日  時  2024年9月27日(金)13:35~15:25
学  校  名渋谷区立松濤中学校
実施学年1年生 3クラス(109名)各クラスを3分割して3班を編成し、それぞれ2社の話を聞く
課 程 等総合的学習の時間
実施内容キャリア教育「職場体験の事前学習」
協力企業読売新聞東京本社 
 教育ネットワーク事務局 石橋大祐様
 住友生命保険相互会社
  営業総括部 櫻井恭子様 
東レ株式会社
 経営企画室 須藤真史様

「職業講話」で学んだこと

1学年職員 齋藤理津子

先日は、生徒たちのキャリア教育の一環として講師の先生方にお話をしていただきましてありがとうございました。

生徒は授業の前から、どんな先生方がいらっしゃって、どのようなお話を聞くことができるのか、楽しみにしていました。事前学習として、「生きるうえでの豊かさとは何か」という問いをもとに講師の先生方への質問を相談して決めて、当日に臨みました。

それぞれに実感のこもったお話で、生徒は職業についてだけではなく生き方についての考えを大いに深めることができた様子でした。少年期からのお話を惜しみなくしてくださった先生、仕事の辛い面や苦労する面についても率直にお話してくださった先生、学校の教員の気付きにくい視点での貴重なエピソードの数々でした。またそれぞれの職業が社会とどのようにつながっているのかを内容の濃いスライド資料とともに伝えていただき、それぞれの職業に憧れを抱いた生徒も何人もいました。

「未来教室」の開催に、心より感謝申し上げます。                     

生徒の感想文から(抜粋)

【講師:読売東京本社 石橋大祐様】

○私は今回の職業講話を聞いて、働くとは社会とつながること、働くことに答えはない(答えは自分で見つけるしかない)、ニュースは「答え」に近づく手がかりで、手がかりを見つけるにはできるだけたくさんのことを知ることが大事だということに気がつくことができました。お話を聞いて石橋さんはこれまで「情報を選び取る目」を意識して働いてきたことを感じ、私もこのような努力を重ねて、学んでいきたいと思いました。

○今回の授業で私は「たくさんのことを知る」「いろんな人と話をしてみる」という2つのことを大切にしようと思いました。たくさんのことを知った上で人と話すと、新しい発見がたくさん見つかると思いました。私はこれからそのように人と接していきたいです。授業の話は分かりやすく、クイズもたくさんあって面白かったです。

○私はもともと新聞が好きで読む方ですが、石橋さんのお話を聞いてどのようにして情報が私たちに伝えられるのかが分かり、情報との上手な付き合い方について考えることができました。昨今はAIが発達し、活字を読むというのが少なくなると思います。そんな中で、文字で情報を伝える新聞記者にあこがれました。世界のあり方とともに仕事も変化してきています。私は自分に合った仕事を探し、しっかりと社会に貢献していきたいと思います。

【講師:住友生命保険相互会社 櫻井恭子様】

○僕は櫻井さんの話であった「夢の見つけた」にすごく共感しました。得意なこと、やりたい大切な価値観を見つけること。そのために、多くの体験をする。僕は、将来の夢について何も考えていなかったので、これからは少しだけでも夢について考えてみようと思いました

○私はまだ夢ややってみたいことがなく、これからのことを色々考えたりしたけど分からないことだらけで不安に思うことがあったので、櫻井さんの話を聞いて、今のうちにたくさんのことを経験して好きなことやりたいことをさがそうと思うことができました。興味深いお話が聞けて、私にはとっても良い経験になりました。

○職業講話を聞いて、生命保険の仕組みや社員の皆さんが互いに助け合っていることなど、色々なことを学ぶことができました。特にひびいたのは、大変なことがあった時には陽転思考でポジティブに考えるとよいということです。これからの生活で何か大変なことがあっても、明るく前向きに考え「得意なこと」「やりたいこと」「大切な価値観」という3つの要素で夢を見つけていきたいです。

【講師:東レ株式会社 須藤真史様】

○私は職業講話で、企業が活動するには色々な役割が必要だということや会社を裏で動かしている人の大変さ、大切さを知ることができました。また、会社は株主、投資家のものというお話におどろきました。私はこれから人間関係を大切にし、体をこわさない程度に部活動などで自分を追い込んでいきたいと思います。

○この職業講話で3つのことを学びました。1つ目は会社がだれのものかについてです。会社は社長ではなく、投資家のものだということが分かりました。2つ目は、お客さんによろこんでもらうためにも、お客さんにとって「価値がある」ものをつくりあげることです。価値のあるものをつくるためにも、課題をつくり、方向性を決め、それを実現しなくてはいけないことを学びました。3つ目は、環境と事業を両立させなければならないということです。「自然にやさしいものを作る」ためにもみんなで協力し合うことが大事だということです。

○僕は須藤さんの話から色々なことを知りました。まず、会社は株主のものであること。そして、生き残るためには法律を守り、社会的な価値観に対して責任を果たすこと。企業には「もうけること」と「価値があること」とのバランスが大事だと知りました。ありがとうございました。