のなかで、迷いもあったことや「どんなことでもとにかくやってみる」というお言葉が生徒たちに響いていたようです。中学生は未成年ゆえ、まだクレジットカードの手続きはできません。生徒たちが大人になりクレジットカードで決済する瞬間、本日のお話を思い出すのではないでしょうか。貴重なお話ありがとうございました。

講師 日本アイ・ビー・エム株式会社 浅野間一朗様

今回の講義では、ご自身の経験を交えながら、働くことの意味や社会とのつながりについて分かりやすくお話しいただき、生徒にとって大変有意義な時間となりました。特に、ご自身の経験を振り返り、「もっと英語を勉強しておけばよかった」と率直に話された姿からは、社会に出てからも学び続けることの大切さが伝わってきました。また、IBMの技術が金融システムや電力会社、AI、気候変動への対応など、私たちの暮らしを支えていることを知り、仕事が社会に果たす役割の大きさを実感することができました。
講義では、お客様の課題をAIやシステム技術によって解決する仕事についても紹介していただきました。期待を超える仕事をするためには、日々情報を集め、学び続ける姿勢が欠かせないというお話や、「教育に飽和点はない」という言葉は、生徒にとっても印象深いものだったと思います。また、「明るく、楽しく、前向きに」という姿勢や、「日本の会社を強くしたい」という思いからは、仕事への誇りと社会貢献への強い意識が伝わってきました。
「何を大切にして仕事をするのか」という問い掛けは、生徒が自分自身の進路や将来について考えるよい機会となりました。「自分の人生は自分のもの」「正解は一つではない」というメッセージは、進路選択を控えた中学3年生の背中を押してくださる言葉だったと感じます。また、海外の人と働く上では、相手を尊重し、価値観の違いを受け入れることが大切であるというお話も、これからの社会を生きる生徒たちにとって大変意義深い内容でした。
今回の講義を通して、生徒たちは、働くこととは自分の成長だけでなく、人や社会に貢献することであると学ぶことができました。この学びを今後の進路選択や学校生活につなげ、一人ひとりが自分らしい未来を切り拓いていくことを期待しています。

講師 日本公認会計士協会東京会 澤 健介様

「公認会計士は会社のお医者さん」この一言で始まった今回の講義。講義が始まる前、生徒たちにとって「公認会計士」という職業は、イメージがわきづらく、難しそう、堅苦しそうというイメージを持つ可能性があると思っていました。しかし、この切り出しから始まった講師の方のお話にどんどん生徒たちが引き込まれていくのを感じました。
そして、公認会計士という職業だけではなく、世界のあらゆる国で仕事をされてきたお話を、写真や地図を交えてお話しくださいました。実体験を交えたそれぞれの国のエピソードはどれも生徒にとって印象的なものであったと思います。「旅行が好きで、様々な場所に行ってみたかった。学生時代に苦手だった英語を勉強して、世界が広がっていった。」ということばには生徒たちも興味深々でした。
また、生徒たちにとって「信頼」ということばの重みを感じるきっかけにもなったと思います。公認会計士の仕事において何より「信頼」が大切であるということを具体的な仕事の場面やエピソードを交え話してくださいました。もちろん、学校生活の中でも「信頼」について考える場面があります。しかし、仕事における「信頼」の大切さを、外の世界で働く大人からうかがうことは、学校生活の中で学ぶそれとは全く違う重みがあると思いました。現在中学校生活で学んでいることがどのように未来につながっていくのかを学ぶ、まさに「生き方を学ぶ」場面がたくさんあった講義でした。生徒たちの現在の学びが、未来につながるきっかけになることをねがっています。