日  時 平成28年3月7日(月)13:35~15:25
学  校  名 墨田区立墨田中学校
実施学年 3年生 3クラス(121名) 希望により3グループに分け、各グループ2社の話を聴く。
課 程 等  総合的な学習の時間
授業内容 キャリア教育「未来教室」
協力企業 パナソニック㈱
  CSR・社会文化部 事業推進室 山口大輔様
株式会社 竹中土木
  技術・生産本部 技術開発部 吉田邦勝様、倉知星人様、山田修三様
ヤマト運輸株式会社
   東京主管支店 人材育成課 大江美幸様、安全推進課  都築浩次様
  吾妻橋支店 小澤伸雄様

s-墨田中①  s-墨田中②  s-墨田中③ s-墨田中④  s-墨田中⑤  s-墨田中⑥ s-墨田中⑦  s-墨田中⑧  s-墨田中⑨ s-墨田中⑩

卒業前の「未来教室」を終えて

第3学年主任 伊藤範彦

本校では今年も卒業を目前に控えた3年生を対象に「未来教室」を実施しました。講師としてご来校いただいたパナソニック(株)の山口様、(株)竹中土木の吉田様、山田様、倉知様、ヤマト運輸(株)の大江様、都築様、小澤様には、ご多忙の中を生徒たちのため時間を割いていただき、心より感謝申し上げます。
講師の皆様から各企業の社会的役割や存在意義などのお話をいただき、生徒たちは「会社に勤めること」、「働くこと」が単に「収入を得ること」だけではないことを十分に理解できたと思います。授業では、成長途上にある中学生たちが理解しやすいように、話の内容やレベルにご配慮いただき、また、ビジュアルな映像 やアーチ橋教材などの様々なご工夫をいただきました。とてもありがたかったです。
NPO法人おやじ日本の皆様にもいろいろとご尽力いただきました。機会がありましたら、来年度も是非よろしくお願いいたします。本当にありがとうございました。

生徒の感想文から(抜粋)

≪パナソニック株式会社 山口大輔様の授業≫

○今回の未来教室で、パナソニックという会社のことは当然のことながら、人生における大切なことを学ぶことができました。「チャレンジする」ことの大切さは分かっているつもりでしたが、山口様のお話を聞いて改めて実感しました。「思い立ったが吉日」とあるように、これからの人生で、やってみようと思ったことはまずやってみることにしようと思います。しかし、そう簡単に一歩を踏み出せないこともあると思います。そんな時は松下幸之助さんの「人を増やす、考え方を変える、時間をかける」という言葉を実践してみようと思いました。
○お話を聞いて、今まで常識とされていた事を打ち破る新しい発想や工夫を考えられる人材がどれだけ会社に求められているかが分かりました。さらにチャレンジする、実行する勇気。私は今まで会社は宿題も出ないし楽そうだなと考えていましたが、その考えが逆転しました。会社に入ってからも考える事が必要だし、英語力もつけなければならないのは大変だと感じましたが、将来のためには英語力をつけたいと改めて思うことができました。
○特に印象に残ったのは、「英語は世界共通語だから、勉強した方がよい。」ということです。正直、私は英語が苦手ですが、頑張ってみようと思いました。「世の中の変化に対応する。」という言葉を聞き、一瞬ヒヤリとし、私は対応できるのかと不安になりました。そのあと、「チャレンジ」の話を聞き、学校の中や外でいろいろチャレンジすることは、社会に出るためにも出てからも大切なことなのだと知りました。「チャレンジ精神、尖った強み、変革を起こす」。これらを養うために何事にもチャレンジしていきたいです。

≪株式会社竹中土木 吉田邦勝様、倉知星人様、山田修三様の授業≫

○話を聞き、手掛けた作品を見て、土木に少しくわしくなりました。ぼくが一番すごいと思ったのは竹をななめに切ったような出入り口のトンネルです。ただトンネルを作っているだけではなく、車に乗っている人の目のことを考えて作られているという話を聞いて、なるほどと思いました。トンネルもそうですが、災害にあったところを復旧したり、土木の仕事は人を助けていることも分かりました。話を聞いて、ぼくも人の役に立てるような人になろうと思いました。
○今まで土木という仕事に興味はなかったのですが、今回の授業で実際に働いている方の話を聞いて、土木という仕事のやりがい等を知ることができ、少し楽しそうだなと思いました。特に強く感じたのは、「地図に残る仕事」、これが土木という仕事のやりがい、魅力であるということです。話の後、生徒たちの手で簡単なアーチ橋を造る体験がありました。レンガと砂と水だけで組み合わせたアーチ橋ですが、みんなが渡ってもジャンプをしてもつぶれず、想像以上に丈夫で驚きました。
○私ははじめ、土木と聞いて、家などの建築をする仕事だと思っていました。しかしお話は、私が思っていたものと違っていました。道路や橋、トンネルなど、私たちの生活を支えてくれるものを造る仕事でした。土木と聞くと地味な印象がありましたが、私たちには見えないところで生活を支えてくれていることを知り、本当にありがたいと思いました。レンガのアーチ橋を作る体験は、私は見ているだけでしたが、レンガアーチの強さが不思議で、おもしろかったです。今日は、貴重なお話を聞くことができました。将来就職する時は、自分にとってやりがいのある仕事を選ぼうと思います。

≪ヤマト運輸株式会社 大江美幸様、都築浩次様、小澤伸雄様の授業≫

○僕が特に印象に残った事は、物を短い時間で遠くまで運ぶ宅急便の仕組みです。1つの物を運ぶのに多くの人や機関が関わっていることを知り、日ごろネットで購入したり、物を送ったり、何気なく行っていることも様々な人の苦労や努力のおかげだと、改めて実感しました。仕事とはいえ、長い距離をトラックで走るのは非常に苦痛だと思います。大変なのに全く表情にも態度にも出さずに仕事をする人は尊敬しなければならないと感じました。貴重なお話を聞くことができて、僕自身の糧となりました。
○宅配を頼むことがよくあるのですが、1日で遠くまで運ぶ仕組みを知らなかったので、ヤマト運輸さんの人との関わりや配達の速さ、サービスドライバーさんの実体験など、宅急便の凄さが分かりました。特に感じたのは信用の大切さです。信用がないと人を家に上げたり、家族のことは話せないと思ったからです。この信用があったからこそ、あの心温まる実体験が生まれたのだと思います。信用を築くためにヤマト運輸で働いている方々一人一人が責任感をもって仕事をしていることを知ることができ、将来の自分にとってとてもありがたかったです。
○ヤマト運輸の方々のお話を聞いて特に印象に残った事は、「運輸業は物を運ぶだけではなく、送る人の気持ち、思いを運ぶ仕事だ」ということです。物を運んで「ありがとう」、「おつかれさま」などの感謝の言葉をもらったとき、感謝の気持ちを感じたときに、「一生懸命、仕事をしたな」という達成感を感じることができると知ることができました。運輸業は物を運ぶだけでなく、人の気持ちをや思いを届けるとても達成感のある、大切な仕事だということが理解できました。