日  時 2018年10月30日(火)13:20~15:10
学  校  名 町田市立南中学校
実施学年 2年生 6クラス(240名)合同
課 程 等 総合的な学習の時間
授業内容 「マナー講座」~職場体験の事前学習~
協力企業 リーガロイヤルホテル東京
 グループサービスチーム 及川忠彦様

   

職場体験の導入として接遇の基本を学ぶ

第二学年担任 石黒浩史

昨年度はキャリア教育として「社会人に話を聞く会」を実施しました。その際にご尽力いただいたのが「認定特定非営利活動法人おやじ日本」でした。紹介いただいた様々な業種の方々の授業は中学一年生にとって、とてもわかりやすく飽きさせない工夫が随所に見られました。また、経験豊かなお立場の方からのメッセージは生徒たちの心まで十分に届いたようです。
今年度、「職場体験」の導入として挨拶や返事の大切さ、その際の心構えや姿勢などを学習する計画を立てた際に外部講師をお呼びする運びとなり、昨年のご縁から「認定特定非営利活動法人おやじ日本」に相談させていただきました。そしてご紹介いただいたのがリーガロイヤルホテル認定の接遇インストラクターである及川忠彦さんです。
二年生全員を前にして2コマの授業時間を飽きさせることなく大切な内容を伝えるには、我々教師でも十分な準備と様々な工夫が必要となります。
及川さんは、「接遇の五原則」(①あいさつ②表情③身だしなみ④言葉遣い⑤態度)」を主軸として資料の映像をスクリーンに投影しながら話を進めます。「挨拶」を一文字ずつその意味を解説し、「会釈、敬礼、最敬礼」のお辞儀について、「笑声」「先言後礼」など途中で生徒たちが飽きないように演習を交えながら、時間はあっという間に過ぎていきました。
講演を終え、私自身が感じたことは「美しい所作には型がある」ということです。なかなか普段の生活の中で学ぶ機会がない立ち居振る舞いを改めて確認する時間になりました。生徒たちにとっては、職場体験だけではなく、これから社会に出ていく上でとても大切な学びとなりました。コミュニケーション力が問われる時代です。まずは自分から進んで挨拶を交わし豊かな人間関係を築き上げていける生徒たちであってほしいと思います。

生徒の感想文から(抜粋)

○私は今までもあいさつや言葉遣いなどには気をつけていましたが、今回のマナー教室で知らないことをたくさん教えていただき、とても勉強になりました。特に、印象に残ったのは、表情のことです。「目元+口元+健康=笑顔」というお話をお聞きして、笑顔になるには健康面も大切だと知り、普段の生活のいろいろのことに気をつけないといけないと思いました。今回学んだことは、職場体験や私の将来に活かしたいです。

○僕はマナーや礼儀のことが全く分かりませんでした。ですが、今回のマナー教室を受けていろいろと知ることができました。これまで僕は挨拶というのはやらされているものだと思っていました。だけど、マナー教室で、挨拶は心を開き、心でするものだ、心が大事だということを教えてもらいました。挨拶の大切さ、マナー、礼儀のことが学べて、本当によかったです。

○僕は日頃からあいさつや言葉遣いに気をつけていますが、今回のマナー教室を聞いて、まだまだできていないことを実感しました。それに、あいさつや言葉遣いだけでなく、表情や身だしなみ、態度など、まだまだ自分に足りないところがあって、未熟だなと思いました。今回のマナー教室で学んだこと、笑声、先言後礼、身だしなみなどを忘れずに、職場体験だけでなく日々の学校生活などに活かしていきたいと思いました。

○私は、今回のマナー教室で、あいさつや何気なく使っている言葉にも礼儀があること、相手の心に話すことが大切だということが分かりました。お話を聞いて、「表情は相手のもの」「相手の表情は自分の鏡」という言葉が心に残りました。自分がいつも明るい笑顔でいたら周りも明るくなっていくことに気づき、表情の大切さを感じました。人間関係は、このような、相手を思い敬う気持ちを持つことで豊かになると思いました。今回学んだことを職場体験だけでなくいろんなところで活かしたいと思います。

○私は、普段から「しっかり挨拶をしなさい。」と言われることが多く、事務的な挨拶になってしまっています。また、正しい礼の仕方もわからず、挨拶しないこともあります。今回のマナー教室では、私がしっかりできていない挨拶の大切さ、挨拶の基本を学ぶことができました。礼儀に関する話を聞いて、これからはうまくできなくても挨拶する努力をしようと思うことができました。