日  時 2020年12月11日(金)13:20~14:20
学  校  名 目黒区立目黒中央中学校
実施学年 2年生 4クラス(160名)合同
課 程 等 総合的な学習の時間
実施内容 キャリア教育「プロに聞く会」
協力企業 三井住友カード株式会社
  経営企画部 サステナビリティ推進室 松村秀明様

「プロに聞く会」で感じたこと

二学年担当 相沢 隆二

松村様には先日はお忙しい中、貴重なお話をいただきありがとうございました。各クラスの生徒の感想から一つずつを選んで、学年だよりとして発行させていただいたところです。生徒たちの一人一人がキャッシュレス社会への期待感や働くことの意義の大切さを感じることができたようです。
 僕自身も大変勉強になりました。僕はクレジットカードのヘヴィーユーザーで、コンビニでの500円くらいの買い物でもほとんどカードで済ませてしまい、財布に5000円以上の現金が入っていることはほとんどありません。カードでの決済をすませるたびに、便利な世の中になったと感じています。しかし、松村様のお話の中で、地震大国日本では、停電になった際、カードの利用はほぼ不可能となるということを伺い、逆に現金を持つことの重要性も感じました。とはいえ、財布の中はあいかわらず、現金は入っていません。
 また、松村様が講演の最後の方でお話された、「Happyになるために働く」という考えにはいたく感銘いたしました。と申すのも、僕も全く同じ思いで教鞭をとっているからです。僕は英語を担当しているのですが、常に念頭においているのが、授業50分の間、どれだけ自分が英語を教えるのを楽しむかが生徒の英語力アップにつながるということです。同じ教えるなら、楽しく教えたい。そのような思いで毎日仕事に取り組んでいます。自分自身の仕事に対するスタンスを見直す機会としても、ありがたかったです。

 

生徒の感想文から(抜粋)

○ぼくがまず思ったのは、日本をこれから盛り上げていく必要があるのかということです。どういうことかというと、ぼくが国会議員だった人に聞いた話によると、今の日本はGDP世界第三位という大国だが、少しずつ下がってきているということです。そして推測によると、あと30~40年で日本は国として動いていくことができなくなるということでした。今からがんばって豊かにしていこうとしてもほんの少し持ちこたえるだけであって、ぼくらが生きている間にはきっとなくなるだろうとのことでした。しかし、今日、先生の話を聞いて、まだまだ日本は持ち続けるという強い意志を持っている人たちがいることを知り、その人たちをあざ笑うのではなく、むしろ尊敬しました。今回の貴重なお話によって、自分の将来についてどう考えていくべきか、道しるべを見つけることができました。

○お話を聞いて、私は、どうしたら自分もHappyな生活を送れるかを考えてみようと思いました。今日の下校時に、生きていて良かったと思えることが何かを考えてみようと思います。お話を聞いて、松村さんは様々な経験をされてきたことがよく分かり、私も将来働くときには松村さんのようになりたいとあこがれを持ちました。今は中学生ですが、少しずつ進路のことや将来のことを考え始めています。そんな私にできることは、今日教えていただいた「何かに全力で打ち込むこと」「周りの反対意見にも耳を傾けること」「どの授業にも真剣に取り組むこと」だと思いました。私は勉強が嫌いで、テストもあまり良くありませんが、「分からないものを分からないままにするのは良くない」というお言葉を聞いて、今一度、勉強への姿勢を考え直し、少しずつでも分かるように努力しようと思いました。

○私は、お話しを聞くまで、クレジットカードのことは全く分かりませんでした。お話を聞いて、年が変わっていくにつれ、どんどん進化していることが分かり、すごいと思いました。昔は現金だけだったのが、今の時代、外国では体内にチップを入れるようになっていると聞いて、危険ではないかビックリしています。この新型コロナウイルスの期間で現金払いからカード払いに変える人が増えたり、顔認証や指紋認証ができたりなど、とても進歩していく様子から考えると、現金での支払いが減る時代になるのかな?と思いました。今回の松村さんのお話はとても将来の私に役に立つと思います。まだクレジットカードを持てませんが、使用できる年齢になったら今回聞いた思い出し、カードをきちんと使用できればと思います。

○コロナ禍の中で、やりたかったことや予定していたことが無くなり落ち込んでいた時がありましたが、松村先生のお話を聞いて勇気と希望をもらいました。将来が見えない中でも、ほんの少し疑問を抱くだけでこれからの人生が変わるのだと気づきました。“なぜ、どうして”と思ったとき、それを自分でどうやって解決するのかを考えることが大切だと思います。また、自分の行動でだれかを助けられる、ためになる、幸せにしてあげられる、そんな人になりたいと思いました。来年には受験生になりますが、学校では進路学習に力を入れているので、どんな仕事につきたいのか、そのためにはどうすればいいのかを学校生活の中で見つけていきたいです。なりたい仕事につけた時、悔いの残らないようにしたいです。
○お話を聞いて特に印象に残ったのは「知らなくてはならないことを知らないまま過ごしたくない」ということです。私は社会科の歴史に興味を持っているのですが、勉強している時や友達と話している時などに「これって将来の仕事とか生活に必要なのかな?」と思うことがたびたびありました。しかし、使う使わないじゃなく、知っておくべきことだから教えてもらっている、いらないと思っていた知識が自分の人生にいかされることがあるのだろうと考えました。大人になって仕事をする上で、「お金」は大事で必要なのですが、もし宝くじが当たったとしても仕事は辞めないと思います。それは、松村先生のお話にもあった「自分がつくったものがヒットした」のように、仕事をしていなかったら出来ないであろう経験が出来るから刺激的なのだと思います。本日、松村先生のお話を聞いて、将来の仕事についてより深く考えることができました。