日  時 2024年3月12日(金)13:35~15:25
学  校 名豊島区立巣鴨北中学校
実施学年3年生 4クラス(156名) 生徒の希望する2社の話を聞く
課 程 等総合的な学習の時間
実施内容キャリア教育
協力企業アマゾン ウエブサービス ジャパン合同会社
  エンタープライズ事業統括本部 ハイテク・製造・自動車産業営業本部 製造営業部 小川達郎様
 住友生命保険相互会社
  営業統括部 支社マネジメント改革推進室 佐久間弘美様
三井住友カード株式会社
 SMBC三井ファイナンスサービス 東京アンサーセンター 山室哲也様
東レ株式会社
 コーポレートコミュニケーション企画推進グループ 勝野裕士様
日本アイ・ビー・エム株式会社
 東京ラボラトリー 清野薩夫様
日本公認会計士協会東京会
 広報委員会 松本佑哉様

「未来教室」の感想

 角川一喜

 学校現場では、将来の予測が困難な複雑で変化の激しい社会や、グローバル化が進展する社会に、どのように向き合い、どのような資質・能力を育成していくべきか。また、一人一人が幸福な人生を生きるためには、どのような力を育んでいくべきかを考えることが求められています。そのため、育成を目指す資質・能力として「生きて働く知識・技能の習得」「未知の状況にも対応できる思考力・判断力・表現力等の育成」「学びを人生や社会に生かそうとする学びに向かう力・人間性の涵養」があげられ、その育成を目指すため、日々の教育活動をおこなっています。その中で、様々な分野で活躍する社会人の皆様のお話を直接聞かせることができ、今取り組んでいることが将来につながってくることや、協働すること、答えがない問題に立ち向かっていかなくてはならないことなどが伝えられたと思います。       お忙しい中、貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。

生徒の感想文から(抜粋)

【講師:アマゾン ウエブサービス ジャパン合同会社 小川達郎様】

〇自分は小川さんにお話いただいたことの中で、会社の理念に関するお話が印象に残っています。自分は将来ソフトウェアエンジニアになりたいと考えていて、将来的には自分で起業もしたいと考えています。失敗を恐れないで挑戦するべきというのはよく聞く話ですが、改めて大企業の社員の方から話を聞いたことでその言葉の説得力が増し、将来の自分の選択の助けになったし、これからも自分を助けてくれるだろうと思います。世界の最前線で働いている人の話を聞けて楽しかったです。将来自分が作った会社が大きくなりまた会える事ができたらいいなと思っています。貴重な話をありがとうございました。

〇講話の中で学んだことは、「失敗することを恐れずに何かしてみる」という考え方です。日々の授業でも発言するときや体育で挑戦してみるときに、「多分間違えてるから」や「絶対できないから」といって失敗すると分かっていることには最初から挑戦しないということも多々ありました。けれど今回、失敗と分かっているものは実験ではないと聞いて何事にも全力で取り組み、その失敗を次の機会に活かしたいと思いました。今後の高校生活では、失敗を恐れず何事にも進んで挑戦していきたいと思いました。

〇小川先生が仰っていたように、私が生まれた時から世界にはインターネットがありました。インターネットによって、時代は放物線のように、時が経つほど速度を上げて変遷しています。そんな激動の時代では、無闇矢鱈に努力の方向を向けていては上手くやっていけません。ですから、変遷の中心であるIT業界の最先端で日々躍進なさっている先生方のお話は、私にとって非常にありがたいものでした。今回のお話を活かし、胸に携えた大きな夢を、いつか成し遂げてみせます。今回は、職業講話にいらしてくださり、誠にありがとうございました。

【講師:住友生命保険相互会社 佐久間弘美様】 

〇今回の講話を通して、生命保険のしくみとともに、この先の人生でどのように自分のキャリアを考えていけばよいかを学ぶことができました。私は今現在将来の夢がなく、高校生活やその先の人生への不安を感じていました。しかし、様々なことに挑戦し、自分を客観的に見つめ、自分がなにが好きなのかを軸に考えれば良いということを聞き、この先の人生が自分にどんなものをもたらしてくれるのか楽しみになりました。このように考えられるようになったのは佐久間様のおかげです。本当にありがとうございました。

〇「バイタリティ」でみんなで健康に生きていこう、という仕組みで保険に加入している人の健康を守っていると学びました。営業はただの一方的な押し付けではなく、お客さんに寄り添うものだということを知り、営業に対する見方が変わりました。人の役に立ちたいという思いは、他の職業でも大切な考え方だと思うので、大切にしていきたいです。また、様々な取り組みを提案する中で、自分も努力しなければ、というマインドはとても責任感があり、カッコいいと思いました。
今後は様々なことに挑戦することで、自分の得意不得意や価値観を確立し、自分の夢を見つけたいです。また、自分の夢を見つけたときに後悔しないよう、日常を大切にして成長していきたいと思いました。

〇私も講師の佐久間さんのように、あまり進んで言える得意なものなどがあまりなかったです。だけど、その中でも今までの自分を「どんなときに楽しいと感じたか」「いま一番やりたいことは何か」などと振り返ってみることで軸を見つけられることを知りました。また、社会では、「人としてのスキル(コミュニケーション能力)」「視野(興味、関心に気づく。メタ認知)」大事だということも知りました。このように自分が楽しいと思うこと、そして自分の意志を入れることを意識しながら、就職に考えていきたいです。そして、計画的偶発性理論、日々良い偶然を呼び起こすため、5つの意識「好奇心」「持続性」「楽観性」「柔軟性」「冒険心」を大切にして人生楽しみたいと思いました。少ない時間でしたが、これから先の人生において大事なことを教えていただきありがとうございました。

【講師:三井住友カード株式会社 山室哲也様】

〇クレジットカードは魔法のように何でも買うことができるけど、翌月に支払いができないとカードが持てなくなるという面があり、便利だけど怖いというのが印象に残りました。
また、夢は遠回りでもそれに向かって突き進めば近づけると学びました。私にも夢があるので、高校生活をする中でそれにあった進路を自分で決めていこうと思います。そして自分がクレジットカードを持ったときに、計画を立ててお金を使うことを忘れずに責任を持って使いたいです。

〇遠回りでも努力を積み重ねることによって、自分の将来の夢にたどり着けることができるということ、カードを使うことによってリスクも伴うこと、キャッシュレスカードは信頼・信用ができる人にしか渡されていないことが印象的でした。
また、最初にお話していた「何事もやり続けると良い経験になる」を聞き、高校では、自分の好きなことを追求していきたいなと思いました。
また、将来カード使用者が増えると思いますが、今回のお話を頭の片隅に置き、カードの正しい使い方や扱い方を守って利用したいなと思いました。
とても興味深い話で更に詳しく知りたいなと思えたお話でした、ありがとうございました。

〇クレジットカードを持つようになったら、何でも買ってしまうのではなく自分にしっかりと払うことができるのか確認し、支払いの期限を守れるようにすることが大切とわかった。
高校生も同じで提出物の期限をしっかり守ることは大人に近づくための練習なのだとわかった。また、自分で考えて、自分で行動することを意識して成長していこうと思った。

【講師:東レ株式会社 勝野裕士様】

〇お話の中での水処理の仕事について印象に残りました。以前から東レの会社は素材の会社で主に繊維を取り扱っていることを知っていました。繊維というと服などのイメージでしか持つことができていませんでしたが、ろ過するという方法にも使うことができると知りました。繊維が衣服だけではないことを改めて気づくきっかけになりました。
目的、決断、実行はいつでも必要なことだと思いました。特にこれからは何のためにやっているのかなどの目的について意識して行動していきたいです。

〇最初は、すごい勉強やってきたキャリアを持つ講師の方が、難しい話をするのかと思っていましたが、バレー一筋という東レと関係があまりなさそうなキャリアで驚きました。講師の勝野さんの仕事では、コミュニケーションとマーケティングを大切にし、何事にも目的を持って行動すると、より自分主体で身につけることができる、自分事として受け止めることができることを知りました。お話を聞いて、生活する中で「目的」「決断」「実行」、自分から何をするか考える、物事は自分でしか決められないから、決めたことをしっかりこなす、少しでもやってみる(行動してみる)、この3つを大切にしていこうと思いました。少ない時間でしたが、これから先の人生において、大事なことを教えていただきありがとうございました。

〇東レがグローバルな会社であることやSDGsの目標に直結するようなサステナブルな素材作りを行っていることを知りました。講話の中で、コミュニケーションを取ることの大切さや主体的に行動する大切さを感じました。今後の生活で、まわりから自分の価値を見出してもらえるように積極的に行動していきたいです。

【講師:日本アイ・ビー・エム株式会社 清野薩夫様】

〇自分は清野さんにお話いただいたことの中で、世界初のことを多くやっていたということが印象に残っています。自分はソフトウェアの道に進みたいと考えていますが、自分が目指すエンジニアの先輩として、おとなになっても探究心、面白さを追求する姿勢がとても尊敬できます。自分は進学先が東京高専に決まっています。僕は高専在学中に自分もソフトの世界で新しいものを開発して学会に発表したいと思っています。清野さんが言っていたエンジニアとしての大事な要素や初心を忘れないよう、リラックスしながら楽しんで研究することを見つけ、研究を成功させるよう頑張ります。お忙しい中来てていただいてありがとうございました。

〇清野さんの夢を抱き続けるといつの間にか叶う…かも?という話を聞いて、僕にはまだこれだ!という夢は無いのですが、昔考えていた夢がこれから先、気づいたら叶っているかもしれないと思うとこれからの人生が楽しみで仕方ありません!。僕はまだ夢が特に無いと言いましたが、唯一、人の役に立つ仕事に就きたいと考えていて、講話の最後の方に仰っていた大人は働く事で人の役に立ちます。という言葉がとても響きました。知識、経験、素直な心を大切に、おもしろおかしくやりたい事をできるような高校生生活を送りたいなとおもいました。

〇講話の中で話してくださった「夢を抱き続ければ、いつかどこかで役に立つ」という言葉がとても印象に残りました。過去色々な夢を持ちましたが、大体の夢を断念してしまいました。ただ、どんな夢でも抱き続ければ、また別の夢を持ったときに役に立つのだと学んだため、自分がもった夢の実現に向けて精一杯努力していこうと思いました。また、もう一つの言葉「失敗を恐れずに挑戦する」と合わせて、様々なことに挑戦していこうと思いました。ためになる話を沢山していただき、ありがとうございました。

【日本公認会計士協会東京会 松本佑哉様】

〇講話の中で講師の方の説明がとてもわかりやすかったことがとても印象にのこった。さらに、公認会計士になるためには勉強だけでなく、誘惑に負けない気力や覚悟が必要ということを学んだ。この講話を通して、今まであまり興味がなかった公認会計士に興味を持つことができたから、高校ではあまり興味がないことにも触れて将来の選択肢を増やせるようにしたいと思った。

〇公認会計士になるための勉強をする際、根本からコミットするという話を聞いて、周りの人間に右へ倣えをするのではなく、自分を律し、独自のやり方を研究して、時間や万協する内容を逆算する思考能力が大切だと知りました。先生が人とのつながりを大切にしていて、それはきっと公認会計士としてだけでなく、どんなことをしていても大切なことだと思うので、会った人の特性や性格をある程度覚えておこうと思いました。

〇「公認会計士はお金が稼げる」というイメージしかはじめはなかったのですが、たくさんの会社と関わりビジネスを深く知ることができる面白い仕事の武器だと感じました。一つの情報を鵜呑みにするのではなく、様々なことを身につけた上で複数の情報と比較し自分で判断していくことの大切さも学びました。今後の生活で大人になった時上手くお金を稼いで自分が自由に過ごせるようにするため、今は勉強を精一杯頑張っていきたいと思います。