令和3年度第22回未来教室
日 時 | 2021年12月16日(木)13:25~15:15 |
学 校 名 | 足立区立東綾瀬中学校 |
実施学年 | 2年生 5クラス(182名)クラス毎に実施 |
課 程 等 | 総合的な学習の時間 |
実施内容 | キャリア教育 |
協力企業 | 三井住友カード株式会社 |
経営企画部 サステナビリティ推進室 岡野三弥子様 | |
株式会社JTB | |
教育第二事業部 営業第二課 斉藤 大様 | |
株式会社ゼンショーホールディングス | |
人事部 人財開発課 稲垣宏平様、鳥飼弘樹様 | |
日本水産株式会社 | |
CSR部 CSR課 畝尾規子様、田添沙織様 | |
読売新聞東京本社 | |
教育ネットワーク事務局 大石 暁様 |
キャリア教室 「未来教室」の感想
【三井住友カード株式会社様】
2年5組担任 橋本みずき
本日は、貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。
2年5組の生徒のほとんどがクレジットカードをもったことがありません。スイカなどのカードも使うことはあっても、買い物はほとんどの生徒が現金決済をしています。そのような状況の中、馴染みのないクレジットカードのお話を岡野様にはわかりやすくお伝えいただきました。
「カード会社の仕事とはなんだろう」という岡野様の問いに生徒は答えに窮していましたが、「カードをたくさんの人に使ってもらう業務」などと説明され、平易な言葉で生徒にもイメージが付きやすかったと思います。
また、カード会社の目指すところは「キャッシュレス社会の実現」であるとのお話、社会課題の解決をキャッシュレスで行うとのお話は、これからの世代を担う生徒にとって大変興味深い話であったと思います。めまぐるしい変化や技術革新を続けるこれからの社会において、キャッシュレスがもたらす恩恵を受けるであろう生徒の世代に響くお話でした。未来の経済活動を担う中学生に今から考えてほしい課題を提示いただきました。
生徒の感想に「働くというのはお金を稼ぐだけが目的ではなくて、充実した生活を送るためや社会に貢献するためなど、仕事をすることは自分のためだけじゃないんだと思うと働くというのはそんなに苦じゃないんじゃないかなと思えました」とありました。私にも、岡野様が仕事に誇りをもち、働くことによって充実した生活を送られていることが伝わってきました。「いろいろな経験をしよう!」「世の中の動きに関心をもとう!」というメッセージは生徒の励みになったと思います。ありがとうございました。
【株式会社JTB様】
2年1組担任 柴田 晃正
この度は東綾瀬中学校の生徒たちに有意義な授業をしてくださり、誠にありがとうございました。生徒たちにとって、仕事の在り方や将来の歩み方について考えるきっかけとなる、貴重な時間となりました。
本日の授業で印象に残ったことがいくつかありましたが、はじめに「キャリア」という言葉について解説をされていて、その中でラテン語で「車道」を起源としていることに始まり、「みんなにもキャリアがある。」、「過去は変えられないけれど、未来は変えられる。」という話をされていて、その言葉は私の心にも響くものでした。
また、自分の仕事を決めるために、①自分が本当に好きなこと(ワクワクすること)②長時間かけても平気なもの③趣味になり得るもの、などとご自身のお考えを伝えていて、生徒たちも真剣な眼差しで話を聞いていました。
斉藤さんが携われた、「1200名の温泉旅館の貸し切り大忘年会」、「石垣島と自由が丘の小学生交流事業」、「AKB48等のコンサートツアーの仕事」に触れていた点も、生徒たちの興味・関心につながるものだったと思います。
最後に、授業の終盤の中で、「中学校での日々の学習の大切さ」、「身近な人の意見の大切さ」に触れていただいたことも、生徒たち自身のためになるものでした。本日の授業、誠にありがとうございました。
【株式会社ゼンショーホールディング様】
2年2組担任 三田寺仁美
この度は、お忙しい中、未来教室の為にお時間を作っていただきありがとうございました。
内容もとても興味深く、わかりやすいものであり、生徒たちも興味をもって、集中して聞くことが出来ていました。
中学生にとっては、会社ってどんなことをしているのだろう、そもそも「働く」って何?というように、まだまだ意識できていない時期です。今回、ゼンショーホールディングスという会社は、どんな事業を行っているのか、どんな理念の下で仕事を行っているのかということから話をしていただいたことが、とてもわかりやすかったと思います。
自分の身近にある「食」についての会社であるということで、より興味をもつことができていました。1つの会社でも、色々なことについて事業を広げているということ、特に牛丼1つをとっても、生産からすべて関わっているということに私自身も驚きと興味をもってお話を聞くことが出来ました。
また、生徒に質問を投げかけていただいたり、分かりやすいスライドだったりと、プレゼンテーションの方法も興味をひくものでした。現在、生徒もスライドを作成しているため、参考にした生徒もいたと思います。
そして、生徒たちが一番印象に残っていたことは「見方を変えて考える」ということでした。まだ、視野を広くもつことが出来ていない時期であることから、良い刺激になったと思います。
普段かかわりのない大人の方から話を聞くことで、本当に良い経験になり、将来に向けて考えるきっかけになったと思います。本日は授業を行ってくださり、本当にありがとうございました。
【日本水産株式会社様】
2年5組担任 橋本みずき
本日は、貴重なお時間をいただき、生徒への講話、ありがとうございました。
田添様は、「ニッスイって知ってる?」と生徒の身近にある食品を例に挙げながら、誰もが手に取ったことのある冷凍食品を例に生徒の興味を引いてくださいました。また、「ニッスイの仕事」のスライドでは、焼きおにぎりをみんなが食べるまでに多くの仕事があること、そのすべてが繋がってやっとおにぎりが私たちの手に渡ることをイラスト等を使い分かりやすく伝えてくださいました。これまで本校のキャリア教育の授業でもすべての仕事は繋がっていると伝えることもありましたが、ひとつのおにぎりができるまで、実際に製造する側の方がお話いただくと説得力があり、生徒も納得している様子でした。
田添様が「一次産業をよくしたい」という思いで入社したことも、生徒の日常生活の延長にあるような親しみやすいお話で、生徒も身近に感じられたと思います。その上で、「弱み=強みになる」「自分の個性をみつけよう」というメッセージ、そして、「きっかけはどこにあるかわからない 新しいことにチャレンジしてみよう」のメッセージは、自分の個性に悩み、理想と現実、様々な葛藤を抱える中学生への温かいメッセージとなって生徒の背中を優しく後押ししてくれたと思います。
田添様は大変エネルギッシュで、仕事に対する熱い思いや誇りをもって仕事を語られる様子が印象に残っています。「働くことは悪くないな」「自分も将来、充実した仕事がしたい」という希望が生徒に芽生えたのではないかと思います。このような機会をいただきましたこと、生徒に代わり感謝申し上げます。
【読売新聞東京本社様】
2年1組 担任 柴田 晃正
この度は東綾瀬中学校の生徒たちに有意義な授業をしてくださり、誠にありがとうございました。生徒たちにとって、仕事の在り方や将来の歩み方について考えるきっかけとなる、貴重な時間となりました。
本日の授業で印象に残ったことがいくつかありましたが、まず、適正報道委員会を中心に、記事の内容が厳正にチェックされていることを知りました。記者、デスク、編成部、校閲部のみなさんも含め、組織全体で一つ一つの記事を書いていることが、読者の信頼につながっているのだと改めて感じました。
また、見出しや写真の重要性についても触れていましたが、実際に見出しや写真が無い場合の記事のサンプルをモニターに映しながら説明されていたことで、見出しや写真の力や重要性を容易に理解できる説明となっていました。見出しや前文を読むことで記事のポイントをつかむことができることを知ったので、私自身も、今回の授業の中で推奨されました「つまみ食い読み」を実践してみようかと思いました。
最後に、授業の終盤に紹介された言葉である、「新聞は民主主義のインフラである。」という言葉が私の胸に強く響きました。私自身日本の教育者として、新聞を日々読んでいきたいと強く感じた次第であります。本日の授業、誠にありがとうございました。
生徒の感想文から(抜粋)
【講師:三井住友カード株式会社 岡野三弥子様】
〇今回のお話を聞いて、私も少しずつ将来について考えてみようと思いました。具体的な職業は考えていませんが、動物に関わることのできる仕事につきたいと考えています。たとえば獣医など、、、。また、今回の授業ではクレジットカードについても仕事をする意義や大切さなどについても学べ、大変貴重な時間になりました。
○キャッシュレスという言葉は知っていたし、クレジットカードを使ったこともないので、少しつまらないかなと思っていたけど、話を聞いて、カード会社では個人情報の管理や買い物した人や物の分析データを提供するなど、すごく大変な仕事をしていることが分かり、興味を持つことができました。「働く」のはお金をかせぐことだけが目的じゃなくて、充実した生活を送るためや社会に貢献するためなど、仕事をすることは自分のためだけじゃないんだと思うと、「働く」というのはそんなに苦じゃないんじゃないかなと思えました。「やらない」じゃなく「やってみる」ということの大切さを学びました。
○岡野様のお話を伺い、どうすればお客様と良い関係を築くことができるかや私達の未来について一緒に考える時間ともなり、とても参考になりました。私は、将来、看護師になりたいという夢をもっています。でも、実際はうまくいかないことばかりで、もうだめじゃないかと思う時もありましたが、岡野様のお話を聞き、新たな道を見つけられたような気がして、とても充実した時間でした。
【講師:株式会社JTB 斉藤 大様】
〇過去は変えることはできないが未来は自分で作ることができるという話はその通りだと納得できました。なので、悔いのない人生を送れるよう、1日1日を大切にして、本当にやるべきことを自分で選んで過ごしていきたいです。これから、中学校でしかできないこと(勉強や部活)を一生懸命頑張ります。
〇私は今まで、将来自分で生活していける職業につきたいと思っていましたが、お話を聞いて、人生の長くを占める仕事は好きでないと続かない、そのため趣味を生かした職業につきたいと思いました。また、重く考えすぎずに、自分の素直な“ワクワクする気持ち”を大切にしていきたいと感じました。私は好きなことが沢山あるので、様々な可能性を見出して行きたいです。
〇斉藤さんの授業で、まずは今後の人生について考えることができました。「過去は変えられないけど、未来は変えられる」という言葉が胸にささりました。今まで少しむだな生活を過ごしていた気がします。そして、早く大人になって働きたいと思いました。働けるようになるためには中学校の基礎を勉強することが大切だと聞き、頑張ろうと思いました。背中を押してくださり、ありがとうございました。
【講師:株式会社ゼンショーホールディングス 稲垣宏平様、鳥飼弘樹様】
〇お話を聞いて、会社が大きくなるのは店の努力やみんなで協力した成果だと分かりました。このことから私は、一つのことをみんなで協力し努力をすることで良い成果が得られると学ぶことができました。勉強が嫌いな私ですが、嫌いというだけでなく勉強というものをいろんな視点から見ていくようにしたいと思いました。また、勉強だけではなくいろんなことをいろんな視点から見ていく必要があると感じました。
○会社名を聞いたことはあったのですが、どういう会社なのかは知りませんでした。お話を聞いてゼンショーホールディングス様のお店が私の身近なところにもあるのを知って、おどろきました。また、私が食べている物が、育てる・収穫・加工など、多くの人や手間がかかっていることに改めて気づかされました。私の知らない所でたくさんの方が関わり、努力されていることを知り、社会は誰かに支えられているんだなと知りました。今回のお話で新しいことを沢山学ぶことができました。
○楽しい講義でした。なか卵やすき家、はま寿司などに行ったことがありましたが、これが同じ会社だということを初めて知り、驚きました。文字などが何に見えるかのクイズでは別のものを思い浮かべるのが難しかったですが、様々な角度から物を見るという考えを知ることができました。目標に向かって努力している貴社の考えにとても感動しました。私も夢に向かって努力し、夢をかなえたいです。
【講師:日本水産株式会社 畝尾規子様、添田沙織様】
〇畝尾さんのお話を聞いて、例えば焼きおにぎりがつくられるまでには、お米を作る工程、おにぎりを焼く工程など、たくさんの工程が必要だと改めて実感しました。職業を決めるにはたくさんのことに興味をもつことが大事、畝尾さん自身は研究することに興味があると言っていました。自分も研究が好きなのですが、研究といっても多くの道があると知ったので、これからもっと視野を広くして色々なことに取り組みたいと思いました。
○今日のお話を聞いて、これからは3つの「み」を意識して生活していこうと思いました。自分は、人と話したり仲良くしたりするのが好きなので、これを強みとして色々な人に話しかけて、自分にあった道を開けるようにしたいと思いました。また、普段から色々なことに興味をもって、それがきっかけになることもあるので、今日聞いたお話を思い出しながら過ごしたいです。
○田添さんのお話は面白いですし、活舌も良いですし、とにかく楽しくて飽きない講演でした。今回のお話から学んだこと①農家の方に感謝②自分の個性③新しいチャレンジということを聞いて私の心の助けとなりました。私は正直将来についてまだ分からないことだらけです。お話で一番印象に残ったのは③のチャレンジ精神です。私はチャレンジすることが苦手ですが、田添さんの話を聞いて、少し頑張ってみようと思いました。
【講師:読売新聞東京本社 大石 暁様】
○新聞は見出しや写真がとても大切で、読む人が興味をもつヒントになると分かりました。文字だけの新聞を見せられましたが、読みたくないと思ったからです。また、新聞を読むと学力が上がるなど身につくことがたくさんあると分かりました。私は今まであまり新聞を読まなかったけど、今回の授業を受けて「読んでみたい」と思いました。全部読むのは大変なので、教えてもらった「つまみ食い読み」で興味のある記事を読んだり、イラストやマンガを見るなど、工夫して読んでいきたいと思いました。
〇読売新聞が僕が思っていたより何重にも確認を行って世の中に出されると分かっておどろきました。特ダネという言葉を初めて聞きましたが、それはいろいろな人から話を聞いたりなど、すごい努力の結果だと分かりました。また、記事が市を動かしたり、新聞を読んでいる学生の学力向上につながっていることを知り、いろいろな人のためになっていることも分かりました。新聞は今まで読んでいなかったのですが、話を聞いて、今日から読んでみたいと思いました。
○私は新聞をあまり読んでなかったのですが、新聞を読むと様々な力が身につくこと、すべてを読む必要はなく自分の好きなところを読むだけでもいいと聞いて、新聞がより身近かなものに感じるようになりました。また、小さな記事の出来事を調べることで色々な事実が分かったりすると知り、すごいと思いました。今回の授業で、新聞に興味がわきました。