日  時2021年10月12日(火)11:30~12:15
学  校  名羽村市立富士見小学校
実施学年6年生 3クラス(83名)合同で実施
課 程 等総合的な学習の時間
実施内容キャリア教育
 「プロから学ぶ」(第2回)
協力企業株式会社ゼンショーホールディングス
  人事部 人財開発課 関 礁平様、稲垣宏平様、鈴木将太様

「プロから学ぶ」(その2)のこと

6学年担任 長友 渉

 本日は、公務ご多用の中、羽村市立富士見小学校へご来校いただきまして、また、特別授業「キャリア教育」を開催していただきまして、誠にありがとうございました。

 本校では、「プロから学ぶ」と題し、6年生に対するキャリア教育を計画的・体験的に実践していけるよう教育課程の編成をしているところであります。しかしながら、新型コロナウィルス感染症拡大の影響を受け、講師の先生方を思うように招聘できなかったり、体験的な活動に結びつけることができなかったり苦慮していたところでございました。 そんな中、NPO法人おやじ日本様のご協力により、今回の出前授業を開催する運びとなりましたことを心よりお礼申し上げます。

さて、本日のご講話は、子供たちにとって大変心に響く内容でありました。

 初めに「ゆ」や「&」からどのようなものが連想できるのか、見方を変えると、様々なものが見えてくることに気付きました。見方を変えると全く違ったものに見えることを知り、人や物事も多角的にみることで新たな発見をすることに繋がること、一つの見方ではなく、多角的な見方をしていくことの大切さを知ることができました。

「牛丼」に含まれるご飯や玉ねぎ、大豆といった材料の食料自給率から、日本の「食」は輸入を頼っていることがよく分かりました。その中で、世界には栄養不足で苦しんでいる国が沢山あることや、学校に通うことが出来ず長い時間をかけて水を補給する子供たちがいることを知りました。他人事ではなく、自分事として世界を見ると、今まで当たり前だと思っていたことは決して当たり前ではないということに気付きました。

企業全体で『世界から飢餓や貧困を撲滅する』という理念をもって仕事をなされていることを知りました。どのような想いをもって仕事に取り組むのか、これから、様々な職業や仕事について知る子供たちにとって非常に重要な意識付けへと繋がりました。

「牛丼」がお客様に提供されるまでにどれだけ多くの職業の方々が関わっているのか、そして、それら全ての仕事が欠かすことのできない大きな役割を担っていることを知りました。

そして、何より関様が子供たちに発信されました最後のお言葉は、強く心に響きました。キャリア教育を進めていく上での基盤となる考えを、今回の授業で学ばせて頂きました。

世の中は「誰か」の「何か」によって成り立っている 必要のない仕事はない 大切なのは“仕事”(役割や特徴)に誇りをもつこと 世界の「誰か」の「何か」のために自分の力を使える人になってほしい  

自他共生を学ぶ学校にとって、これこそが大切な基本理念であるということを改めて感じました。誰かのために、何かのために自分のできることを見付け実践していく、このことこそが仕事に就く意義や目的へと繋がります。

 本日、学んだことをしっかりと振り返らせ、自分自身のキャリアを見通す活動を今後も継続してまいりたいと存じます。本日は誠にありがとうございました。