日  時 2017年11月13日(月)13:20~15:10
学  校  名 町田市立南中学校
実施学年 1年生 7クラス(241名)クラス毎に2社の話を聞く
課 程 等 総合的な学習の時間
授業内容 「社会で働く人のお話を聞く会」
協力企業 ヤマト運輸株式会社
  西東京主管支店 人事総務課 星野 満様、藤川 優様
読売新聞東京本社
 教育ネットワーク事務局 岩本洋二様
三井住友カード株式会社
   東京お客様相談室 村松秀明様
株式会社幻冬舎コミックス
   編集本部 企画書籍編集室 齋藤至代様
EY税理士法人
   国際税務部門 移転価格部 太田和子様、
  ランゲージサポートサービス部 ロビンソン デーモン様
KCJ GROUP株式会社
    キッザニア事業本部 営業部 営業グループ 大久保 将様

           

社会で働く人のお話を聞く

第一学年 石黒浩史

本校の第一学年では、キャリア教育の一環として「身近な方の職業調べ」を夏休み期間に行いました。インタビューした方の仕事内容を知るだけではなく、人生観や職業観に触れる機会にもなりました。そして9月末には、留学生の方々を招き、様々な国や文化に触れながら、将来の夢を抱くことや「学ぶこと」の大切さを学習しました。
そして、今回のテーマは「働くとはどういうことか?」ということです。たくさんの価値観があることを認めつつ、自分をみつめる時間です。そのために、様々な社会で活躍されている方々のお話を聞く授業を計画しました。「認定特定非営利活動法人おやじ日本」の学校と企業・団体等との架け橋として講師を紹介していただける活動を知り、連絡をさせていただくこととなりました。本校の一学年は、7クラスあります。各クラスでの授業を希望し、また職種も幅広く様々な業種でお願いしたために、講師の確保から多大なるご尽力をいただき、当日を迎えました。
講師の方々は、語られる内容も興味深く、準備いただいた資料にも50分間の授業時間を飽きさせない工夫が随所にみられました。社会の中で自信と誇りをもって堂々と活躍されている大人の姿は、生徒たちに大きな安心感と将来への期待を抱かせる時間になったはずです。
授業後に「すごく良かった。」「できるなら、来てくださった方々全員の授業を受けたかった。」と語る生徒たちの表情が印象深く残った一日になりました。

生徒の感想文から(抜粋)

《講師 ヤマト運輸株式会社 星野満様 藤川 優様》

○社員の皆さんの体験したことの映像を見て、仕事のやりがいということの意味が分かったような気がしました。私も、将来は仕事の中でやりがいを見つけたいと思いました。黒猫にこめられたやさしくていねいに運ぶという思い、社訓の中にあった、荷物を出した人の思いを届けるという意識など、私たちの知らないところで私たちの思いをつないで届けてくれているということにとても感動しました。本当にありがとうございました。

○とても分かりやすい授業で学ぶことが多かったです。当たり前のように「宅急便」と使っていたり、当たり前のように人が車や自転車に乗って荷物を届けていたりしていること一つ一つに言葉があったり、意味があることが分かりました。また、働いている中で多くの感謝の言葉をもらっていて、人一倍やりがいを感じる仕事ではないかと思いました。

《講師 読売新聞東京本社 岩本洋二様  》

○岩本さんのお話で印象に残っているのは、忙しくない仕事などないということです。僕は忙しい事はやりたくない、休みが多い仕事につきたい、と甘ったれたことを考えていました。しかし、今回の授業で忙しい仕事なのに仕事のことを活き活きと語る岩本さんの姿を見て、忙しい仕事だからこそやりとげた時にやりがいを感じるのかなと思いました。僕も甘ったれたことを考えずに、忙しい仕事でも自分のやりたいことができてやりがいを感じられる仕事につきたいです。

○岩本さんの職業である新聞記者は、お話を聞くまでは自分が気になったニュースの記事を書く仕事だと思っていました。でも、話を聞いて、新聞を読む人の関心があること記事にしたり、それぞれの記事の大きさを決めたり、やることが沢山あることが分かりました。なので、この世に楽な仕事はないけれど、楽しめばいいんだなと思いました。岩本さんの話を聞いて新しく学んだことや興味を持ったことが沢山あって、とても自分のためになりました。

○新聞は私たちに身近なもので、とても大切なものだと思います。そんな新聞がどのような流れで出来ているのだろうと、以前から気になっていました。お話を聞いておどろいたのは、「いそがしい」と言っていたことです。ですが、その「いそがしい」は私の想像をはるかにこえていました。そして、もう一つ気になった言葉がありました。「仕事は出来てあたりまえ」という言葉です。この言葉は、以前私の父に職業についてインタビューした時にも言っていました。私はそれを聞いて自分にできるのだろうかと少し不安ですが、岩本さんのように楽しみながら行っていきたいと思います。

《講師 三井住友カード株式会社 松村秀明様》

○「三井住友カード」という会社は聞いたことはありましたが、どんなことをしているかはよく知りませんでしたが、お話しを聞いたらよく分かりました。クレジットカードの仕組みも全然分かりませんでしたが、ていねいに教えてくださったので理解することができました。私もクレジットカードを持てる年令になったら持ってみたいと思いました。自分の仕事を語っている松村さんはとてもほこりを持っていてきらきらしていました。私も、そのような、自分の仕事にほこりを持てって働けるような仕事がしたいと思いました。

○私は今日のお話を聞いて、クレジットカードがどういうものか知りました。まだ分からないところがたくさんありますが、お話を聞いて一番おどろいたのはクレジットカードを使うと買った後から引き落とされるということです。私も将来クレジットカードを使うことになると思いますが、そのときには今日教えてもらったことを役立てて、クレジットカードの注意点に気をつけながら使うようにしたいと思います。

○私はカードというものが身近なものであり、多くの人に利用されていることを知りました。そのなかでも、クレジットカードの仕組みや使うに当たっての注意など様々なことを知り、クレジットカードに興味を持ちました。そして、私が将来どういった考えをもって過ごしていけばいいのかを考えました。物事に対していろいろな方向から目を向けて見ると、正しいのかどうか、様々なことが見えてくるのではないかなと思いました。いろんなことが分かって、とても良い時間でした。ありがとうございました。

《講師 株式会社幻冬舎コミックス 齋藤至代様》

○私は、編集者の仕事を知らなかったので、今回の授業はとても興味をもって受けることができました。特に知りたいと思っていた、どのように著者と行動するのかと本を出版するまでの順番が知れてよかったです。この「編集者」という仕事は初めから読者のことを思いながらつくっていくので大変だと思いますが、やりがいを感じる仕事だと思いました。これからはこの思いを感じながら読みたいです。

○私は、編集者の仕事は作家が出版社の人に頼んで売ってもらうという流れかと思っていましたが、実際の仕事はこの予想とは全く逆で、びっくりしました。一冊の本を作るのに、こんなにも多くの人が働いていて色々な直しや、博物館での下調べ、下書きや原稿の点検など、することがたくさんあることを初めて知りました。書店に並んでいる本が、これだけ多くの人が関っていて働いてできていると知り、編集という仕事はすごいことだと思いました。

○私の将来の夢は雑誌の編集者です。小学校5年生からの夢で、この夢は今でも変わっていません。今日はまんがの編集者の仕事の仕事についての話でしたが、出版社のことや編集者の仕事を学べたので本当によかったと思います。編集者の仕事は思った以上にたくさんあって大変だと思いました。ですが、好きなことを仕事にしているからやりがいがあるという齋藤さんの話を聞いて、私も夢をあきらめずに編集者になろうと、改めて思いました。とてもためになる話が聞けてうれしかったです。

《講師 EY税理士法人 太田和子様 ロビンソン・デーモン様》

○話を聞くまで、EY税理士法人がどのような仕事をしているのか知りませんでした。しかし、話を聞いて外国にも事務所があることを知り、国際性、専門性、公共性がそろっている仕事だと分かりました。私の将来の夢は英語ができていたほうがいいという職業です。私がコントロールできることはまだ自分でも分かりません。自分が周囲に影響を与えるということも分かりません。私は、まだ自分のことが分かりませんが、これから、将来何が必要なのかもよく考えて、学業もしっかりやっていきたいと思います。

○今回の授業を受けて、税金がどいうのもか、日常生活の中で税金を払うことがいろいろあることを知りました。そして「良い質問をする」ということについて、ただ質問するのではなく、質問の仕方を変えることで相手のことを知ることができたり、心を開いてくれることにつながるのかなと思いました。これからのために、自分をコントロールすること、できることを増やしていくことが将来につながったり、選択肢も広がると思うので、頑張っていこうと思いました。

○お話を聞くまで私は「税理士」という仕事を知らず、今回のお話でとても理解を深めることができました。お話の中で仕事選びについて自身の経験を含めてのアドバイスしてもらって、とても分かりやすかったです。そのなかで、英語ができるかできないかで仕事選びの幅に差ができると聞いたので、いま苦手の英語を克服するため、もっと勉強にはげもうと思います。また、太田さんがおっしゃっていた「自分がしたいことをできるようにする」、その努力と答えを私はこれからも絶対に忘れません。

《講師 KCJ GROUP株式会社 大久保 将様》

○先日、私たちのために「なぜ働くのか」、「どうして仕事をするのか」など、私が分からなかったことをいろいろお話していただきました。この中で今の日本には約28,000もの職業があり、いろいろな仕事をすることができることが分かりました。大久保さんのお話を聞いて私が一番感じたのは、「他人のため、他人によろこんでもらうためにやる仕事の方が楽しくやりがいを感じられる」ということです。私も将来働くことになったら、お話にあったように、他人によろこんでもらえるような職業につきたいと思いました。

○お話しを聞いて、今の日本に職業が約28,000もあり、将来、私がその中から1つを選ぶことになるかもしれないこと、しかしAIが導入されればその半分くらいは減ってしまうことなど、将来について具体的に考えることができました。三人のレンガ職人のお話では仕事への向き合い方、働くことへの情熱、働く意味は一人一人違い、仕事をすることに喜びを持っていれば、より楽しく働けることに気付きました。「あきらめない!なんとかなる!」という言葉はとても印象に残りました。

○本当に聞きやすく分かりやすく、とても楽しかったです。生きていく上で大切なことや、何のために生きているのか、国によって考えは同じではないこと、その国のなかでも一人一人違った意見があるんだなあと、あらためて思いました。私は、自分に合った仕事をしたい、家族のためにできる仕事につきたいと思いました。そして、私は、親に、あらためてもう一度「ありがとう」と感謝の気持を伝えたいなと思いました。私は将来、ウエディングに関る仕事に就いて人々の幸せをもっと幸せにできるような人になりたいので、“あきらめず”にがんばります