令和元年度第57回未来教室
日 時 | 2020年2月14日(金)13:35~15:25 |
学 校 名 | 渋谷区立代々木中学校 |
実施学年 | 1年生 4クラス(136名)クラス毎 |
課 程 等 | 総合的な学習の時間 |
実施内容 | キャリア教育「未来教室」 |
協力企業 | 三井住友カード株式会社 |
経営企画部 サステナビリティ推進室 小林奈央子様 | |
日本アイ・ビー・エム株式会社 | |
田中詠美様 | |
東レ株式会社 | |
株式会社ファーストリテイリング出向 鈴木太樹様 | |
読売新聞東京本社 | |
教育ネットワーク事務局 石橋大祐様 |
「未来教室」講演会の感想
1学年主任 村上 慶彦
この度は、「三井住友カード(株)」、「日本IBM(株)」、「東レ(株)」、「読売新聞東京本社」の4社の講演となりました。5、6校時の授業を1時間ずつ講演していただき、2社の講演をそれぞれのクラスで行っていただきました。
各企業がそれぞれ、授業の方を工夫させていて、生徒たちもとても興味をもって話を聞いていました。それぞれ、プレゼンテーション形式に授業を行っていて、とても分かりやすかったです。会社によっては、自分で商品の開発から販売までをデザイン画などを描いて、考えさせるという授業もあり、実際の商品販売に至るまでの経緯を体験するものもありました。
今回の講和は、1年生のキャリア教育のまとめとして設定をしたものだったため、職業を知るという「ねらい」の中では十分であったと感じます。まだ、1年生では将来の目標を具体的に決めている生徒はほとんどなく、職業の知識の幅もそんなに広くはありません。その中で、今回の講和は生徒たちにとっても大変、有意義な時間となりました。また、このような機会を是非ともお願いしたいと思います。ありがとうございました。
生徒の感想文から(抜粋)
《講師:三井住友カード株式会社 小林奈央子様》
○少子高齢化が進んでいる今は、人手不足でキャッシュレスがとても必要になっているが、それほど普及していないので、早く普及して僕も使えるようになりたいです。使えるようになったら、カードの良いところを最大限に利用しつつ、安全に気をつけて使いたいです。僕はスポーツの仕事につきたいと思っていましたが、今日の話を聞いて、人生の価値観や考え方が変わった気がしました。スポーツの仕事につけなくても、人のために役に立てる仕事につきたいです。自分が自分のままで、新しい自分に出会えるように、勉強や人との交流、仕事、老後などを通して、死ぬ前に、人生がとても楽しかったと思えるようになりたいです。そのために、勉強だけでなくいろいろ挑戦できるようになりたいです。
○私はまだどういう職業につきたいかが決まっていません。自分の得意なことや苦手なことが分からず、決め方も分かりませんでした。ですが、今日、話を聞かせていただいて、今やっている部活やこれからするかもしれないアルバイトなど、今から積んでいく経験が深く関わっていくのだと思いました。だから、だらだらと生活するのではなく、仲間を意識してみたり、より良いものを探したりなど、僕自身の生活を充実させていきたいと思いました。お話で一番心に残ったのは「どうせやるなら」です。何となくいった言葉なのかも知れませんが、私は「本当にそうだな」と実感しました。今日のお話にははたくさんの学びがありました。
○今日の話で、これからはキャッシュレスの時代だということが分かりました。技術の進歩とともに様々な会計の仕方がでてくると思います。今はカード決済の時代に進もうとしています。なので、カードの使い方や注意しなければならないことをしっかり知っておかないと危険です。だから、僕は時代に取り残されないように、時代それぞれのやり方に適応できるように、どんなことも学ぼうとする姿勢を大切にしようと思いました。それと、話を聞いて、自分に合った仕事を見つけることの大切さと、そのためには自分のことをよく知っておくことが大切だということを学びました。
《講師:日本アイ・ビー・エム株式会社 田中詠美様》
○僕は今日の話で、仕事をするということは、大変なこともたくさんあるけれど、その分、やりがいもあるということを知ることができました。また、やりがいを思えるようになる裏にはお客様の感謝の声などがあることが分かりました。仕事などの夢はそれぞれで、一直線に向かう人もいれば、その時に面白いと思ったことをする人もいることが分かりました。僕はあまり将来について考えたことがありませんが、今回のこのお話は、僕の将来を考えるいいきっかけになりました。今日、仕事について深く考えることができたので、忘れないようにしようと思います。
○私は今日、この授業を受けて、「自分次第で、楽しく働くことができる」ということが分かりました。今まで、働くことは「大変」「楽しくない」「疲れる」「しかられる」などのマイナスイメージが強かったのですが、本当は、やりがいのある楽しいことなのだと気付くことができました。また、それを聞いても私は「どう考えればいいのかな」と疑問に思っていましたが、「やりたいことをやる」と聞いて、イメージがわきやすくなりました。これからの私について深く考えるとき、今回の授業で分かったことをいかして、じっくりと「やりたいこと」を考えていきたいと思います。
○私はこの授業で、「今やっていることをやりとげる大切さ」を学びました。これは、田中さんの中学生時代から大学生までの記録からよく分かりました。とくに、部活と勉強を両立させることが、将来、仕事につくにあたって大切だということが一番心に響きました。私も田中さんと同じく、部活で部員をまとめることをしています。なので、部活のことばかり考えてしまうことが多いので、今回、勉強も部活と同じように頑張らなければならないとよく分かりました。これからの進路を考えるにあたってのヒントにさせていただきます。
《講師:東レ株式会社 鈴木太樹様》
○私は昔から想像することが好きです。そのためよく自分の世界に入り「こういうものがあったらいいなあ」「ああいうものがあったら便利なのになあ」など、いろいろと考えていました。けれど、それを自分で創造したい、とは一度も考えたことはありませんでした。しかしこの授業を機に、自分が考えた物を自分が創造する、夢のような仕事もやってみたいと思い始めました。
○僕は今日の授業の体験で、今までの仕事に対する思いが変わりました。今まで、僕は仕事はお金をかせぐためだけにするものだと思っていました。しかし、実際に今日の授業で新しい商品を考えようとしていると、そのうちにワクワクし、楽しむことができました。楽しいということだけでなく、考えるときに課題があり大変なこともあるんだと知ることができました。そして、お金をかせぐだけという最初の認識から、大変なことも多いけれどその分楽しいこともいっぱいあるという認識に変わりました。今日の体験は将来を考える良いきっかけになったので、今日のことを忘れないようにしたいです。
○お話を聞いていて、これからの将来、物(商品)がどのように進化していくのか楽しみになりました。今回の授業で、色々な発想をたくさん知れてよかったです。このなかで私は、日常的に役立つ物、気軽に持っていられる物を作っていければいいなと思いました。「そういう考えもあるのか!」という意見が今回の授業にたくさんありました。班で考えるのは楽しかったし、色々な発見もできたのでよかったです。東レの社員の人たちがいつもこういうことを仕事でしているとうらやましく思ったし、社会の進歩や仕事の素晴らしさをたくさん知ることができました。
《講師:読売新聞東京本社 石橋大祐様》
○ぼくは、仕事というものを、好きなことをしてお金をもらい家族をやしなうことだと思っていたけれども、なりたい自分になることが第一で、結果として家族をやしなうことだと聞いて、とてもおどろきました。自分もなりたい自分を頭の方すみにおいて毎日を過ごしていきたいと思います。新聞の記事を書くために取材に行くのは名刺1枚あればいいとおっしゃっていたけれども、それにはそれだけの責任感が必要になると思いました。そして、責任感があるからこそ味わえる楽しさややりがい、達成感があるのだと思いました。ぼくも挑戦して達成感を味わいたいなと思いましたが、その力が今はないので、新聞や本を読んで文に慣れ親しんで、良い情報を選ぶ力を伸ばしていきたいと思います。
○私は将来の夢についてあまり考えていなかったけれど、今回の授業は考えるきっかけとなりました。話を聞いて、なりたい自分を追いかけたらたくさんの夢に出会えると思いました。たくさんの仕事に興味を持ち、自分の将来について考えてみようと思いました。どの会社も世の中(社会)とつながっていて、それが大切ということが分かりました。また、働いていると多くの人に出会い、その人達の人生にドラマがあることも分かりました。私は幼稚園の先生や介護士に興味がありますが、なりたい自分を追いかけて、夢に向かって羽ばたいていけるように頑張ります。
○新聞記者がどういうことに気をつけて、どういうことをしているのかがよく分かりました。正直、今まで僕には「マスゴミ」という意識があるせいか、スクープにしか目がない欲望のかたまりのような人達だと思っていました。しかし、今日の話でその考えは変わりました。僕たちの知らないことを伝えてくれて、僕たちの見識を広げてくれる、ありがたい存在なのだと思いました。しかも、その情報がいつわりでないか確かめるなど大変な努力をしてつくっていることが分かりました。僕はニュースをチラチラ流し見しているような感じでしたが、今日の話を聞いて記者の意図を汲み取るようにしたいと思いました。