日  時 平成27年11月13日(金)13:25~15:15
学  校  名 練馬区立大泉中学校
実施学年 1年生6クラス(234名)合同で実施
課 程 等 総合的な学習の時間
授業内容 「マナーアップ教室」~職場体験の事前学習~
協力企業 リーガロイヤルホテル東京
 宿泊部   フロント課 及川忠彦様

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「マナーアップ教室」を終えて

練馬区立大泉中学校1学年担当 栗山 一彦

   大泉中学校では、第1学年における総合的な学習の一環として、職場体験学習を行います。社会で働くことの意義や大変さを学び、また、自分のキャリアを考えるきっかけとして、大変貴重な時間となります。その職場体験学習の事前学習として、この度、おやじ日本のご協力のもと、リーガロイヤルホテル東京の及川忠彦様に来校していただき、マナーアップ教室として授業していただきました。
授業中、生徒たちの及川先生の話を真剣に聞いている様子が見て取れました。中にはメモを取っている生徒もいました。
また、姿勢などに気をつけながら、お辞儀の仕方を懸命に真似していました。あいさつの意義は小学校のときからずっと教わってきているはずです。しかし、及川先生の心からのあいさつ、立ち振る舞い、言葉遣いを見て、あいさつや立ち振る舞いにも一つ一つに意義があり、人と接する際に必要なものなのだとわかってくれているようすでした。我々教員も、大変勉強になり、子供たちに礼儀、あいさつ等を指導していく際に生かしていけるものばかりでした。
昨年度も、及川先生から現2学年の指導をしていただき、今でも及川先生に教わった「先言後礼」を実践している生徒が多くいます。現1学年の生徒にも、授業後変化が表れ、生徒の方から我先にとあいさつしてくれるようになりました。我々教員も生徒に負けずあいさつをし、ぜひ、「先言後礼」を大泉中学校に定着させていきたいと考えております。及川先生の指導は生徒にとって職場体験学習だけでなく、2年後の高校入試、さらには社会に出た際にも役立つものになるはずです。生徒にとってこのような貴重な体験をさせていただき、誠に感謝しております。

生徒の感想文から(抜粋)

○私が一番印象に残ったのは、座り方についてです。きちんとした正しい座り方を学び、私の普段の座り方はとても悪いということが分かりました。足を開かずまっすぐそろえたり、背もたれに寄りかかってはいけなかったり、簡単なことのはずなのに、正直、2分続けることですらつらかったです。毎日意識して、少しずつ直していけるよう頑張ります。私は第一印象が暗くて静かだとよく言われますが、「第一印象が大事」、「笑顔が大事」など、今回の講座で教えていただいたことひとつひとつ思い出して、職場体験先で頑張っていきたいです。
○今回のマナーアップ講習で特に僕の心に残ったことは、あいさつの仕方、タイミング、表情です。今まで、大きな声でハキハキとあいさつしようと思って、自分ではしっかりあいさつできているつもりでした。でも、もっとたくさん気を付けることがあることを知りました。相手の目を見て、相手より先にあいさつする。言葉の後からおじぎをする。この先言後礼は、常に気を付けたいと思いました。あいさつや言葉遣いなど、これから職場体験学習をする僕たちにとても大切な、役立つマナーのお話をたくさん伺いましたが、職場体験学習の時だけでなく、普段の生活の中でも、きちんとしたマナーで振る舞えるように頑張ります。
○私は、今回の講座で特に印象に残ったのは「接遇の基本」のなかの「態度」の部分です。内面的態度は、相手の立場になる、思いやりを持つ、自分の感情を表さない、いつも見られていることを意識する。外面的態度は、正しい姿勢、アイコンタクトなど。最後に先言後礼でおじぎの練習をしましたが、一番印象に残ったところがこの部分でした。職場体験ではこの態度がすごく大切だと思うので、特に気を付けたいと思います。今回の講座で初めて知ったことがたくさんありました。教えてもらったことは、将来、絶対役に立つことなので、これからは、今回学んだことを生かして生活していきたいです。
○マナーアップ講習で私は接遇の五原則についていろいろなことを知ることができました。挨拶、表情、身だしなみ、言葉遣い、態度は、人と関わる上で当たり前のことでもあるけれど、とても大切なことなのだと感じました。なかでも「言葉遣いは心遣い」という言葉が印象に残りました。正しくていねいな言葉遣いで接することは、相手への思いやりの心へとつながり、まさに「言葉遣いは心遣い」なのだと感じたので、気を付けたいと思います。他にも、挨拶をしっかりすることやはっきり返事をすることなど、これから意識して、大切にしていきたいです。
○僕が思ったことは、接客のプロフェッショナルは一つ一つの動作や発言へのこだわりが違うなということです。例えば、普段僕ら大泉中生も心がけている挨拶。僕らは元気よく大きな声で挨拶するのを心がけていますが、ホテルで働いている人たちには、挨拶の意味から考えて挨拶をし、泊まっているお客様が心の底から気持ち良い朝だと思えるようにというこだわりを感じました。待機中の姿勢や礼の仕方にも細かな注意点がありました。さすがはプロだなあと思うことがいくつもあって、教えてもらったことを生かして、実のある楽しく最高の職場体験学習にしたいです。
○僕は「マナーアップ講習」が始まるまで、マナーはある程度理解しているつもりでしたし、自分がもっているマナーで十分世間の人たちにていねいと思われると思っていました。しかし、講習が始まった時から、ホテルで働いている及川さんのすきとおって分かりやすい話し方や曲がることなくしっかり僕たち見る立ち姿にとてもおどろきました。こんなすごいホテルマンの及川さんのお話に「先言後礼」という言葉がありました。これは以前、担任の先生が言っていたことと同じで、「先に言ってから後で頭をさげる」ということは大人の世界でのマナーなのだなと思いました。