日  時 平成27年1月19日(月)9:45~11:35
場  所 目黒区立第八中学校
実施学年 2年生 3クラス (99名)3社のうち希望の2社の話を聞く
課 程 等 総合的な学習の時間
授業内容 講座「仕事をするということ」
協力企業 株式会社三井住友銀行 経営企画部 CSR室 山岸誠司様
株式会社竹中土木 技術・生産本部 技術部 市川晃央様、大村啓介様
株式会社幻冬舎 編集・出版本部第三編集局 編集第一部 矢島 緑様

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外部講師による授業「仕事をするということ」を終えて目黒区立第八中学校 第2学年担当 高崎 明

本校では第2学年で行う職場体験学習のため、その準備学習の1つとしてさまざまな職種の外部講師の方3名をお招きし、「仕事をするということ」を主題とした授業を3講座、2時間ずつお願いしました。生徒は3講座の中から希望により2講座を選択し、受講しました。 本校の2年生は他者に流されることなく、自分の興味関心で物事を選択できる傾向にあり、この学習でもその心構えで選択をし、当日も各講座で「何かを新しく知ろう」という気持ちをもって集中して聞き、考えていました。
その中の1つ、出版関係の仕事についての本講座では、「仕事がおもしい人生」と題して、本や雑誌は身近な存在として知ってはいるものの、どのようにしてそれらができあがり、販売され、広まっていくのかについて改めて紹介され、良い成果を残すためにその仕事を受け持つ者としての心構え、こだわり、戦略など、「仕事をする」上での重要なことを初めて学びました。また、講師の先生個人として、なぜその職に就き、なぜその出版社を選んだのかという過程についても、プライベートな事柄でありながら、仕事をする以前の職業選択について、自分の興味関心、性格、人生観などにも触れ、詳しく説明していただき、それらを考慮して選択していくことの大切さについても考えさせられた様子でした。
生徒にとっては職場体験学習に臨む事前学習の1つとして、また、将来の職業選択のための学習の1つとして記憶に残る授業になったと思います。講師の先生方には、日々お忙しい中、中学生のために普段の学校生活、授業では得られない事柄についてご紹介いただき本当にありがとうございました。

生徒の感想文から(抜粋)

《講師 株式会社三井住友銀行 山岸誠司様》
○お話の中で印象に残っているのは、「チャンスがあった時に、逃さないためにも、常に全力を出す」ということです。常に全力で物事に取り組んでいるか自分自身に問いつめてみた時、今はYesと答えられません。しかし、将来のためにもYesと答えられるようになりたいです。将来、就職する時に今日のお話を思い出せたらいいと思います。
○銀行や企業のことについていろいろなことを知ることができました。組織運営などの話をきき、チームでやることの大切さ、自分から意見し積極的に動くと共に他の人の話もしっかり聞くことが大事だということを意識しなければならないと思いました。
○今、進路のことで悩んでいますが、今回の話で、情熱とチャレンジが大切なこと、大事なことほど相手の目を見て話すこと、普段の努力がチャンスにつながること、「練習は不可能を可能にする。」という言葉など、大切なことを知りました。これから社会に出た時や職場体験などで今日のことを活かしていきたいです。

《講師 株式会社竹中土木 市川晃央様、大村啓介様》
○川を渡るのに橋があるのは当たり前すぎて今まで誰が作っているのかなど考えたことはありませんでした。今回の話を聞いて、身の回りにあるものは必ず「人」によって作られていることが分かり、感謝を忘れてはいけないと思いました。また、その様に人の役にたつ喜びも少し分かったような気がします。
○今回の話を聞くまで土木がどういう仕事なのか分からなかったけれど、土木が僕たちの生活になくてはならないこと、市川さんと大村さんがどれだけすごい仕事をしているかが分かりました。中でもアーチ橋の仕組みの実験が印象に残り、長年の「なんで橋はくずれないんだ?」という疑問を解決できました。
○今回のお話で、道路やダムなどの社会資本を造るのに、発注者、設計者、施工者の3者が協力しなければできないと知った時、例え難しくても、おたがいに協力していくことが大切なんだと改めて気付きました。

《講師 株式会社幻冬舎 矢島 緑様》
○今日のお話の中で感じたことは、自分の好きなことや得意なことを仕事にしたい!!ということです。自分が成りたいと思った道をあきらめずにチャレンジして編集者になった矢島さんはすてきだと思いました。もし20才くらいの自分が今いるのであれば「自分のやりたいことをやれ」と声をかけたいです。
○心に残ったことは、色んな人に相談し色んな意見を聞いて受けとめすぎないことが大切だということです。私は人に流されやすいので、たくさんの意見をきいて、自分に合ったことをさがしていきたいと思いました。○私は本が好きで編集の仕事に興味を持っていましたが、編集者には宣伝など色々こなさなくてはいけない仕事がたくさんあることが分かりました。私は、自分の好きなことに関係する仕事に就いてみたいな、とはぼんやり思っているのですが、矢島さんのように「こうだ!」と決めたら、つっ走りたいです。