日  時 2017年8月28日(月)13:15~14:55
学  校  名 目黒区立第十中学校
実施学年 1年生 3クラス(103名)
各クラス2グループに分かれてそれぞれ2社の話を聞く
課 程 等 総合的な学習の時間
授業内容 キャリア教育
協力企業 株式会社幻冬舎 石原正康様
株式会社ゼンショーホールディングス
     人事部 人財開発課 塚原康介様、坂田翔一様、赤名辰耶様
日本水産株式会社
 CSR部 CSR課 畝尾規子様
パナソニック株式会社
  CSR・社会文化部 CSR・企画推進課 歌川聖彦様
ヤマト運輸株式会社
 南東京主管支店 人材育成課 福井健一様、遠藤 愛様
読売新聞東京本社
   編集局医療部 森井雄一様

        

キャリア教育で学んだこと

第1学年担任

今年度、第一学年では、働くことの意義や職業理解を深める、2年生で行う職場体験での心構えの参考にするという観点から、初めての取組みとして6社の方々からお話をお聴きしました。
生徒は、企業のお名前を聞いたことがあっても、実際どんな仕事をしているのか知らないことが多く、こんなこともされているのかと驚かされていました。また、一つの商品が完成するまでに多くの過程を経て私たちの手元に届けられることにも驚かされ、感謝の気持を忘れてはいけないことも学びました。
そして、生徒は、講師の方がどうして今の企業に就職したのかというお話に特に興味をもっていたように思います。何がきっかけになるか分からないというお話に、将来の夢をふくらませてくれればと願います。
さらに、「興味」「強み」「ありがたみ」「やりがい」「信頼することは理解すること」「できない三原則」「仕事の意義」「失敗してもサポートしてくれる人がいる」など、中学生へのメッセージをポイントとして示して、分かり易くお話をしてくださいました。
初めての取組みのため、実施時期や実施形態、おやじ日本の担当の方との連絡の取り方など、次回への課題を残しました。また、一部、生徒との雑談と思えるところがあり、お話ししていただきたいことを学校側からきちんと伝えていなかったことを反省しています。

生徒の感想文から(抜粋)

《講師 株式会社幻冬舎 石原正康様》

○お話しを聞いて、編集者は作家との人間関係を築ける人ができるのだなと分かりました。本を作るのに早くても2年はかかるということには、驚き、このような編集者と作家によって私たちが楽しめる本ができるのだと感じました。今回のお話しを通して、将来仕事に就く時には、あきらめずに好きな仕事につけたらいいなと感じたので、これから様々なことに興味を持ちたいです。

○お話しを聞いて、どうやって本を作るのかが分かりました。特に興味を持ったのは、編集者と作家との関係です。編集者が手紙を書き人間関係を築いていくのだと聞いて、とてもおもしろいと思いました。ぼくはとても本が好きだけど、今回のお話で、ますます本が好きになってきました。

○たくさんの本や本の作者などについてお話しを聞けてとても楽しかったです。石原さんが言っていた「信頼することは理解すること」という言葉はとても素敵だと思います。これからの中学校生活に石原さんから教えてもらった事もいかしていきたいと思います。

《講師 株式会社ゼンショーホールディングス 塚原康介様、坂田翔一様、赤名辰耶様》

○先日の仕事のお話で特に印象的だったのは、1つの牛丼を作るのに大勢の人がたずさわっているということ、世界の人口約73億人のうち9人に1人が貧困や飢餓で苦しんでいるということです。ゼンショーさんが本気でこの貧困と飢餓を撲滅させようとしていると聞いて、私も社会に貢献できる人間になりたいと思いました。

○今日は、仕事の現場で仕事をしている人にしか分からない仕事のすばらしさ、苦労ややりがいのことが知れてとてもよかったです。「一人ひとりの仕事によってこの世界は成り立っている」というお話から、私は、どんな小さな仕事も全力でやることが重要だと思いました。なので、これからの学校生活では全てのことに全力をつくしてがんばりたいと思います。

○昨日の授業はとてもおもしろかったです。もし、どこかの国がなければ私たちの食はなりたっていないということが心に残って、「もっと食べ物に感謝しなきゃいけないな。」と思いました。また、ゼンショーさんが「世界から飢餓と貧困を撲滅する」という企業理念をかかげていて、そのために世界一を目指して仕事をしているというお話しにはとても感動しました。

《講師 日本水産株式会社 畝尾規子様》

○私は今回のお話しを聞いて、「ニッスイが大事にしていること」という部分が印象に残りました。安心・安全・簡単・安い・おいしいなど。このことから、仕事は最終的に誰かのためいなっているということを学びました。これから先、将来のことを考えていくときに、畝尾さんのお話にあった3つのメッセージを思い出して生活していこうと思いました。

○お話しを聞いて、食べ物が私たちの口に入るまでに、思ったよりも多くの人が関っていることにおどろきました。また、「何にでも興味をもつこと」「『誰にも負けない』と言えるを何かみつける」「全ては誰かの仕事でできていることを知って、働いている人に感謝する」を胸に、中学校生活を頑張っていきたいと思いました。

○私が特に印象に残ったのは、企画された商品が私たち消費者のもとにくるまでにはたくさんの人と仕事が関わっている、というお話しです。今まで、普段使っている製品がどのようにして、また、誰の力でできたのか、考えたことがなかったからです。これからは、この当たり前のように見えることに感謝しようと思いました。

《講師 パナソニック株式会社 歌川聖彦様》

○今回の授業のおかげで初めて知ったこと、なるほどと思ったことがあります。それは、「自分が得意な仕事ばかりできるワケではない。」ということです。お話しを聞いて、将来(未来)はあまくみてはいけないということが分かりました。私も歌川さんのように「前向きな考え方」をしてこれからもがんばります。歌川さんのおかげで大切なことに気づけました。

○ぼくはお話しを聞いて、人生にはとてもいいこともあり、悪いこともあるんだなと感じました。また、得意なことばかりできるわけではないが、経験に価値を見い出すことがこれからの人生にとってとても大切なことだなと思いました。

○私は、「できないの三原則」、「仕事の意義」、「失敗してもサポートしてくれる人がいる」というお話を聞いて、凄いと思いました。歌川さんがデザインを考えるのが好きだったように、私にも好きなことがあります。ダンスとバスケです。お話の中で前向きに考えるというのを聞いて、私もいやなことがあっても前向きに頑張ろうと思います。それに、「できない三原則」のように、やり方を変えてリベンジしてみようと思います。

《講師 ヤマト運輸株式会社 福井健一様、遠藤 愛様》

○私は、好きなことを職業にしたいと思っていたのですが、福井さんのお話を聞いて、好きなことを仕事にするのはとても大変なことだと思いました。また、やりがいをもつことがとても大切なこと、やりがいがなければその仕事が続けられないと分かりました。セールスドライバーの方が荷物を届けてくださったときにはお礼を言おうと思いました。

○私の家にもヤマトの方が荷物を届けに来ることがありますが、荷物を運ぶ仕事以外にもあると知ることができました。最後に見たビデオでは、ヤマトの皆様の仕事の「やりがい」が伝わってきました。今回の授業で、私も将来、働いていて「やりがい」を感じられるような仕事に就きたいと思いました。

○僕は二人のお話しを聞いて、職業について興味をもちました。仕事は、ただお金を稼ぐだけでなく、やりがいを感じる方がいいので、そのような仕事についてみたいなと思いました。今回のお話しは、将来職業を選んだり仕事をする上でやりがいを感じることの大切さを学ぶ貴重な時間になりました。

《講師 読売新聞東京本社 森井雄一様》

○私は、この授業を受けて、新聞記者さんは、一日の新聞のほんの一部についても下調べをして、記事を書くまでにとても大変な苦労をしていることを改めて感じました。だけど、仕事には、つらいこともあるけれど、それだけでなく、楽しみや、やりがいもあるということが分かって、将来働くのが楽しみになりました。

○僕にとって新聞はすごく身近なものであり、毎日あって当然という存在でした。でも森井さんの話を聞いて、ものすごい苦心惨憺の末にあの新聞ができていることを知りました。仕事について、やはり自分の好きな職業についていることはとてもすごいことだと思いました。これから自分で夢を考えて、それに向かって行きたいです。

○普段に目にする新聞がこんなにも苦労と時間がかかっていると知って、新聞の魅力がよく伝わりました。特に、森井さんのような、取材を行う人が大切だということが分かりました。「取材を行うためにも、下調べ、質問することなどを考えておくことが大切」というお話を聞いて、ぼくも学校での新聞作りや調べ学習に生かしていきたいと思いました。