令和5年度第24回未来教室
日 時 | 2024年1月13日(土)10:40~11:30 |
学 校 名 | 目黒区立東山中学校 |
実施学年 | 2年生 3クラス(119名)クラス単位で実施 |
3先生 3クラス(109名)クラス単位で実施 | |
課 程 等 | 総合的な学習の時間 |
実施内容 | キャリア教育「生き方教室」 |
協力企業 | 2年生 |
株式会社三井住友銀行 | |
渋谷駅前支店 田中伸夫様、中山将吾様、大石恭平様 | |
株式会社東京エフエム | |
コンテンツビジネス本部 編成制作局 制作部 野元翔平様 | |
日本アイ・ビー・エム株式会社 | |
コンサルティング事業本部 山崎武洋様 | |
3年生 | |
三井住友カード株式会社 | |
経営企画部兼サステナビリティ推進室 相良伊織様 | |
ヤマト運輸株式会社 | |
南東京主管支店 人事総務担当 紅林冴佳様 | |
アマゾン ウエブサービス ジャパン合同会社 | |
法務部 公共部 笹沼 穣様 | |
アマゾン ジャパン合同会社 | |
法務部 リテール事業部 大石真帆様 |
「生き方教室」で学んだこと
第2学年担当
【講師:株式会社三井住友銀行 田中伸夫様、中山将吾様、大石恭平様】
非常に身近ながら、詳しく知らなかったお金の知識について生徒も私も楽しく学ぶことができました。投資体験ゲームは、授業後も生徒たちの話題に上るほどの盛り上がりでした!
教科指導と合わせて生徒自身が自分と働くことを結びつけながら長い人生を歩む支援をすることも私たち教員の大切な仕事です。2年生は既に職場体験学習を実施していますが、勤労観や職業観を養うにあたり、これを学校だけで完結させるのは本当に難しいと日々感じていました。実際に働く大人の姿を見て、働く意味や目的を見出すきっかけにしてくれたらと願っています。本日は貴重な時間をいただきありがとうございました。
【講師:日本アイ・ビー・エム株式会社 山崎武洋様】
本日は貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました。駅の改札や飛行機の発券など身近なところでお世話になってますが、今日改めてその裏側を聞けてとても興味深かったです。特に「今やっていることが必ず今後生きてくる」という言葉が印象に残りました。ありがとうございました。
【講師:株式会社エフエム東京 野元翔平様】
ラジオ番組制作の裏側、とても興味深いお話でした。見えないところで誰かが誰かのために働いている、そんな当たり前のことを再認識できる貴重な体験でした。
自分の将来について夢や憧れを持っている生徒が年々少なくなっていると感じています。「回り道が楽しかった」と語る野元さんの姿を見て、働く意味や目的を見出すきっかけにしてくれたらと願っています。本日は貴重な時間をいただきありがとうございました。
第3学年担当
【講師:三井住友カード株式会社 相良伊織様】
目の前の入試・学力のことで頭がいっぱいになりがちなこの時期、広い視野を持つこと自分が必死に学んだことが進路選択につながることは貴重なお話でした。
金融経済教育はまだまだ足りていないと感じています。こういった機会がありがたいです。自分が中高生の頃にもあってほしかったくらいです。本日はありがとうございました。
【講師:アマゾン ジャパン合同会社 笹沼 穣様】
「失敗をおそれない」。このことを子ども達に話す大人の方は多いですが、アマゾンのスマホの失敗事例、会社のトップが「あなたが最後に失敗したのはいつか」と質問したこと、「ことばにできる失敗例をもってないとだめ」、「辛抱強くチャレンジすること」など、深く心の奥底に浸透する話をできる人は、そんなにいないと思います。
生徒からのお礼のことばの中で、印象に残ったことの中にも、そのことばがあったように、子ども達のこれからの人生に大きな意味のあるお話をして頂けたと思います。そして、「給料が高いことよりもやりがいを見つけることが大切」、「経験して、失敗して、学んで、やりがいを見つけて、世界を変えていってください」というメッセージ、笹沼さんの生き方から絞り出されたことばから、生徒も私も勇気をもらいました。ありがとうございました。
【講師:アマゾン ジャパン合同会社 大石真帆様】
ご多用の中ありがとうございました。生徒達は普段生活している世界が全てであると考えてしまっているところがあります。しかし、大石さんのような海外を含めた様々な経験をされた方の体験談を聞くことで、確実に世の中への視野が広がり、生徒達の人生や価値観に大きく影響したと思います。
私が特に印象に残ったのは、大石さんが仰っていた「Day one」という言葉です。自分を変える行動を起こすことの人生における重要さを強く感じました。遅くからのスタートでも懸命な努力は結果として帰ってくるのだと勇気をいただきました。将来へのポジティブなメッセージを子供たちに伝えることの大切さを、私自身が再確認する時間にもなりました。貴重な機会をありがとうございました。
【講師:ヤマト運輸株式会社 紅林冴佳様】
ヤマト運輸と聞いて、宅急便というイメージしかありませんでしたが、物流が様々な隔たりを解消する手段であること、また宅配業務だけでな<、メンテナンスセンターやメディカルセンターがあることを知りました。東日本大震災では企業としての対応が早くそして的確に行われ、ボランティア活動や支援活動に携わっていてありがたいことだと思いました。
働くことの意義について、目的をもって行うことで視野が広がりパフォーマンスも上がるというお話をいただき、生徒にとってこれから進路決定に向かう上でためになる話でした。ヤマト運輸さんのお話だけでな<、紅林さんがこの職業を選んだ理由やこれまでの経験から学んだことなどご自身のお話も生徒たちに伝えていただきたかったです。
生徒の感想文から(抜粋)
第2学年
【講師:株式会社三井住友銀行 田中伸夫様、中山将吾様、大石恭平様】
○今日の講話を聴いて、ライフイベントにかかるお金や資産運用についてなど、将来大人になった時に関わってくるお金について知り、学ぶことができました。なかでも投資ゲームでは体験しながら一括投資は勇気がいることで、コツコツ投資することも一つの手段としてあることを学ぶこともできました。また、お札の数え方では練習用のお札を使って実際に体験してみたけどすごく難しく、素早くきれいに数えることができる銀行員の方はすごいと思いました。今日の講話で学んだことを将来に生かしていきたいです。
○普段身近にあるお金や銀行のことについてぼんやりしたイメージがなくなり、はっきりと分かるようになりました。貯蓄することは大切ですが、その中でも長い目で見ることが大切なのではないかと思いました。自分のお金の増やし方について、債券や投資信託など色々な方法があり多岐にわたるのだなと思い、可能性は広いと感じました。今日の講話では、ニュースで目にする株価などが将来働くようになると関わってくると知ることができ、そこに大きく関わってくる銀行のことも学ぶことができ、貴重な体験になりました。今後の生活に生かしていこうと思いました。
〇今回の「生き方教室」の、将来に備えるお金の知識として、私が学んだことが2つある。1つ目は、銀行などを通した経済のまわり方だ。投資や貯蓄、そして外貨預金などがこれから私たちが生きていく上でとても重要になってくるということを実感した。2つ目は、1つ目とつながっているが、人生は長いということだ。1つ目の中の具体例として長期投資などもあるが、先生が「塵も積もれば山となる」とおっしゃったように、後々必ず良くなるから我慢して待つことの大切さが分かった。私はあまりリスクを負いたくないと思うから、長期投資にすると思うが、他の方法などもいろいろ聞けて、将来のためにとても興味深い授業になったと思う。
【講師:日本アイ・ビー・エム株式会社 山崎武洋様】
○今回のお話を聞いて、自分がどうしても辛かったら、あきらめて、また新たにチャレンジすればよいという考えが心に響きました。私は辛くなるとすぐあきらめて、新たなことに挑戦しないことが多いので、今回の講話にあったように何でもいいからとりあえず興味のあることをがんばりたいと思いました。また、山崎先生が年内にやり遂げたい目標を決めていて、少なくとも1つは達成できていることはすごいことだと思いました。私も1年のなかでやり遂げたいことや目標を設定して、その実現のために努力し、失敗したらまた挑戦するようにして、来年の高校受験では行きたい高校の合格に向けてがんばっていきたいです。
○今まであまり考えていなかった社会人になってからの人生について学べて、とてもためになりました。今回の話の中で最も印象に残っているのは、山崎先生の人生グラフです。時には落ちても最終的には上向きだったことで、人生どうにかなるように思えました。また、やることをやっていればチャンスは来るという話をきいて、自分にやれることに専念しようという気持ちになれました。勉強ばかりにとらわれずに、色々な経験を積んでいきたいと思います。普段学べないことを教えていただきありがとうございました。
〇今回聞いた話の中で私が特に印象に残ったのは「好きなこと、気になることを大切に」という言葉です。好きなことを仕事にできたらやりがいも大きいと思うし、何よりも楽しいと思います。現時点で私には「好きなことは何?」と聞かれてすぐに答えられるようなものはがありません。だからと言って、気負いしすぎずあせらず自分のペースで、時には他人の意見も参考にしながら、自分らしい人生を歩んでいければいいなと思います。
【講師:株式会社エフエム東京 野元翔平様】
○私はたまにラジオを聴きますが、私たちが聞いているラジオの裏で、たくさんの仕事を様々の役割の方々が担ってくださっていることは全く分かりませんでした。今回の「生き方教室」で、私が知らないところで働いてくださっている方々のおかげで私たちの生活が成り立ていることを学ぶことができました。また、今すぐに将来のことを決めなくても、今やっていることは将来役にたつということを教えていただいて、ホッとしました。私には「将来こうなりたい!」というのはまだ決まっていませんが、今回の教室で聞いたことを活かしてがんばって行きたいと思います。
○今回の授業で、自分が好きなものを大切にすることの重要さを学びました。野元先生のお話と自分の生活を照らし合わせてみると、気づいていないだけで、好きな趣味がたくさんあることに気づきました。今後は、自分の興味があることを大切にしていきたいです。また、今まで私は「仕事とは何か」についてかたくるしいイメージを持っていましたが、今回の授業を通じて、好きなことがいつか仕事に結びついていくかもしれないと知り、なんとなくでも遠回りをしてでも興味のあることを大切にしたいと思うようになりました。
〇私は「回り道してもいい」というお言葉が印象に残りました。回り道した先で出会った人が自分の人生を変えてくれるかもしれない、回り道した先でした体験が自分の未来の扉を開く鍵になるかもしれない、人生には無限の可能性があるんだということを学びました。これから先、私は、高校入試、大学入試、就職と、決断の必要な機会がたくさんあると思います。そんな時になったら、今日のお話を思い出し、時には回り道をしながら、私らしい人生を歩んでいきたいと思います。ありがとうございました。
第3学年
【講師:三井住友カード株式会社 相良伊織様】
○今回、相良先生の話を聞いて、キャッシュレスの仕組みに興味が湧きました。段々と変わっていく社会のなかで、自分たちも変わっていく必要があるんだなと感じました。話の中で、「成長性のある業界を選んだ」とおっしゃっていました。私は、好きなことが多く、将来の職業についてこれまで何度も考えてきましたが、まだ決められません。しかし、そのような観点もあるんだと、新たな気づきを得られました。困っている人がいたら助け、自分が困ったら助けを求める。お客様には良いものしか提供しない。これからの人生にとても参考になることばかりでした。実践してみようと思います。
○カード会社はカードを発行しているだけでなく、利用者の悩みを解決したり、データを活用して誰がどこでどんなものを買っているかを調べたり、いろんな仕事をしていることを初めて知りました。相良さんにいただいたお話で、仕事をする上で「誠実さ」を大切にしているという言葉が印象に残っています。私は、仕事はお金を稼ぐためにするものというイメージをもっていましたが、「利益のために利用者に良くないものを売りつけないようにしている」という相良さんの言葉を聞いて、自分も自分の利益のためだけでなく、社会の一員として社会のために働きたいと思いました。今回学んだことはこれからの人生で役立っていこうと思います。
〇三井住友カード株式会社についての話も大変興味が湧く内容でしたが、特に印象に残ったのは「仕事も選び方」の話です。私は将来のことが明確に定まっていないため、大学に進むことで幅広い知識、経験を得たいと考えています。そこで積重ねた力をもとに仕事を選ぶようにしていこうと考えていました。しかし、今回の講話を聴き、自分の力だけでなく、現在よりも先の未来を見据えて伸びしろのある業界を調べ、将来を決定するようにしたいと思いました。また、日本に限らず世界全体から見ることで、日本のどの業界がすぐれているのか、これからの成長に期待できるのかを見極めることができることにも気づかされる貴重な機会になりました。
【講師:アマゾン ジャパン合同会社 笹沼 穣様、大石真帆様】
○私は笹沼先生の「スマートフォン事業に失敗してもその技術を他の事業に活かしている」というお話を聞いて、失敗を恐れずに挑戦していくことの大切さを知りました。また、同じように辛抱強くチャレンジすることや初心を忘れないことなど、様々なことを学べたと思います。笹沼先生のキャリアについてのお話では、今までいろいろな経験をしてきた中で、「人生はいろいろ」とおっしゃったことが印象に残っています。「人生で何が役に立つのか分からない」とおっしゃったこともすごく説得力があると思いました。私は将来どの仕事につきたいのかある程度決まっていますが、その過程の中で笹沼先生のようにたくさんの経験を積むことや、その仕事のやりがいをきちんと見つけることが大切なのだと分かり、これからの人生で挑戦していく姿勢を大事にしようと思いました。
○勉強せずにダラダラしていたという大石先生の話は去年までの自分と重なり、すごく勉強になりました。それでも留学を志して必死に勉強し、卒業して企業に就職した大石先生の姿は自分とはまるで違いますが、同じスタートから大石先生のような高いレベルまで行けるものなのだと、少し自信になりました。このお話をモチベーションに、勉強を必死にがんばって、大石先生のようになんでも楽しくこなせる大人になりたいと思いました。そして大石先生が最後に言っていた「自分の気持ちを伝える」と「アクションを起こす」。この言葉が胸にささりました。これからたくさんの出会いと別れがおると思いますが、この2つのこと大切にして人間関係でも友好的な生き方ができるようにしたいと思いました。
〇私には将来なりたい職業がまだありません。それは、給料の多さや回りにどう見られているかなどを深く考えてしまい、結局諦めてしまうからです。でも、今回の「生き方教室」で大石先生の話を聞いて、失敗を恐れずにチャレンジしてみることも大事なことだと分かりました。また、一生懸命になると「生きている」と感じるという話を聞いて、もっと頑張ろうと思えました。私は現在、高校受験のための勉強の真っ最中で、先行きの見えない未来に少し不安を覚えていたのですが、先生のお話を聞いてからは不安よりも希望の方が多いなと思えました。より良い未来のために頑張ろうと思います。
【講師:ヤマト運輸株式会社 紅林冴佳様】
○ヤマト運輸には普段からお世話になっていますが、出した荷物が届くまでの工程を聞いて、色々な仕事、多くの人たちに支えられているということが分かりました。機械で行われている部分が多いイメージがありましたが、見せてもらった映像で、人の手で丁寧に仕分けされトラックに積まれていることを知り、出した人の思いを届ける姿が心に残りました。また、東日本大震災の時のビデオでは、社員の方々が自発的に始めた支援活動が全体に広がったことや仕事に誇りをもって行っていたのが印相的でした。また、お話いただいた「視座が違うと視野が広がる」ということが私には新しい考え方でとても納得したので、これから大切にしていきたいと思います。さらに、やりがいを感じることもパフォーマンスを上げる方法の一つと知ったので、将来に生かして取り組んでいきたいと思います
○お話を伺って、運輸の仕事が社会を支えるために必要不可欠だと感じました。また、電化製品の修理や医療機器の洗浄などの新たなサービスを生み出し、社会的なニーズに応えてきたヤマト運輸の姿勢に感銘を受けました。物流は緊急事態が起きても止まることがなく、東日本大震災の時にもいち早くサービスを再開し、また寄付活動を行うことで被災者を支援したことを知り、自分のことではなく社会のために何ができるかを考え、行動したことは素晴らしいと感じました。広い視点で物事を見るために、色々の経験をし、考えるようにしていきたいと思います。
〇紅林先生のお話で、物流は人、場所、時間のへだたりを解消するもので、人々の生活に深く関わっていると聞いて、確かにそうだと納得しました。この話を聞くまでは、物流はただ物を運んでいるだけのことと認識していましたが、自分たちが様々な場所から物を送ったり受け取ったりできるのは物流という人と仕事の仕組みのおかげだと気づくことができました。また、ヤマト運輸は家電の修理なども行っていると知り、驚きました。紅林先生のお話の中で特に印象深かったのは、社訓の「運送行為は委託者の意志の延長と知るべし」という一文です。ただ物を運ぶだけではなく、思いを込めて配達しているということを知り、感動しました。また、働く意義についてのお話では、同じことをしていても目的意識があるかないかで視野や意欲が変わると聞いて、私は、将来、何のため誰のために働くのだろうと考え、自分を見つめ直せたと思います。