日  時 2018年6月26日(火)13:30~15:20
学  校  名 渋谷区立松濤中学校
実施学年 2年生 2クラス(72名)合同
課 程 等 総合的な学習の時間
授業内容 マナー教室~職場体験の事前学習~
協力企業 リーガロイヤルホテル東京
 グループサービスチーム 及川忠彦様

     

「マナー教室」で学んだこと

職場体験担当 和田祥子

先日は、「マナー教室」で立ち振る舞いについてご指導をいただき、ありがとうございました。
マナー教室を行う前までの生徒たちの様子を見ると、職場体験は「楽しむ行事だ」という意識の生徒が多く、このままで職場に向かわせてよいものかと思案しておりました。しかし、講師の及川様から教わった内容から、職場体験中の自分たちの言動が周りの方たちに影響するということ知り、責任が生じる「社会に出るための行事だ」ということを感じたようです。
実際に働いている現場で実践をされている方の言葉はとても説得力があり、暑い中でしたが、みんな真剣に話を伺っていました。声のトーンだけでも印象が違うことを知り「意識しないと誤解を与えそうで難しいな」とつぶやいた生徒が印象的でした。また、普段「この学校の校則は厳しい」と言っている生徒たちは、ホテルでの身だしなみに関するチェックポイントが100くらいあると伺い、驚いているようでした。自分たちの知っている小さな世界だけで通用する常識ではなく、もっと大きな世界でも通用できるようになる必要を感じたようです。
学んではいるが、身に付いていないこと、心を込めずに動作だけになっていることなど、挨拶一つをとってもまだまだ未熟な生徒たちですが、これを機に少しずつ成長してもらいたいと願っています。
生徒たちからは、講師の及川様の立ち振る舞いや話し方が素晴らしく、「自分たちもそのようになりたい」という声が聞こえました。「接遇の五原則」を意識し、行動する生徒も少しずつ増えています。「学んですぐに実践」とはなりませんが、教わったことを生かして生活できるように生徒たちを育てていきたいと思います。
最後に、おやじ日本様には昨年度に引き続きお世話になりました。事前打ち合わせから丁寧に対応していただき、安心してご依頼することができております。今後とも本校の教育活動のご支援をお願いできれば幸いです。

生徒の感想文から(抜粋)

○ 今回のマナー教室を通して、改めてホテルの方がお客様にどのようなことを思って接しているのかなど、大変さを知りました。実習では一つ一つ細かいところまで意識しないといけなくて2時間だけでも疲れてしまいました。一番難しかったのは言葉遣いです。いつも自分達が使っているものと違っていて難しかったです。今回学んだことを職場体験で生かせるようにしたいです。
○私は人見知りで内気な正確なので、下を向いてしまったり、あいさつの声が小さかったりしています。しかし、友達には明るく振る舞えます。全員にそのように振る舞いたいのですが、どうすればできるのか分かりませんでした。しかし、第一印象が、あいさつ、みだしなみ、表情で決まるということや「笑声」など、コミュニケーションをとる上でとても大切なことを学び、明るく振る舞うためのカギをつかみとることができました。これを実行し、礼儀正しくも明るく振舞える人になりたいと思います。
○普段なかなか意識しない挨拶や身だしなみだけれど、今回のマナー教室でこの挨拶、身だしなみで第一印象が決まることに気づきました。「ありがとうございます」や「申し訳ございません」など、状況に応じてお辞儀の角度を変えたり、表情を変えたりなど、相手の気持ちを考えて色々な工夫がなされているんだなと思いました。今回のマナー教室で学んだことを職場体験学習に活かし、そして、これからの生活にも活かしていきたいと思います。
○私が今回のマナー教室で一番印象に残ったのは「笑声」です。社会で仕事をしていく上で大切なのは第一印象です。そのなかで「笑声」はとても重要だと思いました。明るく優しい声で接客されたら接客をされた側もとても気持ちよくなるし、「来てよかったな」と思うと思います。私も職場体験で心がけようと思いました。歩き方の訓練では、お客様を引き立てる上で、堂々としすぎてもいけないし、うじうじしてもいけないことを学んで、日常生活でも気をつけたいと思いました。
○今回のマナー教室で一番勉強になったのは身だしなみを整えることの重要さです。身だしなみで第一印象の80%が決まるというのが印象的でした。これまでの僕の身だしなみがとても気になり、今後気をつけたいと思いました。また、言葉遣いで日本語として間違っていた言葉があったので、今後に活かそうと思いました。今回のマナー教室では先言後礼のお辞儀についても勉強できたので、今後は頭のてっぺんから足の指先まで意識して実行するようにしたいと思いました。