日  時2022年2月7日(月)13:30~15:20
学  校  名渋谷区立笹塚中学校
実施学年1年生 2クラス(64名)合同
課 程 等総合的な学習の時間
実施内容キャリア教育
  ー職場体験に代えてー
協力企業株式会社ゼンショーホールディングス
  人事部 人財開発課 西山春希様
読売新聞東京本社
 教育ネットワーク事務局 石橋大祐様

キャリア教育(職場体験に代えて)を終えて

第1学年キャリア学習担当 西崎弘人

 およそ2年間にわたるコロナ禍により、学校におけるさまざまな教育活動が制約を受けて参りました。本校でも予定していた職業体験の実施が叶わず、そのような状況下においてどのようにキャリア教育を進めていくべきかを我々教職員も模索しておりました。そして今回「おやじ日本」の未来教室にて、生徒たちは読売新聞社、ゼンショーホールディングスという各業界で働く社会人の方から、直接講話を聞くという、大変貴重な機会を得ることができました。

 普段、学校という閉じた社会で生活する生徒たちにとって、今回のようなさまざまなフィールドで働いている方々との交流を通じて、彼らの視野が大きく広がったことを確信しております。授業の中にあった「社会のすべては誰かの何かで成り立っている」という言葉から、世の中のさまざまな仕事や努力、心遣いによって、今の私たちの便利で豊かな生活が成り立っていることを、生徒たちも理解してくれたことでしょう。

 これまで、「働くこと」に対し後ろ向きの思いを抱いている生徒や、「単なるお金稼ぎ」という表面的な理解にとどまっている生徒も見られる中、「働くこと」の意義についての深い理解を促してくださり、教員一同、心より感謝しております。本当にありがとうございました。

生徒の感想文から(抜粋)

【講師:株式会社ゼンショーホールディングス 人財開発課 西山春希様】

〇今回の授業で、僕は、外食企業で働くことの苦労ややりがいなどを学ぶことができたり、中学生のうちにやっておいた方がいいことまで幅広く教えてくださり、感謝しています。ありがとうございました。

〇西山様のお話はとても参考になりました。とてもていねいに教えてくだり、外食産業への興味がさらに広がりました。また、今回学んだ「物事を多角的に見る」ということは今後に生かしていきたいです。

〇今回の授業で、私は、「はたらく」ということに一層興味をもつことができました。お話を聞いて、どんな仕事も必要のないものはないということが分かり、私も「世界の“何か”のため、“誰か”のために自分の力を使える」ようになりたいと思いました。

【講師:読売新聞東京本社 石橋大祐様】

〇私は「働くとは社会とつながること。少しずつ社会を知ろう」と言われたことが、とても頭に残っています。なので、大人になったら、働いて、しっかり社会とつながれるようになりたいと思いました。

〇新聞記者の仕事はざっくりとしか分かっていなかったので、真実を確認するために、色々な所に行っていることを知り、驚きました。また、「自分では苦手だと思っていたが、試すうちに苦手ではないことが分かった」という話を聞いて、私も試してもいないことを苦手と思い込まずに、まず試してみようと思いました。お話ありがとうございました。

〇石橋様のお話は小学生の時にも聞いていて、今回は2回目だったのですが、今回もすごく楽しかったです。これまでマスコミにはあまりいいイメージがなかったけれど、話を聞くうちに、とても大切な仕事なのだと分かりました。これからは何が正しい情報かを見極めて、役立てていきたいと思いました。